ベライゾン・コミュニケーションズ / VZ / 予想配当利回り7.06%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の株価分析と今後の見通し

Ticker: VZ / 3006文字 / 所要時間6分程度 / 強気

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サマリー

  • ベライゾン・コミュニケーションズは、主にワイヤレス・ビジネスを展開している(サービス収入の約70%、営業利益のほぼすべてを占めている)
  • 全米ネットワークを通じて約9,200万人の後払い電話顧客と2,200万人のプリペイド電話顧客(Tracfone買収後)にサービスを提供しており、米国最大の無線通信事業者である
  • 固定通信事業には、北東部のローカル・ネットワークが含まれ、約2500万の家庭や企業にリーチし、約800万のブロードバンド顧客にサービスを提供している
  • 同社はまた、企業顧客向けに全米で電気通信サービスを提供しており、多くの場合、自社と他キャリアのネットワークを混合して使用している

概要

セクター:情報通信サービス

現在の株価: 37ドル

時価総額: 1,584億9,000万ドル

一株当たり本質的価値: 49.41ドル

安全マージン: 23.7%

5年間の成長率: 2.10%

配当落ち日: 2024年1月09日

配当支払い日: 2024年2月01日

配当利回り: 7.06%

5年間の収益成長率: 0.80%

10年間の収益成長率: -2.00%

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収益と成長

ベライゾンの第3四半期の収益は1株当たり1.22ドルで、前期の1.21ドルをわずかに上回ったが、昨年第4四半期の1株当たり1.55ドルを下回る着地となった。

希薄化後1株当たり利益(EPS)も同様の傾向を示し、第2四半期の1.1ドルに対し、第3四半期は1.13ドルとなった。

また、第3四半期の1株当たり売上高は7.907ドルで、前期の7.737ドルをわずかに上回ったが、昨年第4四半期の8.379ドルを下回った。

長期パフォーマンスを見ると、経常外損益を除くベースでの同社EPSの5年間の年平均成長率(CAGR)は-4.50%、10年CAGRは19.60%を示している。

業界の成長という点では、今後10年間の見通しは明るく、技術の進歩に伴い、通信サービスに対する需要は増加すると予想される。

このことは、同社の将来の成長見通しにとって良い兆候である。

更に、過去の財務レバレッジの度合いを考慮すると、同社は安定した財務体質を維持しており、且つ、長年にわたり、安定した収益と成長力を実現している。

しかし、業界の競争力を考えると、同社の成長の可能性は限られている可能性も指摘される。

その為、同社が長期的に成長を維持するためには、消費者動向の変化に対応し、革新を続けることが重要である。

配当

ベライゾンは、過去数年間一貫した配当成長を示してきた。

5年間の配当成長率は2.10%で、3年間の配当成長率は2.00%となっており、これは、同社が長期にわたり株主への配当支払いを徐々に増やしてきたことを示している。

配当パフォーマンスに関しては、ベライゾンの予想配当利回りは7.06%で、同セクターの平均利回りと比べて比較的高い。

そして、この水準は、ベライゾンが配当という形で株主に比較的魅力的なリターンを提供していることを示唆している。

また、最近の配当金支払いを見ると、直近の1株当たり四半期配当金(DPS)は0.665ドルであり、これは2024年1月10日時点で同社株式を保有している株主に対し、2024年2月1日に支払われるものである。

そして、これまでの四半期配当も一株当たり0.665ドルで一貫している。

全体として、ベライゾン・コミュニケーションズは安定した配当成長率を示しており、同セクターと比較して魅力的な配当利回りを提供している。

以上より、同社の一貫した配当支払いは、長期にわたって株主に価値を還元するというコミットメントを示していると言える。

配当利回り: 7.06%

配当性向:53%

配当カバレッジ・レシオ: 1.89

5年間配当成長率: 2.10%

EBITDA有利子負債倍率:3.44

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バリュエーション(直近12カ月ベース)

同社の現在の株価である37.7ドルは、弊社算出の一株当たり本質的価値である49.41ドルより大幅に低く、現在の株価が割安である可能性を示している。

バリュエーション・レシオでは、同社の実績PERは7.6倍と低く、投資家は利益1ドルに対してより低い金額を支払うことを望んでいることを示している。

株価売上高倍率も1.18と比較的低く、売上高に比べて株価が割安であることを示唆している。

一方で、PEGレシオは2.37であり、同社の成長が収益に比べてやや割高であることを示している。

EV/EBITDAレシオは6.52と比較的低く、同社が金利・税金・減価償却前利益ベースで割安であることを示している。

5年平均、10年平均と比較すると、同社の現在の株価は両平均より低く、現在割安であることを示している。

更に、業界平均でみても、同社のバリュエーション・レシオは総じて低く、同業他社に比べて割安であることを示唆している。

バリュエーション・レシオを総合すると、同社は割安で成長の可能性があると見ている。

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リスクとリターン

ベライゾンのリスク評価分析では、複雑な様相を呈している。

まず、同社は過去3年間に総額376億米ドルの新規負債を発行している。

しかし、全体的な負債水準は許容範囲と考えられる。

但し、これは、金融債務の増加という点で潜在的なリスクがあることを示している。

さらに、過去3ヶ月間に2件のインサイダーによる売却があり、合計26,720株が売られている。

これはインサイダーによる同社への信認の低下を示唆している可能性がある。

一方、インサイダーによる買いの取引は皆無であり、これは株価に対するネガティブなセンチメントというより、より慎重なアプローチを示しているのかもしれない。

また、ベライゾンの収益の伸びは過去12ヶ月間鈍化しており、これは懸念材料である。

さらに、もうひとつの赤信号はアルトマンZスコアが1.23で、これはディストレストゾーンにある。

これは今後2年以内に倒産の可能性があることを意味し、投資家にとって大きなリスクであることを示している。

しかし、同社のベニッシュMスコアは-2.74で、基準値である-1.78を下回っており、マニュピレーターである可能性は低いことを示している。

全体として、同社株のリスク評価は、リスクとポジティブな指標が混在していることを示していることからも、投資家は投資判断を下す前に、潜在的なリスクを慎重に評価すべきである。

インサイダー(内部関係者)による売買

ベライゾンのインサイダー取引分析によると、過去12ヶ月間にインサイダーによる買い取引はなかった。

しかし、同期間中に8件のインサイダーによる売却取引があり、インサイダーが保有株を売却していることがわかる。

但し、インサイダー保有率は0.06%であり、インサイダーの保有比率が低いことを示唆している。

一方、機関投資家保有比率は36.99%となっており、同社株式のかなりの部分が機関投資家によって保有されていることがわかる。

このことは、機関投資家が同社の業績や将来性について、より前向きな見通しを持っていることを示唆している可能性がある。

全体として、同社のインサイダー取引分析とトレンド分析は、インサイダーが同社の保有株を売却している一方、機関投資家がより多くの株式を保有していることを示唆している。

投資家が同社に関する投資判断を下す際には、これらの要因を考慮することが重要である。

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アナリスト紹介

Yiannis Zourmpanos
イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

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