ペプシコ / PEP / 予想配当利回り3.04%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(PepsiCo)

Ticker: PEP / 2722文字 / 所要時間6分程度 / 強気

サマリー

  • ペプシコはスナックと飲料の世界的リーダーであり、2024年2月9日に2023年度第4四半期の決算を発表している。
  • 同社は、ペプシ、マウンテンデュー、ゲータレード、レイズ、チートス、ドリトスなどのよく知られた家庭用ブランドを所有しており、コカ・コーラに次ぐ世界第2位の飲料メーカーである。
  • コンビニエンス食品が総売上の約55%を占め、残りを飲料が占めている。
  • 米国と海外に製造・流通能力の大部分を所有しており、海外市場は総売上高の40%、営業利益の3分の1を占めている。

ペプシコの概要

セクター:飲料

現在の株価:166ドル

時価総額:2,286億1,000万ドル

一株当たり本質的価値:191.09ドル

安全マージン:12.96%

過去5年間の配当成長率:6.50%

配当落ち日:2024年2月29日

配当支払い日:2024年4月1日

予想配当利回り:3.04%

5年間の売上高成長率:8.40%

10年間の売上高成長率:4.60%

ペプシコの収益と成長に関して

ペプシコ(PEP)の前四半期決算は減益となり、EPSは前々四半期の2.25から1.78に低下し、希薄化後EPSも2.24から0.94に減少した。

しかし、1株当たり売上高は前四半期の16.958ドルから20.181ドルに増加している。

一方で、長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでの過去5年間の年平均成長率(CAGR)は6.60%、過去10年間の年平均成長率は5.20%となっている。

また、最近の業績の落ち込みにもかかわらず、今後10年間の同社業界の成長予測はプラスを維持している。

加えて、同社の過去の財務レバレッジの程度は、同社が業界における強力な地位を活用して今後も成長を続けられることを示していると見ている。

ペプシコの配当に関して

ペプシコ(PEP)は過去数年間、一貫した配当の成長を示してきており、過去5年間の配当成長率は6.50%で、過去3年間の成長率は7.10%と若干高い水準となっている。

これは、同社株式を保有する投資家にとって、安定的かつ増加するリターンを示している。

直近の四半期では、ペプシコは1株当たり配当金(DPS)1.265ドルを発表し、定期的な配当金の支払いを続けている。

また、予想配当利回りは3.04%で、投資家に適切な水準の配当による収入源を提供している。

さらに、同社の配当実績をセクターと比較すると、配当成長率は競争力があり、配当収入志向の投資家にとって魅力的であるように見える。

加えて、同社のEBITDA純有利子負債倍率は2.84倍で、配当支払いを支える健全なバランスシートと財務の安定性を示している。

全体として、ペプシコの直近四半期の配当成長率は、同社が株主にリターンを報いることを約束し、堅実な配当実績を維持していることを反映しており、同セクターの長期高配当銘柄を物色する投資家にとって魅力的な選択肢となっているように見える。

予想配当利回り: 3.04%

配当性向:65%

配当カバレッジ・レシオ:1.33

過去5年間の配当成長率: 6.50%

EBITDA純有利子負債倍率:2.84

ペプシコのバリュエーションに関して

データによると、ペプシコ(PEP)の現在の株価は、弊社算出の一株当たり本質的価値である191.09ドルを下回っており、割安の可能性を示している。

一方で、実績PERは25.32となっており、投資家が利益1ドルにつき25.32ドルを支払うことを望んでいることを示唆しており、これは5年および10年の平均よりも高い。

加えて、株価売上高倍率(2.51)とEV/EBITDA倍率(16.71)は業界平均を上回っており、これらの指標から株価は割高である可能性がある。

さらに、PEGレシオは4.28となっており、成長見通しに比べて株価が割高である可能性を示唆している。

全体として、現在のペプシコの株価は弊社算出の一株当たり本質的価値を下回っているが、高水準の実績PER、株価売上高倍率、EV/EBITDA倍率は、同社株価が過去の平均値や同業他社と比べて割高である可能性を示している。

ペプシコのリスクとリターンに関して

ペプシコ(PEP)のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。

まず第一に、営業利益率は年平均-2.8%で低下しており、収益性に赤信号が灯っている。

しかし、ピオトロスキーのFスコアは8で、財務状況が非常に健全であることを示唆しており、ベニッシュのMスコアは-2.64で、利益操作の可能性が低いことを示している。

加えて、同社は予測可能な売上高と利益の伸びを示しており、配当利回りは3年ぶりの高水準に近い点は魅力的に映る。

さらに、アルトマンZスコアは3.91であり、同社の財務の強さをさらに裏付けている。

全体として、営業利益率の低下は懸念材料だが、強力な財務指標と成長の可能性は、ペプシコ株のバランスの取れたリスクプロファイルを示唆している。

ペプシコのインサイダー(内部関係者)による売買に関して

過去12ヶ月間、ペプシコ(PEP)は3件のインサイダーによる同社株式の売却を確認した一方で、インサイダーによる買い付けはなく、インサイダーが保有株を減らしていることを示している。

ただし、インサイダーによる同社株式の保有比率はわずかに0.46%であり、企業インサイダーの同社への直接的な関与は限定的であることを示唆している。

一方、機関投資家の保有比率は43.62%と比較的高く、同社に対する機関投資家の関心が高いことを示している。

これらの情報は、潜在的な投資家がペプシコ株式への投資決定を行う前に、さらなるデューデリジェンスを行う上でのシグナルとなる可能性がある。

ペプシコの流動性に関して

ペプシコ(PEP)の流動性と取引分析によると、過去2カ月間の1日平均出来高は5,314,109株、前営業日の出来高は4,226,672株となっており、一貫した取引活動を示している。

ダークプール指数(DPI)は37.19%で、取引のかなりの部分が公開取引所ではなくダークプールで行われている可能性を示唆している。

※ダーク・プール指数は、ダーク・プール(私設取引所)内において、同社株式がどの程度取引されているかを示すものであり、注目すべき 指標の1つである。

そして、この水準は、機関投資家や他の大規模な市場参加者がこの株式の取引に積極的に関与していることを示唆している可能性がある。

全体として、ペプシコ株式の流動性は比較的安定しており、取引量も安定しており、ダークプールでの存在感も目立っていることが分かる。

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アナリスト紹介

イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

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