グローバルファウンドリーズ / GFS:最新の23年第4四半期決算分析と今後の株価見通し – Part 1(GlobalFoundries)

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サマリー

  • グローバルファウンドリーズ(GFS)の2023年第4四半期決算における売上高は、前年同期比12%減、前四半期比横ばいの18億5,400万ドルとなり、ガイダンスの中間値をわずかに上回った。
  • 四半期ベースの売上高と売上総利益率は安定しているものの、2023年の売上高は前年同期比9%減の81億ドルとなった。
  • 2024年第1四半期の見通しでは、前四半期比18%減の15億2,000万ドル、売上総利益率は29%から23%に低下しており、同社の業績と将来の見通しについて疑問の声が上がっている。

グローバルファウンドリーズの23年度第4四半期決算に関して

グローバルファウンドリーズ(GFS)の23年度第4四半期決算における売上高は18億5,400万ドルで、ガイダンスの中間値をわずかに上回ったが、前年同期比では12%減、前四半期比ではほぼ横ばいだった。

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2023年を通して、同社の四半期収益はほぼ横ばいであったが、実際には各四半期で数百万ドル増加していたことは興味深い。

もしかすると、各四半期ごとに前四半期比増収となるように仕組んだのだろうか?

下記は、決算説明会における、同社経営陣のコメントである。

「それについては後ほど詳しく述べますが、まずは2023年度第4四半期決算のハイライトについてお話ししたいと思います。そして、後ほど、デイブがこの点に関してさらにコメントしてくれると思います。第4四半期の売上高は前四半期比で増加し、18億5,400万ドルとなりました。」

上述の通り、前四半期比では200万ドル(0.1%)増加する着地となっている。

ただし、個人的には、前四半期比横ばいということにしておきたい。

当四半期の調整後売上総利益率は29%で、ガイダンス・レンジの上限に達し、前四半期比では横ばいであった。

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この低迷期を通じて、四半期収益と売上総利益率の両方が一貫していることは注目に値する。

そして、これは非常に重要なポイントであり、後ほど詳しく説明したい。

2024年全体では、同社の売上高は前年同期比9%減の81億ドル、ウエハー出荷枚数は同11%減の22億枚(300mm同等)であった。

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ファウンドリー部門にとって非常に厳しい年であったにもかかわらず、同社の業績はかなり立派なものであった。

例えば、台湾のユナイテッド・マイクロエレクトロニックス(UMC)は2023年の売上高が前年比20%減となり、中国のSMIC(981 HK)は同13%減となった。

グローバルファウンドリーズにとって2023年は確かに厳しい年であったが、ひとつ、特に注目すべき明るい点があった。それは、自動車関連事業(Automotive)である。

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同社のインフラ・データセンター事業が前年比39%減、スマート・モバイル・デバイス事業が同19%減となった一方、自動車関連事業が同180%増の10億ドル強となった。

自動車関連事業は2023年上半期に減速したのは確かだが、それでも2023年第4四半期には前四半期比5%の成長を達成している。

そして、同社にとって問題なのは、スマート・モバイル・デバイス事業への過度の依存である。

2022年、このセグメントは会社全体の売上高の46%を占めていたが、2023年には41%に低下している。

2023年の同分野の主な問題は出荷台数の減少であり、これについては以前、私は他のレポートで下記のように説明している。

「2023年全体では、スマートフォンの出荷台数は11.7億台で、前年比3.2%減となり、昨年初めの予想を大きく上回っている。」

スマートフォンの出荷台数が前年比3.2%減で、同社の売上高が前年比19%減というのは奇妙に思えるかもしれない。

その理由は、同社が主にTier 2スマートフォン・セグメントでプレーしているからだと考えている。

実際、プレミアム・スマートフォン(高価格帯のスマートフォン)セグメントは2023年にかなり好調な年を経験しており、同社はそこでの露出を増やす方向に軸足を移そうとしており、下記のようにコメントしている。

「こうした動きを部分的に相殺するため、当社は、需要水準とウェーハ1枚当たりの平均販売価格が底堅く推移している携帯電話市場のプレミアム層に向けた事業の再編成を継続している。」

さらに、今後ますます多くのTier 2スマートフォンが5Gを採用するため、同社には追い風が吹いているのも現状である。

おそらく24年度上半期には大きな影響はないが、下半期には影響がより顕著になるはずであると見ている。

グローバルファウンドリーズのガイダンスに関して

世界の主要ファウンドリー企業の中で最後に決算を発表したグローバルファウンドリーズ(GFS)のガイダンスは非常に期待されていた。

3ヶ月前の23年度第3四半期決算説明会のレビューで、私は何が第4四半期以降に控えているかを推測しており、その時の私の結論は以下の通りであった。

「1.23年度第4四半期にはさらに稼働不足の違約金が発生し、おそらく23年度第3四半期よりも高い水準となるだろう。」

「2.現在から12月31日までの間に2024年までの長期契約(LTA)が交渉されているため、同社の顧客は複数の理由から低ウェハ量を選択する可能性が高いが、その主な理由は、グローバルファウンドリーズが短期間でオンラインに戻すことができる未稼働の生産能力を大幅に保有していることを知っているからである。それなのに、なぜリスクを冒してまで過剰注文をし、違約金が発生するリスクを取る必要があるのだろうか。」

「2023年の厳しい状況から2024年に向けて、長期契約における交渉力はグローバルファウンドリーズの顧客に有利に働くだろう 。 同社の「True Up」コメント、明らかに暗い見通し、2024年の設備投資額前年比50%超の削減を見る限り、同社は2024年2月上旬に行われる23年度第4四半期の決算報告時に大幅な下方修正を行う下地を作っているように感じられる。」

未稼働の違約金は、私が予想した通り、確かに高くなった。

これについては後ほど詳しく説明したい。

一方、同社は2024年通年のガイダンスは発表しなかったが、24年度第1四半期については次のように述べている。

「それでは、2024年第1四半期の見通しを説明します。 GFの総売上高は15億ドルから15億4,000万ドルになると予想しています。 このうち、ウェーハ以外の売上は全体の約 11%になると予想しています。 売上総利益は3億4,500万ドルから3億8,500万ドルと予想しています。 営業利益は1億2,000万ドルから1億8,000万ドルになると予想しています。」

以上より、中間値の15億2,000万ドルでは、前四半期比で18%の減少となる。

さらに悪いことに、売上総利益率は23年度第4四半期の29%から24年度第1四半期では23%に低下するとのことである。

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では、同社では一体何が起こっているのか?

前四半期比18%減は、同業他社のどの企業よりもはるかに大きい。

そして、同社の売上総利益率が2023年までのランレートを大幅に下回っているのはなぜか?

前四半期に顧客にどんな違約金を課したのか?

決算説明会ではどのようなムードが流れ、同社の2024年の業績について今後どのような予想ができるのか?

最後に、トーマス・コーフィールド最高経営責任者(CEO)は、中国におけるWFEの生産能力増強や、最近発表されたインテル(INTC)とユナイテッド・マイクロエレクトロニックス(UMC)の提携について、非常に興味深いコメントを発表している。

では、詳しく見ていこう。

※続きは「グローバルファウンドリーズ / GFS:最新の23年第4四半期決算分析と今後の株価見通し– Part 2(GlobalFoundries)」をご覧ください。

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アナリスト紹介

ウィリアム・キーティング
拠点:香港
セクター:半導体・テクノロジー

キーティング氏は、半導体とテクノロジーのリサーチ&コンサルティング会社であるIngenuity (Hong Kong) Ltdの創立者兼CEO。半導体業界において重要性の高いニッチなテーマを専門にする。主に、インテル、AMD、サムスン、アップル、マイクロン等の企業や、ASML、AMAT、キヤノン、ニコンなどの主要機器サプライヤーの製品、ロードマップ、技術に焦点を当てたリサーチ、並びに、コンサルティング・サービスを提供。

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