クローガー / KR / 予想配当利回り2.36% / 中立:注目の連続増配銘柄の最新の23年3Q決算と今後の株価見通し(Kroger)

Ticker: KR / 3253文字 / 所要時間7分程度 / 中立

画像

サマリー

  • クローガー(KR)は全米で2000以上のスーパーマーケットを展開する大手食品小売業者であり、売上高はほぼすべて米国でのビジネスからもたらされている。
  • 直近では、2023年11月30日に23年度第3四半期決算を発表しており、2024年3月7日に23年度第4四半期決算を発表予定となっている。

クローガーの概要

セクター:小売 – 守備的

現在の株価:49ドル

時価総額:353.7億ドル

一株当たり本質的価値:47.03ドル

安全マージン(Margin of Safety):-4.52%

過去5年間の配当成長率:13.90%

配当落ち日:2024年2月14日

配当支払日:2024年3月1日

予想配当利回り:2.36%

過去5年間の売上高成長率:8.10%

過去10年間の売上高成長率:8.40%

画像

クローガー(KR)は米国を代表する食料品店で、全米に2,000以上のスーパーマーケットを複数のバナーで展開している。

そのうち、約83%の店舗が薬局を併設し、60%近くが燃料も販売している。

また、同社は約120店舗の高級宝飾品店も運営している。

同社は主要なプライベートブランド商品を提供し、自社ブランド商品の約30%を全国33カ所の食品製造工場で自社製造している。

さらに、同社は主要市場のほとんどでトップ2の食料品店となっており、また、売上のほぼ全ては米国からもたらされている。

同社は250億ドルでのAlbertsons買収を提案しており、この取引が規制当局に承認されれば、2024年に完了する予定である。

クローガーの収益と成長に関して

23年度第3四半期決算では、クローガー(KR)のEPSは0.95ドル、1株当たり売上高は46.837ドルだった。

前四半期と比較すると、EPSは0.96ドルからわずかに減少し、一株当たりの売上高も47.083ドルから減少している。

一方で、長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでのEPSの過去5年間の年平均成長率は17.40%で、過去10年間の年平均成長率は11.60%となっており、長年にわたって着実な成長を見せていることが分かる。

また、今後10年間の業界の成長予測はプラスであり、技術の進歩や市場の需要など、さまざまな要因による継続的な拡大が期待されている。

加えて、同社の過去の財務レバレッジの程度は中程度のレベルを示しており、財務の安定性を維持しながら成長の余地を与えている。

以上より、安定した業績と成長率を踏まえると、クローガーは将来的な機会を活用し、市場において上昇軌道を継続する態勢が整っているようにも見える。

クローガーの配当に関して

クローガー(KR)は、過去数年間一貫した配当成長を示しており、1株当たりの過去5年間の配当成長率は13.90%、過去3年間の配当成長率は16.10%となっている。

また、同社のEBITDA純有利子負債倍率は2.96で、比較的健全な財務状況を示している。

さらに、直近四半期の時点で、クローガーの予想配当利回りは2.36%となっており、1株当たり配当金(DPS)は0.29ドルである。

そして、同社はこの配当支払いを数四半期にわたって維持しており、配当分配の安定性を示している。

加えて、同セクターと比較すると、同社の配当成長は目覚ましく、一貫した増配で株主に報いるという同社のコミットメントを反映している。

信頼できる配当による収入源を求める投資家は、特に同社の堅実な財務指標を考慮すると、同社の配当パフォーマンスに魅力を感じるかもしれない。

全体として、クローガーの直近四半期の配当成長サマリーは、同社に関心を持つ配当収入を求める投資家にとって明るい見通しを示唆しているように見える。

予想配当利回り:2.36%

配当性向:24%

配当カバレッジ・レシオ:2.4

過去5年間の配当成長率:13.90%

EBITDA純有利子負債倍率:2.96

(出典:GuruFocus.com)

クローガーのバリュエーションに関して

クローガー(KR)の現在の株価は49.16ドルで、弊社算出の一株当たり本質的価値である47.03ドルを上回って取引されている。

さらに、実績PERは19.13となっており、株価がやや割高である可能性を示している。

一方で、株価売上高倍率は0.24となっており、株価がその売上高に基づいて過小評価されていることを示唆している。

また、EV/EBITDAレシオは7.81と業界平均より低く、EBITDAベースでは割安である可能性を示している。

加えて、PEGレシオは1.13と1に近く、成長見通しの観点からは妥当な評価であることを示唆している。

しかし、5年平均や10年平均と比較すると、特に株価売上高倍率やEV/EBITDAレシオの面で割高に取引されているように見える。

以上より、投資家はクローガーへの投資を決定する前に、これらの要因を考慮した方がよいだろう。

画像

クローガーのリスクとリターンに関して

クローガー(KR)のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。

まずマイナス面では、1株当たり売上高の伸びは過去12カ月で鈍化し、株価は1年ぶりの高値に近く、投下資本利益率は加重平均資本コストを下回っており、潜在的な資本効率の悪さを示唆している。

一方で、プラス面では、ピオトロスキーFスコアが7で非常に健全な状況を示し、ベニッシュMスコアが-2.92で基準値の-1.78を下回っており、利益操作をしている可能性が低いことを示している。

営業利益率は拡大しており、これは一般的にプラスの兆候であり、予想配当利回りは10年ぶりの高水準に近くなっている。

さらに、アルトマンZスコアは4.27と高い水準を維持している。

全体として、売上高の伸びの鈍化や資本効率の懸念など、注意すべき兆候はあるものの、ピオトロスキーFスコア、Mスコア、営業利益率の拡大、高い配当利回り、堅調なZスコアは、クローガー株式への投資に関して、投資家に安心感を与える内容であるように見える。

クローガーのインサイダー(内部関係者)による売買に関して

クローガー(KR)のインサイダー取引分析によると、過去12ヶ月間、同社株式のインサイダーによる買い付けはなかったが、売却は13件あり、同社インサイダーが株式を売却していることを示している。

これは、インサイダーが会社の将来的な業績や見通しを信頼していないことを示唆している可能性もある。

ただし、インサイダーの同社株式の保有比率は、わずか1.84%である点にはご留意いただきたい。

一方、機関投資家の同社株式の保有比率は47.44%で、同社株式のかなりの部分が機関投資家によって保有されていることを示している。

これは、同社の事業と潜在的な成長見通しに対する機関投資家の信頼度が高いことを意味する可能性がある。

全体として、インサイダー売りが確認される中、機関投資家の保有比率は高く、機関投資家による需給が同社の株価を一定量支えているという、複雑な様相を示しているようにも見える。

画像

クローガーの流動性に関して

クローガー(KR)の流動性は高く、直近営業日の出来高は5,462,860株で、過去2ヶ月間の1日平均出来高は4,572,366株となっており、同銘柄の取引が活発であることを示している。

また、同社株式のダークプール指数(DPI)は50.91%で、取引活動のかなりの部分が公開取引所ではなくダークプールで行われていることを示唆している。

※ダーク・プール指数は、ダーク・プール(私設取引所)内において、同社株式がどの程度取引されているかを示すものであり、注目すべき指標の1つである。

そして、この水準は、機関投資家や他の大規模な市場参加者が同社株式の取引に積極的に関与していることを示唆している可能性がある。

全体として、クローガーは流動性が高く、取引が活発であるため、短期トレーダーと長期投資家の両方にとって魅力的な銘柄である可能性がある。

【先行アクセス(+特典付き)とニュースレターへの登録】

インベストリンゴは、🇯🇵日本初、🇺🇸米国株式投資に特化した金融のプロフェッショナルが集まる📱メディアプラットフォームです。

🚀ローンチに先立ち、✉️ニュースレター経由で、彼らの最新のコンテンツを日々紹介しております。

インベストリンゴ公式ホームページはこちら

米国株投資家の皆様は、是非、上記リンクより、メールアドレスをご登録頂き、完全版の弊社レポートを、日々、無料でご覧頂ければと思います。

ご登録頂けますと、過去のレポートも全て無料でご覧頂けます。

また、X(旧Twitter)上でも、日々、米国株式市場に関する情報を配信しておりますので、是非、フォロー頂ければと思います。

X(旧Twitter):インベストリンゴ公式アカウントはこちら

関連記事

【米国株式投資】ウォルマート / WMT / 中立 / 予想配当利回り1.39% / 配当王:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Walmart)

【米国株式投資】エマソン・エレクトリック / EMR / 予想配当利回り2% / 中立 / 配当王:最新の24年1Q決算と今後の株価見通し(Emerson Electric)

【米国株式投資】パーカー・ハネフィン / PH / 予想配当利回り1.12% / 弱気 / 配当王:最新の24年2Q決算分析と今後の株価見通し(Parker-Hannifin)

【米国株式投資】ドーバー / DOV / 予想配当利回り1.24% / 中立 / 配当王:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Dover)

【米国株式投資】ノースウエスト・ナチュラル / NWN / 予想配当利回り5.32% / 配当王:23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Northwest Natural Holding)

【米国株式投資】アメリカン・ステイツ・ウォーター / AWR / 予想配当利回り2.43% / 強気 / 配当王:最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(American States Water)

【米国株式投資】ペプシコ / PEP / 予想配当利回り3.04%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(PepsiCo)

【米国株式投資】フォード・モーター / F / 予想配当利回り4.88%:注目の高配当銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Ford Motor)

【米国株式投資】マクドナルド / MCD / 予想配当利回り2.29%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(McDonald’s)

【米国株式投資】コカ・コーラ / KO / 予想配当利回り3.09%:連続増配銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し

➡ 【米国株式投資】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ / BTI / 予想配当利回り9.57%:ディフェンシブ・タバコ関連銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(British American Tobacco)

➡【米国株式投資】スターバックス・スタバ / SBUX / 予想配当利回り2.41%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月7日 / Starbucks)


【米国株式投資】アルトリア・グループ / MO / 予想配当利回り9.79%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(Altria)

【米国株式投資】シェブロン/ CVX / 予想配当利回り4.06%:連続増配エネルギー銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(Chevron)

【米国株式投資】エクソン・モービル / XOM / 予想配当利回り3.65%:連続増配エネルギー銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月9日 / Exxon Mobil)

【米国株式投資】ファイザー / PFE:予想配当利回り6.24%の増配を継続する注目の製薬・ディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月5日 / Pfizer)

【米国株式投資】JPモルガン / JPM / 予想配当利回り2.38%:連続して増配する注目の銀行・高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(米国株式投資 / 2024年1月31日 / JP Morgan)

【米国株式投資】ジョンソン・エンド・ジョンソン / JNJ:予想配当利回り2.99%の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日)

【米国株式投資】プロクター・アンド・ギャンブル / PG:予想配当利回り2.39 %の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日)

【米国株式投資】ロッキード・マーチン / LMT:予想配当利回り2.92%の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 / 米国株式投資 / Lockheed Martin)

【米国株式投資】スリーエム / MMM:予想配当利回り6.29%の注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 / 米国株式投資 / 3M Co)

【米国株式投資】メタ・フェイスブック / META / 予想配当利回り0.43%:注目のメタバース・AI関連成長株の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月2日 / Meta / Facebook)

【米国株式投資】ベライゾン / VZ:予想配当利回り6.28%の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 / 米国株式投資 / Verizon)

【米国株式投資】AT&T / T:予想配当利回り6.26%の注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 )

【米国株式投資】ラム・リサーチ / LRCX(Lam Research:予想配当利回り0.95%):注目の半導体関連銘柄の24年度第2四半期決算・株価分析と今後の展望

【米国株投資】エヌビディア / NVDA(NVIDIA Corp:年間予想配当利回り0.03%):注目の半導体・AI関連銘柄から学んだ配当と株価リターンに関する教訓

【米国株投資】エヌビディア / NVDA / 予想配当利回り0.03%:半導体AI関連銘柄の株価分析と今後の見通し(NVIDIA)

【米国株投資】エンブリッジ(ENB:年間予想配当利回り7.5%)& ベライゾン(VZ:年間予想配当利回り6.7%):高水準の予想配当利回りが魅力的な、おススメの2つの高配当個別銘柄

【米国株投資】マリオット・インターナショナル(MAR:年間予想配当利回り0.9%):グローバル・ブランド関連のおススメの高配当個別銘柄 – Part 2

【米国株投資】メドトロニック/ MDT:予想配当利回り3.20%の注目の高配当ヘルスケア関連個別銘柄

【米国株投資】ONEOK(ワンオーク)/ OKE:予想配当利回り5.57%の注目の高配当エネルギー関連銘柄

免責事項:本レポート上で紹介する情報は、投資教育を目的としております。その為、本情報は、特定の証券の売買や投資戦略を勧誘するものではありません。また、私は税務、法律、会計に関する助言は一切いたしません。投資には常にリスクが伴い、リターン、あるいは、元本が保証されているものではない点にご留意ください。私の知る限りでは、私は自らの分析に、虚偽、または、重大な誤解を招く記述や事実の省略が含まれていないと認識しております。特定の投資助言における過去のパフォーマンスは、特定の状況、または、市場の出来事、投資の性質、および、タイミング、ならびに、投資に関連する制約についての知識がない限り、依拠すべきではありません。私は、チャート、グラフ、計算式、推奨銘柄について述べたり、表示したりすることがありますが、これらはそれ自体でどの証券を売買すべきか、あるいはいつ売買すべきかを決定するために使用されることを意図しておりません。このようなチャートやグラフは、限られた情報しか提供していないため、それだけで投資判断を下すべきではありません。実際に投資をする際には、ライセンスを保有する金融の専門家にご相談されることを強くお勧めします。ここに記載された意見は、あくまでも私個人のものであり、予告なしに変更されることがあります。また、参照した意見やデータは本レポートの発表日時点のものであり、市場や経済状況の変化により変更される可能性があります。

アナリストによる開示: 私は、この記事で言及されている企業の株式に関するポジションを現時点で保有しておらず、また、今後5日以内にそのようなポジションを持つ予定もありません。また、本記事は、私個人の見解に基づき、独自に執筆したものです。私は、インベストリンゴからの報酬を除き、この記事に対して、いかなる報酬も受け取っておりません。また、本文書で言及している企業とは、いかなる商業的関係も有しておりません。

インベストリンゴによる開示:インベストリンゴは、当社コンテンツ・クリエイターが、自身の専門・得意領域に関する情報・知識を、当社のユーザーと共有する事を目的とする米国株特化型のコミュニティです。本サイトのコンテンツは、投資教育、並びに、投資情報の提供のみを目的としており、特定の投資家に対して、投資、税務、法律等のアドバイスを提供することを意図しておりません。加えて、Investlingo Japan合同会社は、日本においてライセンスを保有する証券会社、投資顧問業者、または、投資銀行ではございません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも、各コンテンツ・クリエーター個人の見解であり、Investlingo Japan合同会社の立場を反映しているものではございません。当社のコンテンツ・クリエーターは、個人投資家を含む独立したブロガー・アナリストから構成されており、公的機関等からの金融関連のライセンスを取得していない場合もございます。その為、本サイト上のいかなる情報も、インベストリンゴ、または、弊社プラットフォーム上の第三者による、金融商品の推奨、或いは、投資助言として解釈されるべきではありません。インベストリンゴは、弊社プラットフォーム上の情報に基づいて行われるいかなる投資決定に対して、一切責任を負わず、各ユーザーが単独で責任を負う点にご留意ください。

アナリスト紹介

イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

にほんブログ村:米国株ランキング

人気ブログランキング:米国株ランキング

上部へスクロール