パロアルト・ネットワークス / PANW / 弱気:最新の24年度第2四半期決算分析と今後の株価見通し(Palo Alto Networks)

Ticker: PANW / 2343文字 / 所要時間5分程度 / 弱気

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サマリー

  • パロアルトネットワークス(PANW)は、2024年2月20日に2024年度第2四半期決算を発表。
  • 決算を受けて、同社株価への見通しを「強気」から「弱気」に変更。
  • 低調な売上高と2024年下半期の見通しは、同社の成長の大幅な鈍化を示唆。

概要

日々、個々の企業に関する自身の分析をリリースする中で、私にとって最も困難な仕事は、銘柄の見通しで誤った判断を犯した時にそれを読者の皆に認めることである。

しかし、透明性を重視する私としては、それらの誤りにに対処し、そこから学ぶことが重要であると考えている。

そして、今回、決算発表を受けて、これまで「強気」で見ていたパロアルトネットワークス(PANW)の見通しを「弱気」に変更することとなった。

2024年度は、「過去の過ちを避ける」という私のコミットメント故に、企業の見通しが私の予想から外れた時には、迅速に断固として行動すると決めている。

実際に、投資家としての腕が上がったことで、新しい銘柄のアイデアも簡単に見つかるようになり、投資プロセスも改善している。

しかし、そのプロセスの一部で、私はパロアルトネットワークスを「強気」で見てしまっていた。

一方で、同時に、自身のポートフォリオ全体で15%の年平均リターンを達成するという私の目標は、ポートフォリオからパフォーマンスの良くない銘柄を適宜を取り除くという難しい決断なしには達成できないことも分かっている。

そして、私が同社への見通しを「弱気」に変更した理由は以下の通りである。

パロアルトネットワークスへの投資テーマ

パロアルトネットワークス(PANW)の最近の低調な売上高は懸念材料である。

将来の成長率を示すビリング(未収請求を考慮した売上高)は、急速な売上高成長を維持する上で重要な役割を果たしている。

しかし、残念なことに、同社のビリングは予想未達であり、2024年下半期の見通しは大幅な減速を示唆している。

パロアルトネットワークスにとってビリングスの数字が重要な理由

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急成長するハイテク・ビジネスは、一般的な大企業とは異なり、市場の見方は寛容である。

しかし、そのようなハイテク・ビジネスにとって許せない要素のひとつは、売上高見通しをわずかにでも引き下げることである。

そして、私はこのような事態を数え切れないほど見てきており、今日、パロアルトネットワークス(PANW)の株価は20%から25%下落した。

しかし、この下落は、同社に関するより多くのネガティブなニュースが出るにつれて、より悪化し続ける可能性が高い。

また、突然、投資家が今まで喜んで支払ってきた株価倍率(バリュエーション)が圧縮されることになる。

そして、株価が上昇している間は、誰も疑問に思わないが、株価が下落し、株価倍率が低下につれて、多くの人が困難な質問をし始めるのが現状である。

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上記は全四半期時点の2024年度の売上高成長率を示しているが、同社の前四半期の業績と合わせ、2024年度の売上高成長率は16%から17%となっている。

しかし、現在はどうだろうか?

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2024年度第1四半期、第2四半期ともに売上高は16%増であったにもかかわらず、2024年度下期の売上高成長率が大幅に減少している。

2024年度の売上高が10%から11%増に留まるということは、同社が下期に期待していたビジネスが実現しなかったことを意味する。

例えば、第3四半期のビリングは、予想レンジの上限でも約4%増と予想されており、これはビリングの大幅な減少を示している。

実際に、この成長見通しに対する判断が難しい場合は大変であるが、今回、同社に関しては、成長見込みが悪化していることは明白である。

決算説明会での経営陣の発言は下記のとおりである。

「トップラインの成長率(特にビリング)については、今後12ヶ月から18ヶ月の間、プレッシャーがかかると予想しています。」

「このような状況は2025年度まで続くと予想され、2023年8月に提示したビリングの目標を下回る結果になると考えています。」

「売上高の観点からは、ビリングと比較して売上高への圧力は少ないと予想しています。一般的に、売上高の伸びとビリングの伸びの変化にはタイムラグがあり、ここでも同じことが起こると予想しています。」

結論

投資において、最も重要なのは、基礎となるフリー・キャッシュフローに対する「確信」である。

マイクロソフト(MSFT)を例にとってみよう。

それほど急成長しているわけでもないのに、株価に大きなプレミアムがついているのは、投資家が何年も先まで成長する同社のフリー・キャッシュフローを予想できると信じているからである。

エヌビディア(NVDA)やテスラ(TSLA)も同様である。

読者の皆様が、この市場のバリュエーションに同調する必要はない。

ただし、それらのバリュエーションは、あくまでも、それらの企業の将来的な成長予想に基づく想定価格であるという事実から目をそらすことはできない。

私は、パロアルトネットワークスの年平均成長率を18%と見積もっていたため、同社は割安で評価されていると考えていた。

また、度々申し上げているように、自分自身に十分なエラーの余地を与えたいことから、私は基本的に自身の見通しを保守的に見積もっていると考えている。

そのため、企業の見通しが私の保守的な見積もりを下回れば、事実が変わったことになり、私は選択を迫られる。

私は、ポートフォリオ全体で15%の年平均成長率を達成できることを知っているし、それを達成する方法は、損失を最小限に抑えるよう行動することだと知っている。

また、間違いを認め、断固とした行動をとり、経験から学ぶことは、私の投資プロセスにとって不可欠であると見ている。

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アナリスト紹介

マイケル・ウィギンズ・デ・オリベイラ
拠点:イギリス
セクター:エネルギー、コモディティ、テクノロジー

オリベイラ氏は、エネルギー・セクター、並びに、テクノロジー・セクターの専門家であり、「脱炭素化」、「AIによるデジタル化」、「脱グローバル化」の波が交差する「エネルギー・セクターの大きな転換期」を正確に捉え、より大きな投資リターンを実現することにフォーカスしている。オリベイラ氏は、9年以上に渡る数々の企業分析を通じて、上記の分野における卓越した専門的経験を持つ。

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