ハブスポット / HUBS:テクノロジー関連成長株の最新の決算分析と今後の株価見通し

Ticker: HUBS / 3540文字 / 所要時間7分程度 / Buy / ドノヴァン・ジョーンズ

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サマリー

  • ハブスポットは、セールス、マーケティング、カスタマー・サービス関連のソフトウェアを世界中の組織に提供している
  • 同社は成長を続けており、成長と収益性のバランスの取れたアプローチを追求している
  • 私個人の見通しとしては、同社株式は、1株当たり494ドル前後での「買い」である

HubSpotについて

ハブスポット(HUBS)は11月8日、2023年第3四半期決算を発表し、売上高とコンセンサス利益の両予想を上回った。

同社は、世界中の企業向けに、オンライン・セールス、マーケティング、カスタマー・サービス関連のソフトウェアを提供している。

そして、経営陣は、成長と収益性へのバランスの取れたアプローチを追求している。

以上より、私個人の見通しとしては、1株当たり約494ドルでの「買い」である。

概要

ハブスポットは、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置き、顧客関係管理および業務管理業界セグメントにおけるインバウンドマーケティング、セールス、カスタマー・サービスソフトウェアの大手プロバイダーである。

同社の使命は、インバウンド・マーケティングを通じて企業の成長を支援することである。

インバウンド・マーケティングとは、関連性が高く、役に立つコンテンツやインタラクションを通じて顧客を惹きつける戦略である。

同社の最高経営責任者(CEO)はヤミニ・ランガン氏である。

テクノロジー業界で24年以上の経験を持つランガン氏は、成長、オペレーショナル・エクセレンス、イノベーションの推進において強力な経歴を持ち、以前はDropboxで最高顧客責任者を務めていた。

同社が提供するソフトウェアとサービスには次のようなものがある。

  • HubSpot CRM:基本的な顧客関係管理機能を提供する無料のプラットフォーム
  • Marketing Hub:顧客の獲得と取り込みを支援するツール
  • Sales Hub:営業チームがより早く、より多くの案件を成約できるように設計されたツール
  • Service Hub:ビジネスが顧客とつながり、顧客の期待を上回るサービスを提供できるように設計されたツール
  • CMS Hub(コンテンツ管理):マーケティング担当者が、ウェブサイトの訪問者一人一人にパーソナライズされたウェブサイトを構築・管理できるコンテンツ管理システム
  • Operations Hub:強固なデータ品質ツール、柔軟なビジネス・プロセスの自動化、強力なデータ準備ツール等を兼ね備えているプラットフォーム

Grand View Research社のレポートによると、世界の顧客関係管理(CRM)ソフトウェア市場規模は、2022年に588億ドルと 評価され 、2023年から2030年にかけて13.9%の大幅な年平均成長率(CAGR)で拡大すると予測されている。

市場成長の原動力となっているのは、顧客サービスのハイパー・パーソナライゼーション、AIと自動化の活用、強固なソーシャルメディア顧客サービスの導入といった継続的なトレンドである。

CRMソフトウェアは、顧客情報の収集、分析、活用を促進し、顧客エンゲージメントの強化、セールス・マーケティングプロセスの合理化、全体的な顧客満足度の向上を実現する。

これらの要因により、コスト削減、レスポンス・タイムの向上、顧客満足度の向上が実現し、業界を問わずCRMプラットフォームの導入が進んでいる。

同市場の主要企業には、2022年4月にCRMアナリティクスを開始したセールスフォース社などがある。

この新機能は、さまざまな業界の営業、マーケティング、サービスチームにAIを活用した洞察を提供するものである。

CRMアナリティクス内の検索インサイトは、セールスフォースの顧客が検索に関連するあらゆるデータセット、ダッシュボード、そして、次に最も良いグルーピングを発見するのに役立っている。

CRMソフトウェア市場におけるその他の注目すべき企業には、Microsoft Dynamics、Zoho CRM、Monday.com CRM、SugarCRM、Oracle CRM、SAP CRM、Adobe CRMなどがある。

これらの企業は、企業が顧客との間での、「やり取り・関係・データ」を管理するのに役立つよう設計された、さまざまなアプリケーションやソリューションを提供している。

最近の財務動向

四半期別の総収益(青色の線:Total Revenue)は引き続き増加傾向にあり、四半期別の営業利益(赤色の線:Operating Revenue)はマイナスのままだが、直近の四半期では損益分岐点に向けて前進している。

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四半期別売上総利益率(緑色の線:Gross Profit Margin)は、最近の四半期では上昇傾向にある。

四半期別総売上高に占める販売費および一般管理費(茶色の線:Selling, G&A % Of Revenue)の割合は、最近の四半期では低下傾向にある。

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希薄化後1株当たり利益(赤色の線:Earnings Per Share)は、このグラフが示すように、最近の四半期では不安定な動きとなっている。

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バリュエーションとその他の指標

以下は、同社に関連するバリュエーションの表である。

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40%ルールとは、ソフトウェア業界の経験則であり、売上高成長率とEBITDA成長率の合計が40%以上であれば、その企業は、ソフトウェア企業として、許容できる成長とEBITDAの軌道に乗っていることを示すものである。

HUBSの直近の調整前40%ルールの計算値は、2023年第3四半期決算時点で22.7%であったため、下表によれば、同社はこの点で改善が必要である。

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ハブスポットに関するコメント

2023年第3四半期決算に関する前回の決算説明会では、経営陣からの発言として以下の点が強調された。

  • 売上高は恒常為替レートベースで前年同期比24%増、営業利益率は前年同期比700ベーシスポイント増の16%。
  • フリー・キャッシュ・フローは売上高の12%にあたる6,500万ドルで、 9月末時点の現金および有価証券は17億ドルであった。
  • 2023年第4四半期の売上高は、中間値で前年同期比19%増の5億5,600万~5億5,800万ドルを見込む。
  • 海外売上高の伸びは恒常為替レートベースで26%、報告ベースで30%で、売上高全体の47%を占める。
  • ハブスポットはクリアビットを現金約1億5,000万ドルで買収する契約を締結。
  • アナリストは、マクロ経済の逆風、AIの発表、新規顧客の追加について同社首脳に質問した。
  • 経営陣は、販売サイクルが長期化し、予算が精査されるなど、環境は依然として不安定で厳しいと述べた。
  • HubSpotのコネクテッド・バリュー・プロポジションは、支出の最適化と生産性の向上を目指す顧客の共感を呼んでいる。
  • AIは、HubSpotの2024年の製品ロードマップにおける最優先事項である。
  • 企業顧客の40%がすでにHubSpotのAI機能を利用しており、顧客の利用促進と価値の向上に重点を置いている。
  • 製品および顧客教育を通じて導入を促進し、HubSpotデータと連携したより高度なユースケースを提供することで差別化を図る計画である。
  • 新規顧客の増加は、初回版(Starter edition)とバイモーダル戦略によるものである。
  • 同社は、プラットフォームに導入する顧客数を最大化することに注力しており、今後も高い顧客数を維持できると考えている。
  • 経営陣は成長と収益性のバランスを追求している。
  • 今後3~5年間は、イノベーションを推進するための製品とエンジニアリングへの投資、需要に対応するためのGo-to-Market能力の強化、効率化を推進するための社内システム、自動化、AIへの投資に重点を置く。
  • ハブスポットのバイモーダルなGo-to-Market戦略は上手くいっており、特に、9月のINBOUNDイベント後、製品イノベーションは絶好調である。

以上より、私は同社株式を、1株当たり494ドル前後で「買い」であると見ている。

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アナリスト紹介

Donovan Jones ドノヴァン・ジョーンズ
拠点:米国
セクター:テクノロジー・IPO

ジョーンズ氏は、米国を拠点とする株式リサーチのスペシャリストであり、15年にわたり、米国のソフトウェア関連企業やIPO企業の投資を分析。主に、「高成長テクノロジー銘柄」、「消費者関連銘柄」、「資本財・サービス関連銘柄」、「メディア関連関連」、「ライフサイエンス銘柄」に焦点を当て、ファンダメンタル分析を用いて企業分析を実施。

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