【米国株投資】おススメの米国小型株3銘柄

Ticker: STRL, LMB, INSE / 3969文字 / 所要時間8分程度 / ダニル・セレダ

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サマリー

  • 当レポートでは、中期的に保有すべき小型株のトップ3をリストアップしてみた
  • リンバッハ・ホールディングス:強力な財務基盤を持ち、産業部門での成長が期待できる小型株企業
  • インスパイアード・エンターテイメント:オンライン・ギャンブルとカジノ市場で長期的成長を目指すゲーム・テクノロジー企業
  • スターリング・インフラストラクチャー:多様なサービスを提供し、各分野の成長見通しが明るい企業

本日は、幅広いセクターへの分散投資を実現するために、中期的なポートフォリオに加えるべきだと私が考える小型株銘柄のトップ3を紹介したい。

リンバッハ・ホールディングス(LMB)

もしかすると、読者の皆様は、この会社の名前を聞いたことがあるかもしれない。

規模はそれほど大きくないにもかかわらず、様々な格付け機関や投資プラットフォームで非常に人気がある銘柄である。

私は以前からリンバッハ・ホールディングスをフォローしており、株価の急騰が続いているにもかかわらず、この銘柄のアップサイド・ポテンシャルは衰えていないと信じている。

リンバッハ・ホールディングスは、産業部門で事業を展開する著名な商業専門請負業者で、請負業者から受注した建設プロジェクトの監督業務(ゼネコンとの関係のマネージメント)や、直接、メンテナンスやサービスも提供している。

同社の主な事業セグメントは、機械サービス、配管サービス、電気サービスであり、それぞれのセグメントにおいて、HVAC、配管、電気システムの設置、メンテナンス、並びに、修理を行っている。

特筆すべきは、メンテナンスやサービス・プロジェクトの多くがミッション・クリティカルなシステムに関連していることで、事業のレジリエンスを高めている。

リンバッハ・ホールディングスは、過去2年間、収益の減少を経験してきたが、収益性の改善という点では大きな前進を遂げている。

同社は、売上総利益率をほぼ7%向上させることに成功し、その結果、希薄化後のEPSは史上最高となった。

売上総利益は、現在、21.2%、営業利益率は5%近くに達し、プラスの傾向を示している。

株主資本利益率(ROE)、総資産利益率(ROA)、ROICなどの主要財務指標も5年前のピーク水準にある。

さらに、リンバッハのバランスシートは強固な財務健全性を反映しており、4600万ドルという多額のキャッシュポジションが負債総額を上回っている状態にある。

負債資本倍率(DEレシオ)は3年前の水準から大幅に低下し、現在は0.2となっている。

収益が減少する中で、コスト効率を高め、バランスシートを強化するこの能力は、リンバッハの驚くべき回復力と財務の強さを強調している。

同社は、より高い成長を遂げるODRセグメントが、ゼネコン・リレーションシップ(GCR)セグメントの縮小を上回ることで、トップラインの成長を目指している。

同時に、リンバッハは、総売上高に占める販管費の割合が、2022年度と同程度になると予想している。

したがって、営業利益率は今後数四半期でさらに上昇すると予想している。

本稿執筆時点で、リンバッハの株価は、EV/EBITDAで8.3倍強、フォワードEV/売上高倍率は0.64倍で、セクターの中央値より61%低い。

市場がリンバッハ株をより高い倍率で評価すると見ていることから、中期的には20-25%の上昇余地があると推定している。

インスパイアード・エンターテインメント(INSE)

インスパイアード・エンターテインメントは、時価総額3億700万ドルのゲーミング・テクノロジー企業で、世界中の規制対象の宝くじ、ベッティング、ゲーミング事業者にサービスを提供している。

同社は、「ゲーミング」、「バーチャルスポーツ」、「インタラクティブ」、「レジャー」の4つの主要セグメントで事業を展開している。

インスパイアードは、様々なブランド名でゲーミングターミナル、デジタルゲーム、カジノソフトを提供している。

バーチャルスポーツ部門は、超高精細スポーツゲームを提供し、インタラクティブ部門は様々なカジノコンテンツを提供している。

レジャー部門は、娯楽施設にゲーミングターミナルとアミューズメントマシンを提供している。

インスパイアードの収益の大部分(73%)は英国からのもので、ギリシャ(8%)およびその他の地域(19%)の寄与は小さい。

また、同社の資産は主に英国(78%)にあり、次いでギリシャ(6%)、その他の地域(16%)となっている。

このように地理的に集中していることから、英ポンドから米ドルへの継続的な通貨換算が必要となり、為替レートの動向に影響を受けやすくなっている。

その為、米ドルに対して英ポンドが強くなると、米ドルベースの報告収益が高くなる可能性がある。

加えて、当社は、最近、複数のロケーションで新たに事業を開始したり、Sportech Lotteries(現在はInspired Entertainment Lotteries LLCとして知られる)を戦略的に買収したことにより、長期的な成長を遂げることができると考えている。

具体的には、この買収により、インスパイアードは、ドミニカ共和国で、オンライン、小売、iLotteryサービスを提供する能力を強化することができるようになる。

また、世界のオンライン・ギャンブル、および、カジノ市場は、北米が急成長地域、欧州が最大市場セグメントとなり、堅調な成長を示すと予測されている。

同業界の世界における年平均成長率(CAGR)は約11.49%と推定され、有望な見通しを反映している。

Statistaの調査部によると、世界のオンラインギャンブル・ベッティング産業は、2021年に615億ドルの価値があると評価されており、2028年には1,144億ドルに達すると予想されている。

インスパイアードの戦略的ポジショニングと事業拡大活動は、こうした業界の前向きなトレンドに合致しており、ゲームテクノロジー分野における魅力的なプレーヤーとなっている。

市場もまた、新旧の最終市場で拡大を続ける同社の能力について概ね好意的であり、今後3年間のEPSの年平均成長率(CAGR)は、最大で18.2%と健全な予想となっている。

私個人の見解としては、インスパイアードはいくつかのポジティブな成長の柱に頼ることができる。

現状としては、ペンシルバニア州、ミシガン州、オンタリオ州、DCロッタリー、オランダのiGamingなど、主要市場における最近の新規ビジネスの立ち上げは、今後、インスパイアードが実現可能な、新たな収益源としての役割を完全に担うには至っていない。

また、インスパイアードは、PERとEV/EBITDAのTTM(過去12か月間)の評価倍率を見ると、過去の基準から見ても、さらに、同規模の小型株と比較しても、非常に割安に見えると、個人的には考えている。

スターリング・インフラストラクチャー(STRL)

スターリングは、一般的な意味でのスモールキャップには該当しないが、数ヶ月前(時価総額が20億ドル以下だった時)に、スモールキャップのカテゴリーに入った時に私の目を引いた銘柄である。

同社は事業は、Eインフラ事業、輸送ソリューション事業、建築ソリューション事業の3つの主要セグメントで展開されており、2023年度第1四半期の総売上高では、それぞれのセグメントは、51%、28%、21%を占める結果となっている。

Eインフラ事業は、データセンター、物流センター、製造施設などのプロジェクト用地開発サービスの提供に特化している。

一方、輸送ソリューション事業は、高速道路、橋梁、空港、鉄道システム関連のインフラ・プロジェクトに重点を置き、建築ソリューション事業は、住宅および商業施設のコンクリート基礎工事を手掛ける。

低入札の大型高速道路プロジェクトを削減し、利益率を改善することを目的とした戦略的な動きとして、スターリング・インフラストラクチャーは、2022年12月にマイヤーズ&サンズ・コンストラクションとの提携持分を売却した。

同社が営業利益率の向上に注力していることは、一貫した上昇軌道を示し、今後の成長の重要な原動力となっている。

スターリング・インフラストラクチャーの経営陣は、マクロ経済的な課題にもかかわらず、各セグメントにおける長期的な成長機会に対して楽観視している。

Eインフラ・ソリューション事業では、データセンターや先進製造業プロジェクトからの旺盛な需要が見込まれている。

輸送ソリューション事業は、インフラ投資に対する連邦政府および州政府の資金援助による恩恵が期待される。

建築ソリューション事業では、住宅着工件数の増加と集合住宅セクターの需要拡大に牽引される可能性がある。

スターリング・インフラストラクチャーは、第2四半期の受注残高が年初から18%増の17億ドルとなり、売上総利益率が120ベーシスポイント拡大し15.5%となった。

その結果、同社は、2023年通期ガイダンスを引き上げ、2022年比で13%の増収、32%の純利益増を見込んでいる。

スターリングの最終市場全体の見通しは引き続き良好であり、インフラ法案に支えられ、オンショアリング(Onshoring)、再生可能ソリューション、データインフラへの需要が伸びている。

最近の上昇にもかかわらず、スターリングのフォワードPERが依然として17.2というバリュエーションにあることを踏まえると、今後、更なる1桁台後半の上昇の可能性を示していると考える。

さらに、スターリングのROEは23%と高く、同業他社や、より広範な産業セクターと比較して有利なバリュエーションであることを示唆している。

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アナリストによる開示:私はこの記事で言及されている企業の株式に関するポジションを現時点で保有しておりませんが、今後5日間で INSE、 STRL, LMB のロング・ポジションを保有する可能性があります。本記事は、私個人の見解に基づき、独自に執筆したものです。私は、Investlingoからの報酬を除き、この記事に対して、いかなる報酬も受け取っておりません。また、本文書で言及している企業とは、いかなる商業的関係も有しておりません。

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アナリスト紹介

Danil Sereda / ダニル・セレダ
拠点:カザフスタン
セクター:成長株、テクノロジー、エネルギー

金融の学士号を持つダニル氏は、ネスレの経理部門でインターンとしてキャリアをスタート。その後、株式リサーチ・アナリストに転身し、現在では、富裕層向けファミリー・オフィスのチーフ・インベストメント・アナリストに就任。隠れた銘柄の発掘を得意とするほか、ブルーチップ、ETF、株式市場における業界固有のイベントやマクロイベントもカバー。加えて、彼のリサーチは、ウォール・ストリート(金融業界あるいはニューヨークを中心とする地域)とメイン・ストリート(金融以外の産業あるいは米国各地のこと)の架け橋となるべく、主要投資銀行やヘッジファンド等の信頼できる情報源を参照することで、より透明性の高いものとなっている。そして、投資判断に不可欠な、情報へのアクセスを民主化し、複雑な金融市場をナビゲートする際の透明性を提供することをミッションとしている。

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