マンデードットコム / MNDY:バリュエーションの上昇が期待出来る人気のテクノロジー関連成長株の最新の株価分析と今後の見通し

Ticker: MNDY / 3089文字 / 所要時間6分程度 / 強気

サマリー

  • マンデードットコム(monday.com)は、世界中の企業にクラウド型業務管理システムを提供するテクノロジー企業である。
  • 同社の収益は伸び続けている一方で、営業損失はほぼ解消されてきている。
  • 資本コストの低下を受け、同社バリュエーションの切り上げに期待できることから、私の同社に対する短期的な見通しは「強気」である。

概要

マンデードットコム(MNDY)はイスラエルのテルアビブに本社を置き、ニューヨーク、マイアミ、デンバー、シカゴ、メルボルン、ロンドン、東京にもオフィスを構えている。

同社はクラウドベースのWork OSを提供しており、カスタマイズ可能な業務管理ソリューションとして設計されている。

同社のプラットフォームは、ユーザーがソフトウェア・アプリケーションや作業管理ツールを作成できるようにすることで、さまざまな業界に幅広く貢献している。

同社は、作業管理、営業CRM、ソフトウェア開発のためのソリューションや、さまざまなビジネス開発およびカスタマーサクセスサービスを提供している。

共同創業者兼共同最高経営責任者であるロイ・マンは、イスラエル出身の起業家で、以前はWixに勤務し、SaveAnAlien.comやntt.co.ilなどのテクノロジー・スタートアップの立ち上げに携わっていた。

提供するソフトウェアとサービス

  • 業務管理ソフトウェア
  • 営業CRMソリューション
  • ソフトウェア開発ツール
  • ビジネス・インテリジェンス・ソリューション

足元、業務管理ソフトウェア市場は大きな成長を遂げており、2023年の市場規模は88億ドルと推定されている。

そして、2032年には182億ドルに達すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は8.5%と予想されている。

これらの数字は、業務管理ソフトウェア業界が力強く安定した成長軌道を描いていることを示している。

主要企業と製品

  • Oracle Corporation(オラクル):一連の包括的なワークフォース・マネジメント・ソリューションを提供。
  • SAP SE:同様に、優れたワークフォース・マネジメント・ソフトウェアで知られている。
  • ADP, Inc:様々なビジネスニーズに対応したワークフォース・マネジメント・ソリューションを提供。
  • Workday Inc:クラウドベースのワークフォース・マネジメント・ソリューションを提供。
  • Microsoft (マイクロソフト):Teamによるコラボレーションと生産性向上のためのツールを提供。

トレンド

  • リモートワーク:COVID-19の流行によりリモートワークの導入が加速し、ワークフォース・マネジメント・ツールの需要が増加。
  • AIと機械学習:AIと機械学習のワークフォース・マネジメントへの統合により、スケジューリングと最適化がより強化されることとなった。
  • クラウドベースのソリューション:ワークフォース・マネジメントの拡張性と柔軟性を高めるクラウド技術の採用が増加。

成長をリードする市場セグメント

  • 勤怠管理:効率的な勤怠管理と労働法遵守のニーズが市場の大部分を占める。
  • ヘルスケアおよび小売部門:リアルタイムのデータ共有やワークフロー管理のために、ワークフォース・マネジメント・ソリューションの導入が進んでいる。
  • 北米およびアジア太平洋地域:デジタルソリューションの急速な導入と高速インターネットインフラの整備が、これらの地域の市場成長を促進している。

最近の財務動向

四半期別総収入(赤色の線:Total Revenue)は目覚ましい成長を続けており、また、四半期別営業利益(青色の線:Operating Income)は直近の四半期で損益分岐点に近づいている。

四半期別売上総利益(赤色の線:Gross Profit)は成長軌道を維持している一方で、四半期別販売費および一般管理費(青色の線:Selling General & Admin Expenses)は、トップライン(売上高)の成長にもかかわらず横ばいとなっており、これは好ましい傾向である。

また、希薄化後一株当たり利益(赤色の線:EPS)は、直近四半期でわずかにプラスに転じている。

(上記グラフのデータはすべて百万USD単位・GAAPベース)

過去12ヶ月で、同社の株価は72.4%上昇したのに対し、iシェアーズ・エクスパンデッド・テクノロジー・ソフトウェアETF(IGV)の上昇率はわずか54.1%となっている。

バリュエーションとその他の指標

以下は、同社に関連するバリュエーションの表である。

(出典:FinChat.io)

成長、利益、フリー・キャッシュ・フローに余裕のある前提を用いたDCF法(ディスカウントキャッシュフロー法)に基づくと、同社の株価は、現在の価格の186ドルに対し、約192ドルで評価されることになり、潜在的に将来のアップサイドがほとんど織り込まれている可能性が示唆されている。

また、40%ルールとは、ソフトウェア業界の経験則であり、売上高成長率とEBITDA成長率の合計が40%以上であれば、その企業は、ソフトウェア企業として、許容できる成長とEBITDAの軌道に乗っていることを示すものである。

そして、同社の直近の調整前40%ルールの計算値は、2023年第3四半期決算時点で38.7%であったため、この点ではかなり良好な業績を上げていると言える。

マンデードットコムに関するコメント

アナリストとの直近の決算説明会では、経営陣の発言として以下の点が強調された。

  • 同社の新製品がクロスセルの機会を高めていることは、これらの製品を採用した2534の初期の業務管理アカウントが証明している。第3四半期の売上高は1億8920万ドルに達し、前年同期比38%増となった。monday sales CRMとmondayDBの発売により、新たな収益チャネルが開拓される見込みである。
  • mondayDB 1.0の完成は、全顧客の新インフラへの移行を意味し、今後の売上高の拡大に寄与すると思われる。
  • 研究開発費は売上高の15%と、2022年第3四半期の19%から減少した。販売・マーケティング費用は売上高の60%から54%に減少し、一般管理費は11%から8%に減少した。
  • フリー・キャッシュ・フローは3四半期連続で過去最高を記録し、23年度第3四半期のフリー・キャッシュ・フローは6,490万ドルであり、利益率は34%であった。
  • 現金および現金同等物も増加し、23年度第2四半期末の9億8,900 万ドルから23年第3四半期末には15億ドルとなった。
  • 2023年度第4四半期の売上高は1億9,600万ドルから1億9,800万ドルを見込んでいる。2023年度通期の売上高は7億2,300万ドルから7億2,500万ドルの範囲になると予想されている。
  • 買収に関しては、今後12~18ヶ月以内に可能性のある非オーガニックな成長機会(買収)を模索している。
  • 経営陣は、マクロ経済環境は厳しい一方で、売上継続率(Net Dollar Retention Rate)が安定すると見ている。
  • 企業向けセグメントでは大きな成長が見られ、大口顧客はMDRの上昇を示している。
  • 同社の財務実績は、規律ある支出と効率的なキャッシュフローによって好調を維持する一方、地域的な課題に直面してもレジリエンスを示している。

現在のバリュエーションの水準は、将来のアップサイドが完全に織り込まれているように見えるかもしれないが、金利と資本コストの前提が変化(低下)すれば、バリュエーションにも上昇圧力がかかり、株価は更に上昇する可能性がある。

以上より、私は同社株式に対して「強気」に見ている。

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アナリスト紹介

Donovan Jones ドノヴァン・ジョーンズ
拠点:米国
セクター:テクノロジー・IPO

ジョーンズ氏は、米国を拠点とする株式リサーチのスペシャリストであり、15年にわたり、米国のソフトウェア関連企業やIPO企業の投資を分析。主に、「高成長テクノロジー銘柄」、「消費者関連銘柄」、「資本財・サービス関連銘柄」、「メディア関連関連」、「ライフサイエンス銘柄」に焦点を当て、ファンダメンタル分析を用いて企業分析を実施。

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