TモバイルUS / TMUS / 予想配当利回り0.8% / 中立:最新の23年4Q決算と今後の株価見通し(T-Mobile)

Ticker: TMUS / 2848文字 / 所要時間6分程度 / 中立

サマリー

  • ドイツテレコムは2013年にTモバイルUSAをプリペイド専門のメトロPCSと合併させ、さらに2020年にはスプリントと合併し、米国第2位のワイヤレスキャリアとなっている。
  • TモバイルUS(TMUS:予想配当利回り0.8%)は、2024年1月25日に23年第4四半期決算を発表している。

TモバイルUSの概要

セクター:情報通信

現在の株価:163ドル

時価総額:1938.6億ドル

一株当たり本質的価値:142.71ドル

安全マージン:-14.45%

過去5年間の配当成長率:N/A

配当落ち日:2024年2月29日

配当支払い日:2024年3月14日

予想配当利回り:0.80%

過去5年間の売上高成長率:5.80%

過去10年間の売上高成長率:6.90%

ドイツテレコムは2013年にTモバイルUSAをプリペイド専門のメトロPCSと合併させ、さらに2020年にはスプリントと合併し、TモバイルUS(TMUS)は米国第2位のワイヤレスキャリアとなった。

同社は現在、7,600万人のポストペイドと2,200万人のプリペイドの電話顧客にサービスを提供しており、これは米国の小売ワイヤレス市場の約30%に相当する。

同社は2021年に固定無線ブロードバンド市場に積極的に参入し、現在では約500万人の住宅および企業顧客にサービスを提供している。

さらに、T-モバイルは再販業者に卸売りサービスも提供している。

TモバイルUSの収益と成長に関して

TモバイルUS(TMUS)の第4四半期の1株当たり利益(EPS)は1.67で、前四半期からわずかに減少したが、前年同期と比較すると大幅に改善している。

また、1株当たり売上高もここ数四半期で着実に増加している。

一方で、長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでのEPSの過去5年間の年平均成長率は8.10%で、長年にわたり一貫した成長を示している。

さらに、過去のデータを見ると、同社は安定した財務レバレッジを維持しており、成長イニシアチブを支えることができていると見ている。

加えて、今後10年間、同社の業界は安定的に成長すると予測されていることから、同社はこの成長ポテンシャルを活用するのに有利な立場にあるように見える。

TモバイルUSの配当に関して

TモバイルUS(TMUS)の過去の配当支払いを見てみると、2023年12月より会社史上初めて四半期配当を開始したことが分かる。

そのため、配当の歴史という観点では、まだ日が浅いというのが現状である。

一方で、EBITDA純有利子負債倍率は4.17で、健全なバランスシートを示している。

また、予想配当利回りは0.80%となっており、投資家への配当を通じた適度なリターンを表している。

加えて、直近四半期、同社は一株当たり配当金(DPS)0.65ドルを発表し、配当落ち日は2024年2月29日、支払い日は2024年3月14日だった。

同社の配当実績のセクターとの比較に関しては、過去数年間の間、配当の支払いが無かったことからも、こちらでは割愛したい。

ただし、安定した配当収入と確実な配当利回りを求める投資家は、特にEBITDA純有利子負債倍率が堅実なTモバイルUSに魅力を感じるかもしれない。

しかし、大幅な配当成長や配当利回りを求める投資家にとっては、同セクターの他社がより魅力的な機会を提供している可能性がある。

予想配当利回り:0.80%

配当性向:9%

配当カバレッジ・レシオ:10.66

過去5年間の配当成長率:N/A

EBITDA純有利子負債倍率:4.17

TモバイルUSのバリュエーションに関して

TモバイルUS(TMUS)の現在の株価は163.34ドルで、弊社算出の一株当たり本質的価値である142.71ドルよりも割高で取引されている。

また、実績PERは23.57となっており、株価が収益に比べて相対的に割高であることを示している。

加えて、株価売上高倍率は2.5となっており、投資家が同社の売上高1ドルにつき2.5ドルを支払うことを望んでいることを示唆している。

EV/EBITDA倍率は11.12となっており、同社の企業価値がEBITDAの11.12倍であることを意味する。

過去5年平均、10年平均と比較した場合、同社は株価売上高倍率とEV/EBITDA倍率に基づくと、より高いバリュエーションで取引されているように見える。

さらに、業界平均と比較しても、同社はこれらの指標において割高で取引されているように見える。

しかし、同社への投資判断の前には、他の要因を考慮し、包括的な分析を行うことが不可欠である。

TモバイルUSのリスクとリターンに関して

TモバイルUS(TMUS)のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。

まず第一にマイナス面に関しては、同社が過去3年間に14億米ドルの長期債務を発行していることは、潜在的な財務負担を示している。

さらに、売上高の伸びと比較した総資産の急速な伸びは、効率性の低下を示唆している。

加えて、PBRの3.02と株価売上高倍率の2.5は、10年来の高水準に近く、割高感を示しているように見える。

そして、AltmanのZスコアが1.46とディストレストゾーンにあることは、今後2年以内の倒産リスクを示唆している。

一方で、プラス面に関しては、ピオトロスキーFスコアは7で、健全な財務状況を示している。

また、ベニッシュMスコアの-2.81は、同社が利益操作をしている可能性が低いことを示唆している。

さらに、営業利益率の拡大は好ましい兆候であり、23.57の予想PERは3年ぶりの低水準に近くなっている。

さらに、同社は一貫した売上高と利益の成長を示している。

TモバイルUSのインサイダー(内部関係者)による売買に関して

TモバイルUS(TMUS)のインサイダー取引データによると、過去12ヶ月のインサイダーによる同社株式の買い付けはゼロであった一方で、同じ期間に42件の売却が確認されている。

このインサイダーによる売却の多さは、取締役や経営陣を含む会社インサイダーが同社の保有株を売却していることを示している。

但し、インサイダーによる同社株式の保有比率は僅かに0.92%である点にはご留意いただきたい。

しかしながら、インサイダーによる売却トレンドは、インサイダー保有率の低さと相まって、同社の将来の見通しに対する会社内部関係者の信頼について投資家に懸念を抱かせる可能性がある

一方で、機関投資家の保有比率は26.79%となっており、機関投資家が同社の株式に大きな存在感を示していることが分かる。

TモバイルUSの流動性に関して

TモバイルUS(TMUS)株式の直近営業日の出来高は3,546,720株で、過去2ヶ月の平均出来高は4,610,675株となっている。

これは、同社株式の取引量が安定して堅調であると言え、同社株式の流動性が比較的良好であることを示している。

【先行アクセス(+特典付き)とニュースレターへの登録】

インベストリンゴは、🇯🇵日本初、🇺🇸米国株式投資に特化した金融のプロフェッショナルが集まる📱メディアプラットフォームです。

🚀ローンチに先立ち、✉️ニュースレター経由で、彼らの最新のコンテンツを日々紹介しております。

インベストリンゴ公式ホームページはこちら

米国株投資家の皆様は、是非、上記リンクより、メールアドレスをご登録頂き、完全版の弊社レポートを、日々、無料でご覧頂ければと思います。

ご登録頂けますと、過去のレポートも全て無料でご覧頂けます。

また、X(旧Twitter)上でも、日々、米国株式市場に関する情報を配信しておりますので、是非、フォロー頂ければと思います。

X(旧Twitter):インベストリンゴ公式アカウントはこちら

関連記事

【米国株式投資】【投資コラム】米国株配当王の一覧と配当王への投資を検討する際に考慮すべきポイントを徹底解説!

【米国株式投資】クローガー / KR / 予想配当利回り2.36% / 中立:注目の連続増配銘柄の最新の23年3Q決算と今後の株価見通し(Kroger)

【米国株式投資】ウォルマート / WMT / 中立 / 予想配当利回り1.39% / 配当王:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Walmart)

【米国株式投資】エマソン・エレクトリック / EMR / 予想配当利回り2% / 中立 / 配当王:最新の24年1Q決算と今後の株価見通し(Emerson Electric)

【米国株式投資】パーカー・ハネフィン / PH / 予想配当利回り1.12% / 弱気 / 配当王:最新の24年2Q決算分析と今後の株価見通し(Parker-Hannifin)

【米国株式投資】ドーバー / DOV / 予想配当利回り1.24% / 中立 / 配当王:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Dover)

【米国株式投資】ノースウエスト・ナチュラル / NWN / 予想配当利回り5.32% / 配当王:23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Northwest Natural Holding)

【米国株式投資】アメリカン・ステイツ・ウォーター / AWR / 予想配当利回り2.43% / 強気 / 配当王:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(American States Water)

【米国株式投資】ペプシコ / PEP / 予想配当利回り3.04%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(PepsiCo)

【米国株式投資】フォード・モーター / F / 予想配当利回り4.88%:注目の高配当銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Ford Motor)

【米国株式投資】マクドナルド / MCD / 予想配当利回り2.29%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(McDonald’s)

【米国株式投資】コカ・コーラ / KO / 予想配当利回り3.09%:連続増配銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し

➡ 【米国株式投資】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ / BTI / 予想配当利回り9.57%:ディフェンシブ・タバコ関連銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(British American Tobacco)

➡【米国株式投資】スターバックス・スタバ / SBUX / 予想配当利回り2.41%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月7日 / Starbucks)


【米国株式投資】アルトリア・グループ / MO / 予想配当利回り9.79%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Altria)

【米国株式投資】シェブロン/ CVX / 予想配当利回り4.06%:連続増配エネルギー銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(Chevron)

【米国株式投資】エクソン・モービル / XOM / 予想配当利回り3.65%:連続増配エネルギー銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月9日 / Exxon Mobil)

【米国株式投資】ファイザー / PFE:予想配当利回り6.24%の増配を継続する注目の製薬・ディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月5日 / Pfizer)

【米国株式投資】JPモルガン / JPM / 予想配当利回り2.38%:連続して増配する注目の銀行・高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(米国株式投資 / 2024年1月31日 / JP Morgan)

【米国株式投資】ジョンソン・エンド・ジョンソン / JNJ:予想配当利回り2.99%の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日)

【米国株式投資】プロクター・アンド・ギャンブル / PG:予想配当利回り2.39 %の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日)

【米国株式投資】ロッキード・マーチン / LMT:予想配当利回り2.92%の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 / 米国株式投資 / Lockheed Martin)

【米国株式投資】スリーエム / MMM:予想配当利回り6.29%の注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 / 米国株式投資 / 3M Co)

【米国株式投資】メタ・フェイスブック / META / 予想配当利回り0.43%:注目のメタバース・AI関連成長株の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月2日 / Meta / Facebook)

【米国株式投資】ベライゾン / VZ:予想配当利回り6.28%の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 / 米国株式投資 / Verizon)

【米国株式投資】AT&T / T:予想配当利回り6.26%の注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 )

【米国株式投資】ラム・リサーチ / LRCX(Lam Research:予想配当利回り0.95%):注目の半導体関連銘柄の24年度第2四半期決算・株価分析と今後の展望

【米国株投資】エヌビディア / NVDA(NVIDIA Corp:年間予想配当利回り0.03%):注目の半導体・AI関連銘柄から学んだ配当と株価リターンに関する教訓

【米国株投資】エヌビディア / NVDA / 予想配当利回り0.03%:半導体AI関連銘柄の株価分析と今後の見通し(NVIDIA)

【米国株投資】エンブリッジ(ENB:年間予想配当利回り7.5%)& ベライゾン(VZ:年間予想配当利回り6.7%):高水準の予想配当利回りが魅力的な、おススメの2つの高配当個別銘柄

【米国株投資】マリオット・インターナショナル(MAR:年間予想配当利回り0.9%):グローバル・ブランド関連のおススメの高配当個別銘柄 – Part 2

【米国株投資】メドトロニック/ MDT:予想配当利回り3.20%の注目の高配当ヘルスケア関連個別銘柄

【米国株投資】ONEOK(ワンオーク)/ OKE:予想配当利回り5.57%の注目の高配当エネルギー関連銘柄

免責事項:本レポート上で紹介する情報は、投資教育を目的としております。その為、本情報は、特定の証券の売買や投資戦略を勧誘するものではありません。また、私は税務、法律、会計に関する助言は一切いたしません。投資には常にリスクが伴い、リターン、あるいは、元本が保証されているものではない点にご留意ください。私の知る限りでは、私は自らの分析に、虚偽、または、重大な誤解を招く記述や事実の省略が含まれていないと認識しております。特定の投資助言における過去のパフォーマンスは、特定の状況、または、市場の出来事、投資の性質、および、タイミング、ならびに、投資に関連する制約についての知識がない限り、依拠すべきではありません。私は、チャート、グラフ、計算式、推奨銘柄について述べたり、表示したりすることがありますが、これらはそれ自体でどの証券を売買すべきか、あるいはいつ売買すべきかを決定するために使用されることを意図しておりません。このようなチャートやグラフは、限られた情報しか提供していないため、それだけで投資判断を下すべきではありません。実際に投資をする際には、ライセンスを保有する金融の専門家にご相談されることを強くお勧めします。ここに記載された意見は、あくまでも私個人のものであり、予告なしに変更されることがあります。また、参照した意見やデータは本レポートの発表日時点のものであり、市場や経済状況の変化により変更される可能性があります。

アナリストによる開示: 私は、この記事で言及されている企業の株式に関するポジションを現時点で保有しておらず、また、今後5日以内にそのようなポジションを持つ予定もありません。また、本記事は、私個人の見解に基づき、独自に執筆したものです。私は、インベストリンゴからの報酬を除き、この記事に対して、いかなる報酬も受け取っておりません。また、本文書で言及している企業とは、いかなる商業的関係も有しておりません。

インベストリンゴによる開示:インベストリンゴは、当社コンテンツ・クリエイターが、自身の専門・得意領域に関する情報・知識を、当社のユーザーと共有する事を目的とする米国株特化型のコミュニティです。本サイトのコンテンツは、投資教育、並びに、投資情報の提供のみを目的としており、特定の投資家に対して、投資、税務、法律等のアドバイスを提供することを意図しておりません。加えて、Investlingo Japan合同会社は、日本においてライセンスを保有する証券会社、投資顧問業者、または、投資銀行ではございません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも、各コンテンツ・クリエーター個人の見解であり、Investlingo Japan合同会社の立場を反映しているものではございません。当社のコンテンツ・クリエーターは、個人投資家を含む独立したブロガー・アナリストから構成されており、公的機関等からの金融関連のライセンスを取得していない場合もございます。その為、本サイト上のいかなる情報も、インベストリンゴ、または、弊社プラットフォーム上の第三者による、金融商品の推奨、或いは、投資助言として解釈されるべきではありません。インベストリンゴは、弊社プラットフォーム上の情報に基づいて行われるいかなる投資決定に対して、一切責任を負わず、各ユーザーが単独で責任を負う点にご留意ください。

アナリスト紹介

イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

にほんブログ村:米国株ランキング

人気ブログランキング:米国株ランキング

上部へスクロール