フォーティネット / FTNT / 強気:サイバーセキュリティ関連銘柄のテクノロジー分析と今後の株価見通し – Part 2

Ticker: FTNT / 2490文字 / 所要時間5分程度 / 強気

サマリー

  • フォーティネット(FTNT)は、SASEとSD-WANやNaaSのような潜在的な成長分野で強力な市場ポジションを持っており、株主にとって大きな価値が期待できる。
  • 同社の現在のバリュエーションは、ネットワーキングおよびセキュリティ部門全体における成長可能性を十分に反映していない可能性があると見ている。
  • 同社は、比較評価指標に基づくと過小評価されているように見え、将来の大幅な株価成長が期待できることから魅力的な投資対象であると見ている。

※「フォーティネット / FTNT / 強気:サイバーセキュリティ関連銘柄のテクノロジー分析と今後の株価見通し – Part 1」より

ラストマイル:フォーティネットのアプリケーションエッジの強み

ラストマイルでは、フォーティネット(FTNT)は、特にオンプレミス環境において、FortiADCやFortiWebなどのソリューションにより、アプリケーションのパフォーマンスとセキュリティを強化し、堅牢な能力を発揮している。クラウドベースのアプリケーション・エッジにおける同社の存在感はそれほど顕著ではないが、クラウドに適応したFortiWebやVM(仮想マシン)ベースのファイアウォールなどの製品で競争力を維持し、データ・パケットのすべての段階にわたって包括的なセキュリティを実現している。

戦略的市場のダイナミクスとフォーティネットの位置づけ

進化を続けるネットワーキング市場は、データ転送の3つの段階にわたって統合が進む可能性を示唆しており、フォーティネットはこのトレンドに乗じる好位置につけている。ファーストマイルへの投資はすでに競争上の優位性を確立しており、ミドルマイルでの意欲的な拡大は、困難ではあるものの、市場での地位を大幅に強化する可能性があると見ている。PoPを所有・運営する戦略は際立っており、同社の長期的な財務指標と市場への影響力を高める可能性がある。

ネットワーク・アーキテクチャの課題と機会

クラウドフレア(NET)やNetskopeのようなグローバルネットワークの構築には、卓越した能力と専門知識が必要であり、フォーティネットにとっては、そのエンジニアリング能力にもかかわらず、課題となっている。この領域での成功は、フォーティネットの市場での地位を一変させる可能性があるが、このような努力の複雑さと規模は、未達成のリスクも内在している。

すべてのマイルにわたる包括的なセキュリティ

フォーティネットは、ファーストマイルからラストマイルに至るまで、統合されたアプローチにより、セキュアなネットワーキング分野における包括的なプロバイダとして位置づけられている。ユーザー・アクセス・ポイントからアプリケーション・デリバリーまで、エンド・ツー・エンドのソリューションを提供する同社の能力は、進化し続けるネットワーキングとセキュリティの展望において、戦略的優位性と将来の成長の可能性を明確に示していると見ている。

まとめ

SASEは現在注目されているが、ファーストマイル、ミドルマイル、ラストマイルというより広範な枠組みに統合されると予想される。フォーティネット(FTNT)はファーストマイルとラストマイルに秀でており、SASEにおける製品市場適合性が高く、そのSD-WAN戦略を大規模な顧客ベースに適用することで成長する可能性がある。ミドルマイルでは、特に同社がグローバルなPoPネットワークを拡大し、Networking-as-a-Service(NaaS)に進出し、垂直統合を通じて競争力と粗利益率を高めることで、大きな価値を提供することができる。同社の戦略的ポジショニングは、ネットワーキングとセキュリティのリーディングカンパニーとなる可能性があり、株主にとって大きな価値創造が期待できると見ている。

フォーティネットのバリュエーションに関して

フォーティネット(FTNT)の現在のバリュエーション指標は、過去のサプライチェーン主導の需要急増の影響と、その結果市場におけるFortiGateの過飽和を反映して、控えめに見える。このシナリオにより、2024年に向けて成長が鈍化すると予測されている。目先の指標に焦点を当てた現在のバリュエーションでは、ネットワーキングとセキュリティのファーストマイル、ミドルマイル、ラストマイルにまたがる戦略的ポジショニングに影響された同社の成長ポテンシャルを十分に把握できない可能性があると考える。

EV/(FCF-SBC)倍率(企業価値 / (フリー・キャッシュフロー – 株式ベース報酬)と40%ルールによりフォーティネットを評価すると、同社は、パロアルトネットワークス(PANW)やクラウドストライク(CRWD)のような同業他社と比較した場合、より魅力的なバリュエーションを提供しているように見える。特に長期的な成長見通しを考慮すると、同社は割安であることを示唆している。詳細な割引キャッシュフロー(DCF)分析がこれを裏付けており、同社の戦略的イニシアティブと市場でのポジショニングに基づき、将来の大幅な価値成長を予測している。DCFモデルは、将来のフリー・キャッシュ・フロー・マージンと一貫した成長率を考慮し、同社の価値が大幅に上昇する可能性を示しており、投資対象としての魅力をさらに高めていると見ている。

結論

フォーティネット(FTNT)は現在、独自のSASEアプローチで認知度を高めており、シングルベンダーSASEのトレンドに合致しつつある。同社は、SASEの領域で長年の期待に応え、強さを増している。SASEだけでなく、同社のミドルマイルにおけるNaaS(Networking-as-a-Service)提供の可能性や、OT/IoTセキュリティにおける勢いは、さらなる成長の機会を示唆している。こうした見通しにもかかわらず、同社は割安に評価されており、特に40%ルールで分析した場合、また、DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)モデルで分析した場合には、同社への投資がより魅力的であるように見える。

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アナリスト紹介

コンヴェクィティ
拠点:イギリス / アラブ首長国連邦(UAE)
セクター:テクノロジー

2019年に設立されたConvequityは、サイバーセキュリティ、SaaSを含むエンタープライズ(企業)向けテクノロジーを扱うテック企業に関するエクイティ・リサーチを提供。セールス・チャネルや対象企業の経営陣との関係に依存する投資銀行や証券会社のアナリストとは異なり、Convequityは対象企業のプロダクト、アーキテクチャー、ビジョンを深掘りすることで投資家に有益な情報を提供することに努めている。特に、Convequityは、第一線で活躍する企業や イノベーションをリードするスタートアップ企業を含め、テクノロジー業界を幅広くカバーすることで、投資家のビジビリティと長期的なアルファの向上に努めている。

ジョーダン・ランバート CFA / LinkedIn

長年にわたるハイテク投資家であり、テクノロジー関連銘柄、および、株式リサーチとバリュエーションのニュアンスに特別な関心を持つ。CFA取得後、自身のソフトウェア、株式リサーチ、並びに、株式投資へのパッションを下に、2019年10月にConvequityを設立。新たなテクノロジー業界におけるトレンドと長期的に成功する可能性が高い企業を見極めることを得意としている。

サイモン・ヒー / LinkedIn

10年以上に渡りテクノロジーのあらゆる側面をカバーしてきた経験を生かし、テクノロジー起業への投資における、勝者と敗者を見極める鋭い洞察力を持つ。彼のテクノロジーに関するノウハウは、ビジネス戦略や財務分析への理解と相まって、Convequityの投資リサーチに反映されている。Convequityを設立する前は、オンラインITフォーラムでコミュニティ・マネージャーを務め、ネットワーク・セキュリティの業務に従事。ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンで商学士号を取得。

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