S&Pグローバル / SPGI / 予想配当利回り0.87% / 中立 / 配当王:23年4Q決算と今後の株価見通し(S&P Global)

Ticker: SPGI / 3299文字 / 所要時間7分程度 / 中立

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サマリー

  • S&Pグローバル(SPGI:予想配当利回り0.87%)は、資本市場と商品市場参加者にレーティング情報を含む市場データとベンチマークを提供している。
  • 同社は2024年2月8日に23年第4四半期決算を発表している。
  • また、同社は過去50年間連続して増配を実施しており、米国株配当王の一角を担っている。

S&Pグローバルの概要

セクター資本市場

現在の価格: $419

時価総額:1,342億3,000万ドル

本源的価値: $430.1

安全マージン: 2.55

5年間の成長率: 12.80

配当落ち日: 2024-02-26

ペイアウト日: 2024-03-12

配当利回り: 0.87

5年間の収益成長率: 9.50%

10年間の収益成長率: 8.90

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S&Pグローバル(SPGI)は、資本市場と商品市場参加者にデータとベンチマークを提供している。

同社のレーティング(格付け)事業は世界最大の信用格付け機関となっており、同社にとって収益性の観点で最大のセグメントである。

一方で、売上高の観点での同社の最大の事業はマーケット・インテリジェンス事業で、当事業では、主に金融サービス業界向けにデスクトップ、データ、アドバイザリー・ソリューション、エンタープライズ・ソリューション、クレジット/リスク・ソリューションを提供している。

同社のその他の事業には、コモディティ・インサイト(Plattsやその他のデータ)、モビリティ(Carfax)、インデックス等がある。

S&Pグローバルの収益と成長に関して

S&Pグローバル(SPGI)は23年第4四半期に好業績を報告し、非経常損益項目を除くベースでのEPSは3.13ドルと前四半期の2.333ドルから大幅に増加した。

同社はまた、一株当たり売上高でも伸びを示し、第4四半期には9.978ドルに達している。

加えて、長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでのEPSの過去5年間の年平均成長率(CAGR)は3.80%で、プラスの成長軌道に乗っているように見える。

さらに、今後10年間の業界の成長予測は有望で、同社がさらに拡大する可能性を示している。

また、同社の過去の財務レバレッジの程度は中程度であり、同社が過度のリスクを負うことなく成長する余地があることを示唆している。

全体として、S&Pグローバルの前四半期の好業績は、良好な業界見通しと管理可能な財務レバレッジと相まって、将来の成長に向けて同社が好位置にあることを示唆しているように見える。

S&Pグローバルの配当に関して

S&Pグローバル(SPGI)の過去5年間の配当成長率は12.80%で、過去3年間の配当成長率は10.30%となっており、同社の配当の一貫した成長を示している。

また、同社のEBITDA純有利子負債倍率は2.33となっており、配当支払いを支える健全な財務状況を示唆している。

一方で、同社のの予想配当利回りは0.87%と低水準である。

直近の一株当たり配当金(DPS)は0.91ドルで、2024年3月12日に支払われているが、この配当額は過去数四半期にわたって一貫しており、配当支払いの安定性を反映している。

加えて、同社は過去50年間連続して増配を実施しており、米国株配当王の一角を担っている。

そして、同社の配当成長軌道はセクター平均を上回っており、一貫した増配を通じて株主に報いるコミットメントを示している。

以上より、強力な配当成長ポテンシャルを持つ銘柄を探している投資家は、S&Pグローバルは同セクター内において魅力的な選択肢となるかもしれない。

予想配当利回り:0.87%

配当性向:33%

配当カバレッジ・レシオ:2.29

過去5年間の配当成長率:12.80%

EBITDA純有利子負債倍率:2.33

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S&Pグローバルのバリュエーションに関して

S&Pグローバル(SPGI)の現在の株価は419.13ドルで、弊社算出の一株当たり本質的価値である430.1ドルをわずかに下回っている。

一方で、実績PERは50.93となっており、過去の平均と比較して比較的高い倍率を示している。

株価売上高倍率は10.7で業界標準を上回っており、投資家が売上に対してプレミアムを支払っていることを示唆している。

また、EV/EBITDA倍率も28.15で、5年平均、10年平均のいずれよりも高く、EBITDAに基づくと株価が過大評価されている可能性を示している。

さらに、PEGレシオは4.6となっており、株価が同社の成長見通しに比べて割高である可能性を示唆している。

全体として、S&Pグローバルはやや割高に取引されており、特に株価売上高倍率とEV/EBITDA倍率に基づくと、過去の平均値や同業他社と比べて割高な水準で取引されていることが分かる。

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S&Pグローバルのリスクとリターンに関して

S&Pグローバル(SPGI)のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。

まずマイナス面では、同社の総資産は売上高をはるかに上回るペースで増加しており、資産活用における潜在的な非効率性を示している。

さらに、粗利益率と営業利益率の低下は、長期的な収益性の低下を示唆している。

加えて、同社のインサイダーによる同社株式の売却が活発であり、株価が2年ぶりの高値に近づいていることから、潜在的な割高感が懸念される。

そして、同社の投下資本利益率は加重平均資本コストを下回っており、資本利用の非効率性の可能性を示している。

また、予想配当利回りの低さも株主還元の低下を示唆している可能性がある。

しかし、プラス面では、ベニッシュMスコアの-2.44は同社が利益操作をしている可能性が低いことを示唆し、アルトマンZスコアの4.42は同社の強固な財務体質を示している。

全体として、資産活用の効率性、収益性、インサイダー活動の面で赤信号が散見されるものの、同社の一貫した増収増益と強固な財務基盤は、投資家に一定の安心感を与えているようにも見える。

投資家はS&Pグローバルに投資する際には、これらのリスク要因を注意深く監視し、意思決定を行うべきである。

S&Pグローバルのインサイダー(内部関係者)による売買に関して

S&Pグローバル(SPGI)は、過去12ヶ月間、インサイダーによる同社株式の売却トレンドが顕著であり、23件のインサイダーによる売却が確認されている一方で、イ買い付けは確認されていない。

この高水準のインサイダーによる売却は、投資家に同社の将来性への懸念を抱かせる可能性がある。

ただし、インサイダーによる同社株式の保有比率は僅か1.06%である点にはご留意いただきたい。

しかし、機関投資家による保有比率は53.91%と比較的高く、機関投資家が同社のかなりの株式を保有していることを示唆している。

以上より、トレンド分析によると、同社の取締役や経営陣は積極的に同社株式を売却しており、これは同社の業績や将来の成長性に対する自信の欠如と解釈できる可能性もある。

投資家は今後のインサイダー取引を注意深く監視し、高水準のインサイダー売りが投資判断に与える影響を検討すべきである。

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S&Pグローバルの流動性に関して

S&Pグローバル(SPGI)の直近営業日の1日当たり出来高は1,477,166株で、過去2ヶ月の1日平均出来高は1,436,814株となっており、同社株式には一貫した取引活動があることが分かる。

また、同社株式のダークプール指数(DPI)は26.03%で、取引のかなりの部分が公開取引所ではなくダークプールで行われていることを示唆している。

※ダーク・プール指数は、ダーク・プール(私設取引所)内において、同社株式がどの程度取引されているかを示すものであり、注目すべき指標の1つである。

この高水準のDPIは、同社株式の価格発見への透明性と市場全体の効率性に影響を与える可能性がある。

全体として、S&Pグローバルは健全な取引量と流動性を示しており、これは株式の売買を容易にしたい投資家にとって不可欠な要素である。

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アナリスト紹介

イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

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