【米国株投資】ヒムズ&ハーズ・ヘルス決算 / HIMS:第4四半期の利益率は拡大、売上高は最大で前年同期比50%増を予想

Ticker: HIMS / 2338文字 / 所要時間5分程度 / Buy / マイケル・ウィギンズ・デ・オリベイラ

サマリー

  • ヒムズ&ハーズ・ヘルスは収益性を高めており、2025年までにEBITDAが1億ドルに達すると見込んでいる
  • 同社は、成長率と売上総利益率の目標をバランス良く達成し、加えて、前向きなユーザー・アクティビティと顧客定着率を維持するといった課題を克服している
  • 投資家の懐疑的な見方にもかかわらず、ヒムズ&ハーズ・ヘルスの売上高は力強く成長し、且つ、収益性も拡大している
  • 以上より、私は、同社を将来有望な銘柄であると考えている

投資テーマ

ヒムズ&ハーズ・ヘルス(HIMS)は、保有するのが難しい銘柄である。

同社が、非常に安心できる決算を出し続けているにもかかわらず、実際のところ、市場の投資家は、マーケティング費用の大幅な増加がなければ、同社の購読者の多くは解約するだろうと考えている。

そして、その懸念が株価の重しとなっている。

しかし、第3四半期には、マーケティング費用が同社の収益成長率を下回っているだけでなく、同事業は急速に収益性を高めている。

同社は、2025年に、少なくとも1億ドルのEBITDAを達成するための指針を示し続けている。

さらに、同社は、自社のバランスシートを活用して、5000万ドル相当の株式を買い戻すことを決定した。

これは時価総額の約3%に相当する。

これは、同社が、非常に速いスピードで事業を成長させる一方で、利益を上げるために必要である以上の現金を持っていることを反映している。

同社に関しては、強気になるべき理由が沢山あると見ているが、同時に、私は、同社の株価が足元低調であるという事実から目をそらすつもりはない。

決算説明会の主な内容

ヒムズ&ハーズ・ヘルスは、幾つかの重要な課題に取り組んでいるようである。

その中には、成長を促進するとに加え、長期的に70%台半ばの売上総利益率目標を堅持するという、微妙なバランスを取ることが急務であることが含まれている。

売上総利益率を70%台半ばに維持しながら、消費者に付加価値を提供する方法を模索していることは、この課題の複雑さを浮き彫りにしている。

さらに、第3四半期に実施された価格調整が、ユーザーの行動や顧客定着率に与える影響も警戒すべき点である。

これらの変更は、より多くのユーザーを惹きつけ、ユーザー一人当たりの平均売上高を増加させたように見えるが、長期的にこの好調な勢いを持続させることが重要であることに変わりはない。

2023年度第3四半期プレゼンテーション資料

冒頭で述べたように、同社の加入者数は、前年同期比57%増となったが、マーケティング費用はより緩やかなペースでの増加に留まっている。

さらに、競争の激しい広告情勢を乗り切り、継続的にマーケティングにおける効率性を確保する必要があることを踏まえると、市場での地位を維持するためには、適応力と革新性を維持することが重要であることが浮き彫りになった。

競争力を維持しながら、こうした様々な課題とのバランスをとることが、当面は、同社にとって極めて重要なポイントである。

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売上高成長率は絶好調

売上高成長率

同社は、昨年の下半期と比較しなければならない。

同社の成長率が鈍化する見込みであることは認識しているが、この要素に特に問題はないと見ている。

実際、私は、同社が不採算な売上高の成長機会に焦点を当てるよりも、むしろ収益性を改善することを望んでいる。

特に、同社の株価が、その力強い売上高成長率にもかかわらず、割安に放置され、正当に評価されていない現状を踏まえると尚更である。

第4四半期には収益性の拡大が期待される

思い起こせば、同社に対する弱気シナリオは、当事業が加入者基盤を獲得するために、マーケティングにおいて支出をしすぎているというものである。

そして、これらの顧客を収益化することはできないだろうというものである。

より具体的には、同社は、売上高成長率を維持する一方で、同レベルのマーケティング投資を行わなければならないため、利益を上げることができないだろうという見方である。

上記の表からも、この様な指摘に関して、今期は断じてそうではないことがお分かりいただけるだろう。

売上高は前年同期比57%増、同社の売上総利益は同63%増と、一層増加していることがわかる。

一方で、同社のマーケティング費用は、前年同期比48%増に留まっている。

同様に、営業費用は前年同期比46%増だった。

これらを総合すると、同社のビジネスモデルは、トップラインの驚異的な成長率にもかかわらず、急速に収益性を高めていることがわかる。

さらに、第4四半期には、同社は約1,700万ドルのEBITDAを見込んでいる。

なお、参考までに、昨年の第4四半期の同社のEBITDAは400万ドルであり、今年の第4四半期は1700万ドルまで増加しているのである。

結論

ヒムズ&ハーズ・ヘルス(HIMS)は、収益性の向上において大きく前進しており、これは、同社の成長に不可欠なファンダメンタルズを強く強調している。

同社は、潜在的な加入者離れや、今後のマーケティング費用の増加懸念を主張する弱気論にもかかわらず、マーケティング費用を抑制しながら、売上高の持続的な成長を実現しており、さらに、収益性の向上に向けても急速に前進している。

加えて、2025年のEBITDAを少なくとも1億ドルとするガイダンスと、5,000万ドル相当の自社株買いを決定したことは、同社の強固な財務状況を反映したものであり、効率的な経営管理と多額のキャッシュフローを生み出す能力を示している。

同社は、投資家からの懐疑的な見方や、市場における様々な課題との格闘を続けているが、私は、その力強い売上高成長率と拡大する収益性は、同社の前途有望な未来を示唆していると見ている。

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アナリスト紹介

Michael Wiggins De Oliveira マイケル・ウィギンズ・デ・オリベイラ
拠点:イギリス
セクター:エネルギー、コモディティ、テクノロジー

オリベイラ氏は、エネルギー・セクター、並びに、テクノロジー・セクターの専門家であり、「脱炭素化」、「AIによるデジタル化」、「脱グローバル化」の波が交差する「エネルギー・セクターの大きな転換期」を正確に捉え、より大きな投資リターンを実現することにフォーカスしている。オリベイラ氏は、9年以上に渡る数々の企業分析を通じて、上記の分野における卓越した専門的経験を持つ。

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