キンバリー・クラーク / KMB / 予想配当利回り3.92% / 中立 / 配当王:23年4Q決算と今後の株価見通し(Kimberly-Clark)

Ticker: KMB / 3138文字 / 所要時間7分程度 / 中立

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サマリー

  • 売上高の半分以上をパーソナルケア製品、さらに3分の1を消費者向けティッシュ製品で占めるキンバリー・クラーク(KMB:予想配当利回り3.82%)は、ティッシュと衛生分野のトップメーカーである。
  • 同社は2024年1月24日に23年度第4四半期決算を発表している。
  • また、同社は過去51年間連続して増配を実施しており、米国株配当王の一角を担っている。

キンバリー・クラークの概要

セクター:消費財

現在の株価:124ドル

時価総額:419.4億ドル

弊社算出の一株当たり本質的価値:136.56ドル

安全マージン:8.85%

過去5年間の配当成長率:3.60%

配当落ち日:2024年3月7日

配当支払い日:2024年4月2日

予想配当利回り:3.92%

過去5年間の売上高成長率:2.90%

過去10年間の売上高成長率:1.90%

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キンバリー・クラーク(KMB)は、売上の半分以上をパーソナルケア製品、3分の1を消費者向けティッシュ製品で占め、ティッシュと衛生分野のトップメーカーである。

同社のブランドミックスには、Huggies、Pull-Ups、Kotex、Depend、 Kleenex、Cottonelle等がある。

また、Kimberly-Clark Professionalも運営しており、企業と提携し、職場に安全で衛生的な製品を提供している。

同社の売上高は北米で半分強、ヨーロッパで10%強、残りは主にアジアと中南米に集中している。

キンバリー・クラークの収益と成長に関して

前四半期、キンバリー・クラーク(KMB)の非経常損益項目を除くベースでのEPSは1.51ドルで、前四半期の1.74ドルから若干減少した。

加えて、長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでのEPSの過去5年間の年平均成長率(CAGR)は-2.40%で、過去10年間の年平均成長率は1.90%となっている。

また、一株当たり売上高も前四半期からわずかに減少という着地となっている。

一方で、今後10年間の同社業界の成長予測はプラスであり、同社が市場シェアを拡大できる可能性を示している。

さらに、過去の同社の財務レバレッジの度合いを考慮すれば、同社には成長の余地があり、こうした機会を生かすことができると見ている。

投資家は、市場ダイナミクスの変化を乗り切り、将来の成長に向けたポジションを確立するキンバリー・クラークの今後に注目すべきだろう。

キンバリー・クラークの配当に関して

キンバリー・クラーク(KMB)は過去5年間、年間3.60%の成長率で一貫した配当成長を示しており、過去3年間の配当成長率は3.30%となっている。

また、EBITDA純有利子負債倍率は2.65と健全で、管理可能な負債水準であると言える。

さらに、予想配当利回りは3.92%で、同社は投資家に魅力的な配当水準を提供し続けている。

実際に、直近の四半期では、1株当たり配当金(DPS)1.22ドルを発表し、株主還元へのコミットメントを表している。

加えて、同社は過去51年間連続して増配を実施しており、米国株配当王の一角を担っている。

同セクターと比較しても、同社の配当成長実績は堅実で、その安定性と投資家に一貫したリターンを生み出す能力を反映している。

この安定した配当支払いは、同社の強固な財務基盤とともに、キンバリー・クラークを確実な配当収入を求める配当志向の投資家にとって魅力的な選択肢にしている。

予想配当利回り:3.92%

配当性向:72%

配当カバレッジ・レシオ:1.1

過去5年間の配当成長率:3.60%

EBITDA純有利子負債倍率:2.65

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キンバリー・クラークのバリュエーションに関して

キンバリー・クラーク(KMB)の弊社算出の一株当たり本質的価値は136.56ドルだが、現在の株価は124.47ドルであり、割安の可能性を示している。

一方で、実績PERは23.94倍となっており、投資家は利益1ドルにつき23.94ドルを支払う意思があることを示唆しており、これは5年および10年の平均をわずかに上回っている。

また、株価売上高倍率は2.06と業界平均より高く、投資家は業界と比較して売上高1ドルあたりにより多くの金額を支払っていることを示唆している。

さらに、EV/EBITDA倍率も15.96と業界平均を上回っており、EBITDA倍率の点で同社が相対的に割高であることを示唆している。

全体として、キンバリー・クラークは株価売上高倍率とEV/EBITDA倍率において業界平均と比較して若干の割高で取引されているようである。

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キンバリー・クラークのリスクとリターンに関して

キンバリー・クラーク(KMB)のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。

まずマイナス面では、同社の総資産は過去5年間、収益成長率(2.9%)を上回る成長率(3.7%)で推移しており、潜在的な非効率性を示唆している。

さらに、配当性向が72%と高いため、配当の持続可能性に懸念がある。

同社の売上高成長率も過去12ヵ月で鈍化している。

一方でプラス面では、過去3ヵ月間にインサイダーによる同社株式の買い付け取引があり、同社への信頼がうかがえる。

BeneishのMスコアは-2.93で、同社が利益操作をしている可能性が低いことを示唆している。

また、拡大する営業利益率、低い予想PER、高い予想配当利回り、3.75という強力なアルトマンZスコアは、キンバリー・クラークにとって有利な指標である。

全体として、考慮すべき警告サインはいくつかあるものの、インサイダーによる同社株式の買い付け、強力な財務指標といったプラス面は、キンバリー・クラークのバランスの取れたリスクプロファイルを示唆している。

キンバリー・クラークのインサイダー(内部関係者)による売買に関して

キンバリー・クラーク(KMB)は、9件のインサイダーによる同社株式の売却に対し、インサイダーによる同社株式の購入は1件のみとなっている。

ただし、インサイダーの同社株式の保有率は僅かに0.37%ある点にはご留意いただきたい。

一方、機関投資家の保有比率は51.10%と大きく、機関投資家が同社に大きな関心を持っていることを示している。

インサイダー売りは投資家に懸念を抱かせるかもしれないが、機関投資家の保有比率が高いことは安心感を与えるだろう。

全体として、投資家はインサイダー取引の動きを注意深く監視し、キンバリー・クラークに関連する投資判断を下す際には、インサイダーと機関投資家の保有比率が提供する複雑なシグナルを考慮することをお勧めしたい。

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キンバリー・クラークの流動性に関して

キンバリー・クラーク(KMB)の過去2ヵ月間の1日平均出来高は2,237,617株と比較的高く、トレーダーにとって良好な流動性を示している。

また、直近営業日の1日当たりの出来高は6,375,403株であり、投資家の関心と取引活動の高まりを示唆している。

また、ダークプール指数(DPI)は37.59%で、取引活動のかなりの部分が公開取引所ではなくダークプールで行われていることを示唆している。

※ダーク・プール指数は、ダーク・プール(私設取引所)内において、同社株式がどの程度取引されているかを示すものであり、注目すべき指標の1つである。

この高水準のDPIは、同社株式の価格発見への透明性と市場全体の効率性に影響を与える可能性がある。

全体として、キンバリー・クラークは取引量に基づく十分な流動性を持っているように見えるが、投資家はダークプール取引が価格ダイナミクスに与える影響に留意すべきである。

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アナリスト紹介

イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

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