フィリップ・モリス / PM / 予想配当利回り5.65% / 強気:最新の23年4Q決算と今後の株価見通し(Philip Morris)

Ticker: PM / 3314文字 / 所要時間7分程度 / 強気

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サマリー

  • フィリップ・モリス・インターナショナル(PM:予想配当利回り5.65%)は国際的なタバコ会社である。
  • 2008年、フィリップ・モリス・カンパニーズは、海外事業をカバーするフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)と、米国内市場をカバーするアルトリア・グループ(MO)に分割された。
  • 同社は、2024年2月8日に23年第4四半期決算を発表している。

フィリップ・モリス・インターナショナルの概要

セクター:タバコ製品

現在の株価:91ドル

時価総額:1,420億7,000万ドル

一株当たり本質的価値:108.92ドル

安全マージン:15.98%

過去5年間の配当成長率:2.80%

配当落ち日:2023年12月20日

配当支払い日:2024年1月10日

予想配当利回り:5.65%

過去5年間の売上高成長率:3.40%

過去10年間の売上高成長率:1.60%

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フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)は国際的なたばこ会社であり、主に紙巻きたばこ、および、VAPE、経口ニコチン製品を含むリスク低減製品で構成される製品ポートフォリオを有し、米国外の市場での販売に特化している。

同社は2022年、主に米国とスカンジナビアで伝統的な経口タバコ製品とニコチン入りパウチの大手メーカーであるSwedish Matchを買収し、タバコ事業から多角化を図っている。

加えて、2021年にも、革新的な吸入薬物送達ソリューションを提供するVecturaを買収し、ニコチン製品からの多角化も図っている。

フィリップ・モリス・インターナショナルの収益と成長に関して

23年第4四半期、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の希薄化後EPSは1.41で、1株当たり売上高は5.825となった。

そして、前四半期と比較すると、希薄化後EPSはわずかに増加したが、一株当たり売上高は減少という着地となった。

また、長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでのEPSの過去5年間の年平均成長率(CAGR)は3.10%で、1株当たり売上高の年平均成長率は1.50%となっており、長年にわたって緩やかではあるが着実な成長を示していることが分かる。

さらに、今後10年間の同社業界の成長予測はプラスであり、同社株式にとって良い兆しであると言える。

加えて、同社の過去の財務レバレッジの度合いを見ると、負債水準が効果的に管理されていることがわかる。

このことは、同社が健全な財務状況を維持しながらさらなる成長を遂げる能力を有していることを示している。

全体として、前四半期のフィリップ・モリス・インターナショナルの業績は堅調であり、業界予測と過去の財務安定性を踏まえると、今後さらなる成長の余地があるように見える。

フィリップ・モリス・インターナショナルの配当に関して

フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)は、過去数年間一貫した配当成長率を示している。

過去5年間の配当成長率は2.80%で、過去3年間の成長率2.70%をわずかに上回っている。

また、直近四半期のEBITDA純有利子負債倍率は3.50倍で、管理可能な負債水準である。

さらに予想配当利回りは5.65%となっており、配当収入を求める投資家に魅力的な配当水準を提供していると言える。

直近の1株当たり配当金(DPS)は1.30ドルで、2023年12月20日に支払われ、定期的な配当金支払いの傾向が続いている。

同社の配当実績を同セクターと比較すると、同社の配当成長率は業界標準に沿ったものであり、投資家に安定的で成長する配当の収入源を提供していることが確認できる。

全体として、フィリップ・モリス・インターナショナルの配当成長サマリーは、安定した配当支払いと競争力のある利回りで株主に報いるというコミットメントを示し、長期的な安定と成長を求める配当収入志向の投資家にとって、同社株式は魅力的な選択肢となっているように見える。

予想配当利回り:5.65%

配当性向:90%

配当カバレッジ・レシオ:0.98%

過去5年間の配当成長率: 2.80%

EBITDA純有利子負債倍率:3.5

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フィリップ・モリス・インターナショナルのバリュエーションに関して

フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の現在の株価は、弊社算出の一株当たり本質的価値である108.92ドルを下回っている。

また、実質PERは18.23となっており、株価が収益に対して妥当な価格で取引されていることを示している。

一方で、株価売上高倍率は4.07となっており、業界平均より高く、売上高から見て割高である可能性を示唆している。

また、EV/EBITDA倍率も13.61と業界平均より高く、EBITDAに基づくと割高である可能性を示している。

さらに、PEGレシオは6.13となっており、望ましい水準よりも高く、成長見通しに比べて株価が割高である可能性を示唆している。

ただし、フィリップ・モリス・インターナショナルの現在のバリュエーションは5年平均と10年平均を下回っており、長期的な成長を求める投資家にとって潜在的な買い場である可能性を示している。

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フィリップ・モリス・インターナショナルのリスクとリターンに関して

フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。

まずマイナス面では、同社は過去3年間に148億ドルの長期債務を発行しており、配当性向が90%と高いことから、財務体質の持続可能性に懸念が残る。

さらに、アルトマンのZスコアは2.89とグレーゾーンにあり、同社の潜在的な財務ストレスを示している。

Zスコアが1.8を下回ると、倒産リスクが高まる可能性がある。

ベニッシュMスコアの-2.67は、同社が利益操作を行っている可能性が低いことを示唆しているが、同社の全体的な財務の健全性はより詳細な分析が必要であろう。

一方でポジティブな点として、株価売上高倍率は3年ぶりの低水準に近く、予想配当利回りは3年ぶりの高水準に近い。

しかし、これらのプラス要因は、上記で強調されたマイナス面を相殺するには十分ではないかもしれない。

投資家はフィリップ・モリス・インターナショナルへの投資を検討する際には、これらのリスクとリターンをしっかりと考慮するべきである。

フィリップ・モリス・インターナショナルのインサイダー(内部関係者)による売買に関して

過去12ヵ月間、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)のインサイダーによる同社株式の買い付けはなかったが、売却が4件確認されている。

ただし、インサイダーによる同社株式の保有比率はわずかに0.51%である点にはご留意いただきたい。

一方で、機関投資家の同社株式の保有比率は68.91%と著しく高く、機関投資家の強い関心と保有状況を示している。

以上より、トレンド分析によると、インサイダーが同社株式を売却している一方で、機関投資家は同社に強い存在感を示していることが分かる。

投資家が同社株の投資判断を下す際には、こうした要因を考慮することが不可欠である。

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フィリップ・モリス・インターナショナルの流動性に関して

フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の流動性と取引分析によると、直近営業日の1日の出来高は2,828,973株で、過去2ヶ月間の1日の平均出来高は5,012,993株となっており、同社株式への一貫した取引活動を示している。

また、同社株式のダークプール指数(DPI)は27.32%となっている。

ダーク・プール指数は、ダーク・プール(私設取引所)内において、同社株式がどの程度取引されているかを示すものであり、注目すべき指標の1つである。

ダーク・プール指数の値が高いほど、ダークプールで行われる取引量の割合が高いことを示す。

同社株式の場合、ダーク・プール指数が27.32%であることから、同社株式の取引活動の大部分はダークプールで行われており、価格発見と市場の透明性に影響を与える可能性がある点にはご留意いただきたい。

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アナリスト紹介

イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

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