マリオット / MAR / 予想配当利回り0.9%:連続増配有名ブランド銘柄の最新の株価分析と今後の見通し – Part 2

Ticker: MAR / 1773文字 / 所要時間4分程度 / 強気

サマリー

  • 世界の人々の旅行頻度はパンデミックレベルを超え、大手の関連企業はますます利益を上げている。
  • 旅行業界では、ブランドは顧客ロイヤルティとともに重要な役割を果たしている。
  • 本日は、強力なブランド・ポートフォリオと忠実な顧客基盤を持つ多国籍ホスピタリティ企業、マリオット・インターナショナルを取り上げたい。

はじめに

前回の記事で、ブランドは何年にもわたって効果的に収益化できる強力な資産であり、顧客を失うリスクを軽減し、柔軟に値上げすることを可能にすると説明した。

ビッグ・ブランドは、ポイント還元や魅力的なリピーター・インセンティブを通じて、顧客のロイヤルティを高めている。

本稿では、株主への配当が増加している、そのような強力なブランドの一つを深掘りしていきたい。

マリオット・インターナショナル(年間予想配当利回り0.9%)

Covid-19の大流行は、世界各国政府が国境を越えた旅行に制限を課すなど、旅行・レジャー業界に未曾有の影響を与えた。

そして、航空会社、ホテル、クルーズ、リゾート、カジノ、そしてレストランまでもが存続の危機に直面した。

しかし、規制が緩和され、世界的な旅行が大流行前のレベルを超えたことで、より大手の老舗企業が強くなり、業績を改善している。

マリオット・インターナショナル(MAR)の始まりは、J.ウィラードとアリス・マリオットがワシントンDCで創業した1927年にさかのぼる。

今日、マリオットは、ホテル、レジデンス、タイムシェア、リゾートを含む宿泊施設の運営、フランチャイズ、ライセンスを提供するアメリカの多国籍企業であり、そのポートフォリオは139の国と地域で30以上の主要ブランドを展開し、約8,700の施設に及んでいる。

2023年度の9ヶ月間において、マリオットは収益の60%をフランチャイズ料から、残りを基本管理料とインセンティブ管理料から得ている。

フランチャイズは利益率の高いビジネスであるため、マリオットは78%という驚異的な営業利益率(税引前)を記録している。

また、2023年10月までの累計で、マリオットは1,830万株を33億ドルで買い戻し、さらに2,500万株の買い戻しプログラムを追加している。

さらに、マリオットは、過去29年間、世界的な金融危機とCOVID-19パンデミック時には減配を行いつつも、着実な増配を維持してきた過去がある。

そして、マリオットはいち早く配当の支払いを改善し、今後数年間は削減前の水準を上回る可能性さえある。

マリオットの現在の一株当たりの四半期配当は0.52ドルで、パンデミック前の水準を上回り、年率の予想配当利回りは0.9%となっている。

この配当水準は、配当性向が21%という控えめなものであることから、今後数年間の継続的成長の余地が十分にあることを示している。

マリオットの配当利回りは、一件低水準であるように見えるが、投資家は、マリオットの施設数とフランチャイジー手数料の継続的な成長による同社の株価上昇(キャピタル・ゲイン)の可能性を考慮する必要がある。

注目すべきは、第4四半期のマリオットは、調整後EBITDAを前年同期比20%増の45億~46億ドルに引き上げると発表したことである。

パンデミックによる旅行業界への規制の影響にもかかわらず、マリオットはS&P500指数を大幅にアウトパフォームし、ブランド・ポートフォリオの強さと全体的な顧客ロイヤルティを示す結果となった。

また、マリオットは負債総額118億ドル、現預金7億ドルで第3四半期を終えている。

マリオットの純負債は、調整後EBITDAの2.1倍であり、同社のバランスシートは大手信用機関から投資適格のBBB格付けを受けている。

マリオットは最近、2025年までの3カ年財務モデルを発表し、今後2年間は、年平均成長率(CAGR)6.5~9.5%で売上が伸び、2025年には54億~58億ドルに達すると予測した。

さらに、EPSは10.1~11.45ドルに上昇し、配当性向は25%となり、20億ドルの配当支払いを見込んでいる。

以上より、私は、マリオットの短期的な成長、株主価値の創造、配当の増加を見込んでおり、さらに、現在の予想PER23倍というバリュエーションを踏まえると、現在の価格での同社株式は魅力的な投資対象に見える。

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アナリスト紹介

Venkat Raghavan ヴェンカット・ラガーヴァン
拠点:カナダ
セクター:北米高配当銘柄

テクノロジー・アドバイザーのラガーヴァン氏は、高配当銘柄を中心に投資アイデアを執筆。執筆活動以前は、米国とカナダにて、経営コンサルタントとして、主にフォーチュン500社に含まれる大手テクノロジー企業を中心に、コンサルティング・サービスを提供。彼は、強固なファンダメンタルズと競争優位性を持ち、更に、巨大なキャッシュフローを生み出す可能性のある魅力的なビジネスモデルを特定・評価するプロフェッショナル。その為、インカム・ゲイン(配当収入)と長期キャピタルゲインを同時に狙える割安な高配当成長銘柄を投資対象としている。

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