ワンオーク / OKE / 予想配当利回り5.57%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の株価分析と今後の見通し(ONEOK)

Ticker: OKE / 3078文字 / 所要時間6分程度 / 中立

サマリー

  • ワンオークは、天然ガスの集荷、処理、貯蔵、輸送、および、天然ガス液化物の輸送と分留を行っているエネルギー関連企業である。
  • アメリカの内陸部、パーミアン、ロッキーマウンテン地域に広範な資産を保有している。

概要

セクター:石油・ガス

現在の価格:69ドル

時価総額: 402.3億ドル

本質的価値: 71.11ドル

安全マージン: 2.88%

5年間の成長率: 6.10%

配当落ち日: 2023年10月31日

配当支払い日: 2023年11月14日

配当利回り: 5.57%

5年間の売上高成長率:4.10%

10年間の売上高成長率: -5.20%

収益と成長

ワンオークの2023年第3四半期の1株当たり利益(EPS)は1.195ドルで、前四半期のEPS1.04ドルから増加したものの、2023年第1四半期に報告されたEPS(2.34ドル)よりは低い着地となった。

前年同期との比較では、同車のEPSは着実な伸びを示しており、2023年第3四半期のEPSは2022年第3四半期のEPS0.96ドルを上回っている。

2023年第3四半期の同社株の1株当たり売上高は9.142ドルで、前四半期の8.312ドルから増加したものの、2023年第1四半期の1株当たり売上高10.069ドルを下回った。

同社は過去1年間で1株当たり売上高が減少しており、2022年第3四半期の1株当たり収益は13.195ドルだった。

長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでの5年間の年間平均成長率(CAGR)は17.80%の成長率を達成しており、10年間の年平均成長率は11.40%となっている。

これらの成長率は、同社の収益と成長が長期的にプラス傾向にあることを示している。

ただし、同社の成長見通しを評価する際には、過去の財務レバレッジの程度を考慮する必要がある。

全体として、同車の株価は、2023年第3四半期に前四半期比で1株当たり利益と1株当たり売上高でプラス成長を見せており、同社の5年間、さらに、10年間の年平均成長率もプラス傾向にある。

以上より、財務レバレッジと業界の成長予測に基づくと、同社は将来さらに成長する可能性を秘めているようにも見える。

配当

同社は過去数年間、一貫した配当成長を示している。

過去5年間の配当成長率は6.10%で、株主への配当支払いが着実に増加していることを示している。

また、1株当たりの過去3年間の配当成長率は1.90%で、近年の成長率がやや鈍化していることを示唆している。

同セクターと比較した配当パフォーマンスでは、同社の予想配当利回りは5.57%で、比較的高い水準となっており、これは、同社が利益のかなりの部分を配当を通じて株主に還元していることを示している。

同社は一貫して現金配当を実施しており、直近四半期では1株当たり配当金(DPS)が0.955ドルであり、以前の四半期も、1株当たり0.955ドルの一貫した配当金の支払いがあった。

さらに、同社は、EBITDA有利子負債倍率は4.79と、健全な財務体質を有している。

これは、同社の収益に対する負債が低水準であることを示唆しており、安定性と財務の柔軟性を提供している。

全体として、同社は力強い配当成長と高い配当利回りを示しており、配当による収入を求める投資家にとって魅力的な選択肢となっているように見える。

また、同社の堅固な財務状況は、将来に渡って配当支払いを継続し、増額する可能性をさらに後押ししているようにも見える。

予想配当利回り:5.57%

配当性向:70%

配当カバレッジ・レシオ:1.43

5年間の配当成長率: 6.10%

EBITDA有利子負債倍率:4.79

バリュエーション

同社は現在、弊社算出の一株当たり本質的価値である71.11ドルを下回って取引されており、割安である可能性を示している。

実績PERは12.67となっており、株価が収益と比較して妥当な水準で取引されていることを示唆している。

株価売上高倍率は1.79であり、投資家が同社の売上高1ドルにつき1.79ドルを支払うことを望んでいることを意味する。

このレシオは業界平均よりやや高く、売上高ベースで株価がやや割高であることを示している可能性がある。

さらに、EV/EBITDA倍率は13.53倍で、5年平均、10年平均を下回っている。

加えて、PEGレシオは2.78となっており、予想成長率に対して株価が割高である可能性を示している。

全体として、同社は実績PERとEV/EBITDA倍率においては、妥当な水準で取引されているように見える一方で、株価売上高倍率とPEGレシオでは、売上高と成長率予想に基づき、株価がやや割高である可能性を示唆している。

リスクとリターン

リスク評価分析を通じて、同社株への投資をする際に考慮すべき点を幾つか取り上げたい。

まず、マイナス面では、同社の総資産は売上高を上回るペースで成長しており、潜在的な非効率性を示している。

また、1株当たりの売上高も過去12ヶ月で減少している。

さらに、株価は10年来の高値に近く、株価売上高倍率も2年来の高水準に近いことから、潜在的な割高感がある。

配当利回りも3年ぶりの低水準にあり、インカム投資家にとっては懸念材料かもしれない。

加えて、アルトマンのZスコアは1.59で、今後2年以内に倒産する可能性を示唆する窮境ゾーンにあることも示唆している。

プラス面では、ベニッシュMスコアの-2.47は、同社が利益操作をしている可能性が低いことを示している。

また、営業利益率は拡大しており、これはプラスの兆候である。

株価純資産倍率も3年ぶりの低水準に近づいており、株価の潜在的な割安感を示している。

結論として、同社株式のリスク評価分析としては、潜在的な経営の非効率性、1 株当たり売上高の低下など懸念要因がある一方で、低いMスコア、拡大する営業利益率、低い株価純資産倍率などプラス要因もある。

投資家は、投資判断を下す前に、これらの要因を注意深く検討すべきである。

インサイダー(内部関係者)による売買

エネルギー関連企業である同社は、過去12ヶ月のインサイダー取引で興味深い傾向を示している。

実際に、2件のインサイダーによる同社株式の買い付けがあり、これは会社のインサイダーが会社の方向性に自信を持ち、株式に価値を見出していることを示している。

一方、インサイダーによる売却が1件あり、これはあるインサイダーが利益確定に踏み切ったか、株価に対する見方が変わったことを示唆している可能性がある。

但し、インサイダーの持ち株比率は、僅かに0.74%と低水準にあることはご留意いただきたい。

一方で、機関投資家の保有比率は41.73%となっており、同社株式のかなりの部分が投資信託、年金基金、その他の大手投資会社などの機関投資家によって保有されていることを示している。

こうした機関投資家の保有比率は株価に安定性をもたらし、将来的にさらなる機関投資家の投資を呼び込む可能性がある。

流動性

同社の流動性と取引分析によると、同社株式の前営業日の1日の出来高は4,131,485株で、健全な流動性を示している。

また、過去2ヶ月の1日平均出来高は3,800,363株で、同銘柄の一貫した取引活動がさらに浮き彫りになっている。

流動性の面では、同社は市場で強い存在感を示しており、1日の取引量も相当なものであることが分かる。

このことは、投資家が大きな混乱や価格変動なしに株式を容易に売買できることを示唆している。

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アナリスト紹介

Yiannis Zourmpanos
イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

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