パロアルトネットワークス / PANW / 強気:サイバーセキュリティ銘柄の最新の24年度2Q決算分析と今後の株価見通し(Palo Alto Networks)

Ticker: PANW / 3015文字 / 所要時間6分程度 / 強気

画像

サマリー

  • パロアルトネットワークス(PANW)は、24年第2四半期決算後、増収増益を示したにもかかわらず、ガイダンスが弱く、且つ、プラットフォーム・モデルへの移行に起因して株価は大幅下落。
  • 但し、短期的な課題はあるものの、同社はサイバーセキュリティとAIに対する需要の高まりから、長期的な成長を遂げる態勢を整えているように見える。

概要

パロアルトネットワークス(PANW)は最新の四半期決算後に大きな売りに見舞われたが、私にはこれは絶好の投資機会であるように見える。

同社は短期的には逆風に直面しているが、サイバーセキュリティとAIの交差点に位置する企業であり、将来的に期待できると見ている。

株価は決して安くはないが、同社の業績の成長ペースが速いことは、今後の更なるアップサイドの材料となると考える。

パロアルトネットワークスの24年第2四半期決算の概要

パロアルトネットワークス(PANW)は24年第2四半期決算発表後に大きく下落した。

画像

これは、現時点でのガイダンスが弱かったこと、またプラットフォーム・モデルへの移行が発表されたことに起因する。

ただし、同社は最近の四半期で堅調な業績を示し、顕著な19.3%の増収と52.2%という驚異的な調整後純利益の伸びを達成している。

この成長は、同社の業務効率の高さを反映し、利益率では580ベーシス・ポイント(5.8%)の大幅な拡大を伴っていた。

しかし、ビリングは前年同期比で16%増と堅調な伸びを示したものの、次四半期の総ビリング額の2%~4%増という予測は、販売パイプラインの弱体化という懸念すべき傾向を示している。

そして、今回の決算説明会では、同社の米国連邦政府向けビジネスが注目されていた。

経営陣は、このセグメントの第1四半期末の悪化を指摘し、それが第2四半期に入っても続いていることを明らかにした。

予測では、今後2四半期にわたり、米国連邦政府向け事業の成長は緩やかなものになるという。

特筆すべきは、これらの連邦政府との取引がパロアルトの収入に与える影響は、その短期的な性質からして大きいということである。

画像

ご覧の通り、通期のビリング(Total Billings)の成長率は10%、営業利益率(Operating Margin)の成長率は26.5~27%程度を見込んでいる。

つまり、短期的な逆風にもかかわらず、長期的な見通しは非常に魅力的である。

しかし、パロアルトネットワークスが最近、単一のサービスではなく、プラットフォーム・サービスを提供する方向にシフトしていることも理解する必要がある。

パロアルトネットワークスのプラットフォーム化とAIに関して

パロアルトネットワークス(PANW)は、個別の製品を販売するのではなく、プラットフォーム / サブスクリプションモデルに移行している。

また、同社の顧客の約52%が既にサブスクリプションを支払っていることに注意する必要がある。

そして、この移行は短期的には同社に逆風をもたらすが、長期的には利益をもたらすだろうと見ている。

画像

短期的には、無料トライアルや既存顧客向け価格の引き下げなど、移行に伴う費用が発生し、同社の業績に影響を与える可能性がある。

一方、同社は引き続きAIを活用しようとしている。

Cortex XSIAMを活用することで、同社はCortexプラットフォームを活用し、自己学習プラットフォームやAIを採用してタスクの自動化を図ろうとしている。

この取り組みは、セキュリティ担当者をルーティンワークから解放し、より複雑な責任に集中できるようにすることを目的としている。

さらに、この戦略は同社のTAM(獲得可能な最大市場規模)を拡大する。

画像

パロアルトネットワークスの今後の展望

今後もパロアルトネットワークス(PANW)は、サイバーセキュリティとAIに対する需要の伸びから恩恵を受けることが期待される。

同CEOは、サイバーセキュリティ業界は年平均成長率12.4%で成長し続ける可能性があると強調している。

現在利用可能な商用ソリューションは、自動化、価格設定、サービス、その他の機能の面で顧客の要求を十分に満たしていない。

その結果、今日の1500億ドルの販売されている市場と完全に対応可能な市場(TAM)との間には大きな隔たりがある。

例えば、現在のセキュリティ・ソリューションの普及率を約10%とすると、その機会は1兆5,000億ドルから2兆ドルという途方もない規模になる。

画像

一方、現在の政府からの売上高は鈍化しているものの、ホワイトハウスは2024年のサイバーセキュリティ予算は127億ドル近くになり、13.6%増加すると発表している。

パロアルトネットワークスのバリュエーションと収益に関して

今期は売上高が鈍化するものの、市場のアナリストは依然としてパロアルトネットワークス(PANW)のEPSと売上高が堅調に推移すると予想している。

画像

見ての通り、同社のバリュエーションは決して安くはないが、同社は予想利益ベースで他の競合他社より割安であり、株価/キャッシュフロー倍率でもトップクラスのバリュエーションを誇っている。

同業他社で、同社より割安なのはフォーティネット(FTNT)のみである。

パロアルトネットワークスのテクニカル分析

画像

長期チャートを見ると、波動Iの1.618エクステンションは、520ドルまで上昇すると予測している。

また、50週移動平均線でサポートされていることにも注目したい。

画像

拡大すると、私たちは、波動IIIの目標に向かうための5つの波動構造の終わりを迎えているように見える。

さて、この下落を考えると、そしてより小さい程度の構造に基づいて、我々はすでに波動IVの内側にいると主張することができる。

仮にそうだとしても、リトレースメント38.2%の150ドル付近がサポートになるはずである。

画像

今のところ、リトレースメント61.8%で反転し、200日指数平滑移動平均線を上回っている。

パロアルトネットワークスは長期ホールドに適していると考えており、個人的には現在の水準でロングポジションを持ち、もし150ドルに達したら再度押し目買いをしたいと見ている。

パロアルトネットワークスへの投資に関するリスク

パロアルトネットワークス(PANW)は短期的には逆風に直面する可能性がある。

なぜなら、現在の移行期では、無料トライアルを通じて新規顧客をプラットフォームへ誘引し始めるため、同社の収益は低下する可能性があるためである。

そして、さらに、競争が激化しており、新たなAIソリューションが同社にとって脅威となる可能性もある。

最後に、同社はすでに高いバリュエーションで評価されており、市場のアナリストの高い期待に届かなければ、今後、最新の四半期決算後のように株価は下落する可能性もあるだろう。

結論

全体として、AIとサイバーセキュリティの継続的な成長を考えると、私はパロアルトネットワークス(PANW)を長期保有銘柄として好んでいる。

同社は政府との契約も多く持っており、財政支出に支配される世界では大きなメリットとなる。

さらに、サイバーセキュリティは、おそらく今後10年間で最も重要な産業のひとつとなることも、同社には追い風であると見ている。

【先行アクセス(+特典付き)とニュースレターへの登録】

インベストリンゴは、🇯🇵日本初、🇺🇸米国株式投資に特化した金融のプロフェッショナルが集まる📱メディアプラットフォームです。

🚀ローンチに先立ち、✉️ニュースレター経由で、彼らの最新のコンテンツを日々紹介しております。

インベストリンゴ公式ホームページはこちら

米国株投資家の皆様は、是非、上記リンクより、メールアドレスをご登録頂き、完全版の弊社レポートを、日々、無料でご覧頂ければと思います。

ご登録頂けますと、過去のレポートも全て無料でご覧頂けます。

また、X(旧Twitter)上でも、日々、米国株式市場に関する情報を配信しておりますので、是非、フォロー頂ければと思います。

X(旧Twitter):インベストリンゴ公式アカウントはこちら

弊社最新レポート

【米国株式投資】【半導体関連】2023年の世界のシリコンウェーハ市場の概要と2024年の見通し

【米国株式投資】【最新】米国株の今後の見通し / IWM / グロース株はバリュー株に取って代わられるかもしれない

【米国株式投資】リングセントラル / RNG / 中立:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(RingCentral)

【米国株式投資】【最新】ビットコインのテクニカル分析と今後の見通し – Part 1(2024年3月 / BTCUSD / Bitcoin)

【米国株式投資】オクタ / OKTA / 中立:最新の24年4Q決算分析と今後の株価見通し(Okta)

【米国株式投資】24年1月の世界の半導体市場の売上高と今後の見通

【最新】米国株の今後の見通し / RSP / 強気:株式市場はバブルなのか?

【米国株式投資】WFE(半導体前工程製造装置 / 半導体ウェハー製造装置)業界と関連株式の2023年のまとめ&今後の市場見通し – Part 2

【米国株式投資】WFE(半導体前工程製造装置 / 半導体ウェハー製造装置)業界と関連株式の2023年のまとめ&今後の市場見通し – Part 1

【米国株式投資】半導体メモリ業界と関連株式の2023年のまとめ&今後の半導体メモリ市場の見通し – Part 2

【米国株式投資】最新のエンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)ソフトウェア企業関連ニュース

【米国株式投資】半導体メモリ業界と関連株式の2023年のまとめ&今後の半導体メモリ市場の見通し – Part 1

【米国株式投資】アブポイント / AVPT / 中立:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(AvePoint)

【最新】米国株の今後の見通し / RSP / 強気:強気派が主導権を握る市場へ

【最新】米国株の今後の見通し:今日の米国株に投資するには?引き続き、イコールウェイト型のS&P500に注目!

【最新】米国株の今後の見通し:AI関連銘柄以外の銘柄、イコールウェイト型のS&P500(RSP)に引き続き注目!

【最新】米国株の今後の見通し:イコールウェイト型のS&P500に注目!先週のローテションより、強気ブレイクアウトが発動!

【米国株投資】ドロップボックス / DBX / 強気:最新の23年度第4四半期決算分析と今後の株価見通し(Dropbox)

【米国株式投資】グローバルファウンドリーズ / GFS:最新の23年第4四半期決算分析と今後の株価見通し – Part 1(GlobalFoundries)

【米国株式投資】パロアルト・ネットワークス / PANW / 弱気:最新の24年度第2四半期決算分析と今後の株価見通し(Palo Alto Networks)

【米国株式投資】サイバーアーク・ソフトウェア / CYBR:テクノロジー関連成長株の最新の24年第4四半期決算分析と今後の株価見通し(CyberArk Software)

【米国株式投資】アプライド・マテリアルズ / AMAT:半導体・AI関連成長株の最新の24 年1Q決算分析と今後の株価見通し – Part 1(Applied Materials)

免責事項:本レポート上で紹介する情報は、投資教育を目的としております。その為、本情報は、特定の証券の売買や投資戦略を勧誘するものではありません。また、私は税務、法律、会計に関する助言は一切いたしません。投資には常にリスクが伴い、リターン、あるいは、元本が保証されているものではない点にご留意ください。私の知る限りでは、私は自らの分析に、虚偽、または、重大な誤解を招く記述や事実の省略が含まれていないと認識しております。特定の投資助言における過去のパフォーマンスは、特定の状況、または、市場の出来事、投資の性質、および、タイミング、ならびに、投資に関連する制約についての知識がない限り、依拠すべきではありません。私は、チャート、グラフ、計算式、推奨銘柄について述べたり、表示したりすることがありますが、これらはそれ自体でどの証券を売買すべきか、あるいはいつ売買すべきかを決定するために使用されることを意図しておりません。このようなチャートやグラフは、限られた情報しか提供していないため、それだけで投資判断を下すべきではありません。実際に投資をする際には、ライセンスを保有する金融の専門家にご相談されることを強くお勧めします。ここに記載された意見は、あくまでも私個人のものであり、予告なしに変更されることがあります。また、参照した意見やデータは本レポートの発表日時点のものであり、市場や経済状況の変化により変更される可能性があります。

アナリストによる開示:私は、この記事で言及されている企業の株式に関するポジションを現時点で保有しておりませんが、今後5日間の間に PANW のロング・ポジションを保有する可能性があります。また、本記事は、私個人の見解に基づき、独自に執筆したものです。私は、インベストリンゴからの報酬を除き、この記事に対して、いかなる報酬も受け取っておりません。また、本文書で言及している企業とは、いかなる商業的関係も有しておりません。

インベストリンゴによる開示:インベストリンゴは、当社コンテンツ・クリエイターが、自身の専門・得意領域に関する情報・知識を、当社のユーザーと共有する事を目的とする米国株特化型のコミュニティです。本サイトのコンテンツは、投資教育、並びに、投資情報の提供のみを目的としており、特定の投資家に対して、投資、税務、法律等のアドバイスを提供することを意図しておりません。加えて、Investlingo Japan合同会社は、日本においてライセンスを保有する証券会社、投資顧問業者、または、投資銀行ではございません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも、各コンテンツ・クリエーター個人の見解であり、Investlingo Japan合同会社の立場を反映しているものではございません。当社のコンテンツ・クリエーターは、個人投資家を含む独立したブロガー・アナリストから構成されており、公的機関等からの金融関連のライセンスを取得していない場合もございます。その為、本サイト上のいかなる情報も、インベストリンゴ、または、弊社プラットフォーム上の第三者による、金融商品の推奨、或いは、投資助言として解釈されるべきではありません。インベストリンゴは、弊社プラットフォーム上の情報に基づいて行われるいかなる投資決定に対して、一切責任を負わず、各ユーザーが単独で責任を負う点にご留意ください。

アナリスト紹介

ジェームズ・フォード
拠点:スペイン
セクター:ハイテク・コモディティ・仮想通貨

フォード氏は、エコノミストとして、過去10年に渡り、世界市場の株式市場を分析。自らを「実践的な投資家」と位置付け、資産を継続的に維持・拡大させることを目的とした、分散されたポートフォリオを構築することに重点を置いている。主に、「グローバル・マクロ」、「ハイテク銘柄」、「コモディティ銘柄」、「暗号通貨関連銘柄」に焦点を当て、ファンダメンタル分析、並びに、テクニカル分析を用いて企業分析を実施。

にほんブログ村:米国株ランキング

人気ブログランキング:米国株ランキング

上部へスクロール