セールスフォース / CRM / 強気:最新の24年4Q決算分析と今後の株価見通し(Salesforce)

Ticker: CRM / 2768文字 / 所要時間6分程度 / 強気

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サマリー

  • セールスフォース(CRM)は、顧客関係管理および関連ソフトウェアを世界中の企業に提供しているテクノロジー企業である。
  • 同社は2024年2月28日に2024年第4四半期決算を発表しており、売上高、利益、フリー・キャッシュフローを伸ばし続けている。
  • そのため、私の同社株価に対する短期的な見通しは「強気」である。

セールスフォースについて

セールスフォース(CRM)は2024年2月28日、2024年第4四半期決算を発表し、売上高とコンセンサス利益の予想を上回る着地となった。

同社は、クラウドで提供されるデータベースと顧客関係管理(CRM)ソフトウェアの数々を世界中の企業に提供しているテクノロジー企業である。

同社の収益は著しく改善し続けており、極めて高いフリーキャッシュフローを生み出していることからも、私の同社株式に対する短期的な見通しは「強気」である。

セールスフォースの概要と市場

セールスフォース(CRM)は、顧客関係管理ソフトウェア、営業支援自動化ソリューション、マーケティング自動化ソフトウェア、分析、サービスとしてのプラットフォームを提供している。

マーク・ベニオフ氏は最高経営責任者(CEO)で、以前はオラクルに13年間勤務し、Senior Vice Presidentを務めていた。

そして、同社は、基本的に直接販売、口コミ、オンラインマーケティングを通じて新規顧客を獲得している。

Grand View Research社の市場調査報告書によると 、顧客関係管理ソフトウェアの市場規模は2022年に589億ドルで、2023年から2030年にかけて年平均成長率13.9%で成長すると予想されている。

顧客関係管理アプリケーションの需要では、北米地域が主要地域の中で最大の市場シェアを維持すると予測されているが、2030年までの成長率ではアジア太平洋地域が15.6%と、主要地域の中で最も高くなると予測されている。

そして、セールスフォースの主な競合企業は以下のとおりである。

  • Oracle(ORCL
  • SAP(SAP
  • Adobe(ADBE
  • Microsoft(MSFT
  • Zendesk
  • HubSpot(HUBS
  • SugarCRM
  • Zoho
  • Copper CRM

セールスフォースの最近の財務動向

四半期別売上高(青色の列:Revenue)は、前四半期比で鈍化しつつも成長を続けており、四半期別営業利益(Operating Income)は、ここ数四半期で顕著に増加していることが分かる。

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また、四半期別売上総利益(Gross Profit)は、2024年第3四半期に高い伸びを示した一方で、四半期別販売費および一般管理費 (青色の線:Selling General & Admin Expenses)も、同社がAIイニシアティブに集中するにつれて、最近増加している。

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さらに、希薄化後1株当たり利益(EPS)は、以下のグラフが示すように、ここ数四半期で急上昇している:

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(上記グラフのデータはすべて百万USD単位・GAAPベース)

一方で、過去12ヶ月間で、同社の株価は72.8%上昇したのに対し、iシェアーズ・エクスパンデッド・テクノロジー-ソフトウェアETF (IGV)の上昇率は54.8%となっている。

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セールスフォースのバリュエーションとその他の指標

以下は、同社に関連するバリュエーションの表である。

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また、40%ルールとは、ソフトウェア業界の経験則であり、売上高成長率とEBITDA成長率の合計が40%以上であれば、その企業は、ソフトウェア企業として、許容できる成長とEBITDAの軌道に乗っていることを示すものである。

下表のように、同社の直近の調整前40%ルールの計算値は、2024年第4四半期決算時点で29.6%であった。

従って、この高いハードルに対しては若干の改善が必要ではあるが、全体として同社は良好な業績を上げていると言える。

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セールスフォースについての見通し

直近のアナリスト向け決算電話会議では、経営陣の準備発言として以下の点が強調されている。

売上高

・同社はData Cloudを発表した。この新製品は最も成長が速く、最もエキサイティングな新製品であり、顧客から大きな支持を得ている。

・24会計年度の第4四半期の売上高は92億9000万ドルで、前年同期比11%増となった。

・経営陣は、24会計年度に1000万ドル以上の案件が大幅に増加していることを確認している。

受注残

・第4四半期の残存履行義務の合計は569億ドルで、前年同期比17%増となった。

コストまたは経費

・同社は利益率拡大への規律あるアプローチに注力しており、24年度のNon-GAAPベースの営業利益率は30.5%に達し、前年比で800ベーシスポイント上昇した。

キャッシュフロー

・24年度の営業キャッシュフローは前年度比44%増の102億ドルとなり、同社史上最高のキャッシュフローとなった。

貸借対照表

・継続的な変革への自信と長期的なキャッシュフローを促進する能力を反映し、0.13%の予想利回りで同社初の配当を発表。

・経営陣は、自社株買戻し計画を100億ドル増額し、総額300億ドルとすることを発表。

海外事業

・経営陣は、日本で第2位のエンタープライズ・ソフトウェア企業であることを含め、グローバルでの著しい成長を強調した。

また、経営陣は、AIとデータ・クラウドを自社のプラットフォームに統合する戦略について説明し、顧客エンゲージメントを変革し、業務効率を改善する可能性を強調した。

今後の見通しとして、25年度の売上高は前年比8%から9%の成長を見込んでおり、最大では380億ドルに達するという。

さらに、サブスクリプションおよびサポート関連の売上高の成長率は、前年比10%を若干上回ると予想される。

そして、経営陣は、25年度の営業キャッシュフローは約21%から24%の成長を見込んでいる。

以上より、セールスフォースの力強い成長見通し、高いフリー・キャッシュ・フロー、収益の改善を踏まえ、同社に対する私の見通しは引き続き「強気」である。

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アナリスト紹介

ドノヴァン・ジョーンズ
拠点:米国
セクター:テクノロジー・IPO

ジョーンズ氏は、米国を拠点とする株式リサーチのスペシャリストであり、15年にわたり、米国のソフトウェア関連企業やIPO企業の投資を分析。主に、「高成長テクノロジー銘柄」、「消費者関連銘柄」、「資本財・サービス関連銘柄」、「メディア関連関連」、「ライフサイエンス銘柄」に焦点を当て、ファンダメンタル分析を用いて企業分析を実施。

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