エクソン・モービル / XOM / 予想配当利回り3.65%:連続増配エネルギー銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月9日 / Exxon Mobil)

Ticker: XOM / 3572文字 / 所要時間8分程度 / 中立

画像

サマリー

  • エクソン・モービルは世界中で石油の探鉱、生産、精製を行う総合石油・ガス会社であり、2024年2月2日に決算を発表した。
  • 2022年には日量240万バレルの液体と83億立方フィートの天然ガスを生産している。
  • また、2022年末時点の埋蔵量は石油換算で177億バレルで、その65%が液体となっている。
  • 同社は日量460万バレルの石油精製能力を有する世界最大の石油精製会社であり、汎用化学品および特殊化学品の世界最大級のメーカーである。

エクソン・モービルの概要

セクター:石油・ガス

現在の価格:103ドル

時価総額:4127.5億ドル

一株当たり本質的価値:101.61ドル

安全マージン:-2.28%

5年間の配当成長率:2.20%

配当落ち日:2024年2月13日

配当支払い日:2024年3月11日

予想配当利回り:3.65%

5年間の売上高成長率:8.80%

10年間の売上高成長率:-0.40%

画像

エクソン・モービルの収益と成長に関して

エクソン・モービル(XOM)の前四半期の収益は、前々四半期と比較して増加を示す着地となった。

具体的には、第4四半期の1株当たり利益(EPS)は2.48ドルで、第3四半期の2.27ドルから増加した。

しかし、今期のEPSは前年同期の3.40ドルを下回る着地となっており、この減益は懸念材料となる可能性がある。

一方で、今後10年間、石油・ガス業界は、世界的なエネルギー需要の増加に牽引され、安定した成長を遂げると予想される。

また、財務レバレッジに関しては、同社はこれまで適度なレバレッジを維持してきており、リスクを管理しながら成長機会を活用することができた。

ただし、長期的には、再生可能エネルギーへの注目が高まり、化石燃料からの脱却が進むなか、石油・ガス業界は課題に直面し、成長見通しが鈍化する可能性があるのも事実である。

そのため、長期的に競争力を維持するためには、変化する市場力学に適応し、再生可能エネルギー源に投資する必要がある点にはご留意いただきたい。

エクソン・モービルの配当に関して

エクソン モービル コーポレーションは過去5年間、2.20%の安定した配当成長率を示しており、これは、同社が定期的な配当を通じて株主への価値還元に努めていることを示している。

しかし、過去3年間の1株当たり配当金成長率は1.90%となっており、5年間の平均をやや下回っていることが分かる。

これは配当の伸びがやや鈍化していることを示しているが、同社は依然として一貫した配当実績を維持していると言える。

また、同社のEBITDA有利子負債倍率は0.56倍で、収益と比較して負債が比較的低い水準にあることを示している。

そして、これは、同社が株主への配当を継続する財務能力を有していることを示唆している。

さらに、同社の予想配当利回りは3.65%で、同セクターの平均配当利回りより高く、これは、投資家が同業他社に比べて相対的に高いリターンを期待できることを示している。

実際に、直近四半期では、同社は1株当たり0.95ドルの配当を発表している。

同社は一貫した配当支払いスケジュールを採用しており、四半期ごとに株主への支払いが行われている。

全体として、エクソン・モービルは配当成長へのコミットメントを示し、株主への配当を継続できる強固な財務基盤を有していると言える。

そして、同社は、セクター平均と比較して魅力的な予想配当利回りを提供しており、配当収入を求める投資家にとって魅力的な選択肢となっていると見ている。

予想配当利回り:3.65%

配当性向:39%

配当カバレッジ・レシオ:2.42

5年間の配当成長率:2.20%

EBITDA有利子負債倍率:0.56

画像

エクソン・モービルのバリュエーションに関して

エクソン・モービルの弊社算出の一株当たり本質的価値は101.61ドルで、現在の株価103.94ドルより低く、これは、同社の株価が割高であることを示唆している。

一方で、実績PERは11.69となっており、株価が比較的低い利益倍率で取引されていることを示している。

また、株価売上高倍率は1.26となっており、株価が売上高に対して妥当な倍率で取引されていることを示唆している。

さらに、PEGレシオは0.58となっており、予想される利益成長率に対して株価が割安であることを示している。

加えて、EV/EBITDAレシオは5.61となっており、株価がEBITDAに対して比較的低い倍率で取引されていることを示唆している。

全体として、エクソン・モービルは実績PER、株価売上高倍率、PEGレシオ、EV/EBITDAレシオの観点から割安に見える。

一方で、5年平均、10年平均と比較すると、同社の現在の株価売上高倍率は両平均より高く、過去の売上高実績に対して割高である可能性を示している。

しかし、現在のEV/EBITDAレシオは両平均を下回っており、EBITDAに基づいて株価が過小評価されている可能性を示唆している。

業界平均と比較すると、同社の現在の株価売上高倍率は業界平均よりやや低く、同業他社に比べて割安である可能性を示している。

現在のEV/EBITDAレシオも業界平均を下回っており、同業他社と比較してEBITDAベースで割安である可能性を示唆している。

全体として、エクソン・モービルは過去の平均や同業他社と比較すると、株価売上高倍率やEV/EBITDAレシオの観点から割安に見える。

画像

エクソン・モービルのリスクとリターンに関して

同社株のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。

まず、マイナス面では、過去3ヵ月間に1件のインサイダーによるエクソン・モービル株式の売却があり、2,077,000株が売却された一方で、インサイダーによる買い付けはなかった。

そのため、これは、同社インサイダーによる同社株価への信頼感の欠如を示している可能性がある。

さらに、エクソン・モービルの1株当たり売上高は過去12ヵ月間減少しており、懸念材料となり得る。

しかし、分析にはポジティブな指標もいくつかある。

BeneishのMスコアは-2.9で、基準値の-1.78を下回っていることから、同社が利益操作をしている可能性は低いと考えられる。

また、PBRは1.98となっており、2年ぶりの低水準である1.88に近く、割安である可能性を示している。

最後に、Altman Zスコアの4.64は強いと考えられ、倒産の可能性が低いことを示唆している。

全体として、インサイダーによる売却や1株当たり売上高の減少など、いくつかの懸念点がある一方で、Mスコア、PBR、Zスコアなどのポジティブな指標は、エクソン・モービル株に関するリスクが比較的低い可能性を示唆している。

エクソン・モービルのインサイダー(内部関係者)による売買に関して

過去12ヶ月で、エクソン・モービルのインサイダーによる同社株式の買い付けは合計3件、インサイダーによる売却は3件あった。

ただし、同社のインサイダー保有率は僅かに0.83%である点にはご留意いただきたい。

一方、同社の機関投資家保有率は40.03%と報告されており、これは、投資信託や年金基金などの機関投資家が同社株式の約40.03%を保有していることを意味する。

機関投資家の保有比率は、大口投資家が会社の将来性に自信を持っていることを示すため、考慮すべき重要な要素となり得る。

全体として、エクソン・モービルのインサイダー取引分析では、インサイダーからの買いと売りが同数で、比較的バランスの取れた動きを示している。

さらに、中程度の機関投資家保有は機関投資家の信頼度を示していると言える。

画像

エクソン・モービルの流動性に関して

エクソン・モービルの流動性と取引活動は中程度であると見ている。

同社株式の前営業日の出来高は11,965,958株で、中程度の活況を示していると言える。

一方で、過去2カ月間の1日平均出来高は20,242,107株で、この期間の売買がやや活発であることを示唆している。

また、同社のダークプール指数(DPI)は39.49%で、取引量のかなりの部分がダークプール(大口機関投資家が証券取引を行う私設取引所)で発生していることを示している。

このことは、同社の取引量のかなりの部分が公的な取引所以外で行われていることを示唆しており、株式の全体的な流動性に影響を与える可能性がある。

全体として、エクソン モービルは中程度の流動性と取引活動を示しており、取引の大部分はダークプールで行われている。

投資家は取引を決定する際にこれらの要因を考慮し、ダークプールで行われる取引量によって流動性が影響を受ける可能性があることに留意すべきである。

【先行アクセス(+特典付き)とニュースレターへの登録】

インベストリンゴは、🇯🇵日本初、🇺🇸米国株式投資に特化した金融のプロフェッショナルが集まる📱メディアプラットフォームです。

🚀ローンチに先立ち、✉️ニュースレター経由で、彼らの最新のコンテンツを日々紹介しております。

インベストリンゴ公式ホームページはこちら

米国株投資家の皆様は、是非、上記リンクより、メールアドレスをご登録頂き、完全版の弊社レポートを、日々、無料でご覧頂ければと思います。

ご登録頂けますと、過去のレポートも全て無料でご覧頂けます。

また、X(旧Twitter)上でも、日々、米国株式市場に関する情報を配信しておりますので、是非、フォロー頂ければと思います。

X(旧Twitter):インベストリンゴ公式アカウントはこちら

関連記事

【米国株式投資】スターバックス・スタバ / SBUX / 予想配当利回り2.41%:連続増配ディフェンシブ銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月7日 / Starbucks)

【米国株式投資】アップル / AAPL / 予想配当利回り0.51%:連続増配テクノロジー銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月9日 / Apple)

【米国株式投資】シェブロン/ CVX / 予想配当利回り4.06%:連続増配エネルギー銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(Chevron)

【米国株式投資】マイクロソフト / MSFT / 予想配当利回り0.73% / 連続増配テクノロジー企業の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月6日 / Microsoft / 配当金:0.75ドル)

【米国株式投資】ファイザー / PFE:予想配当利回り6.24%の増配を継続する注目の製薬・ディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月5日 / Pfizer)

【米国株式投資】JPモルガン / JPM / 予想配当利回り2.38%:連続して増配する注目の銀行・高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(米国株式投資 / 2024年1月31日 / JP Morgan)

【米国株式投資】ジョンソン・エンド・ジョンソン / JNJ:予想配当利回り2.99%の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日)

【米国株式投資】プロクター・アンド・ギャンブル / PG:予想配当利回り2.39 %の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日)

【米国株式投資】ロッキード・マーチン / LMT:予想配当利回り2.92%の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 / 米国株式投資 / Lockheed Martin)

【米国株式投資】スリーエム / MMM:予想配当利回り6.29%の注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 / 米国株式投資 / 3M Co)

【米国株式投資】メタ・フェイスブック / META / 予想配当利回り0.43%:注目のメタバース・AI関連成長株の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月2日 / Meta / Facebook)

【米国株式投資】ベライゾン / VZ:予想配当利回り6.28%の増配を継続する注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 / 米国株式投資 / Verizon)

【米国株式投資】AT&T / T:予想配当利回り6.26%の注目のディフェンシブ高配当関連銘柄の最新の決算・株価分析と今後の見通し(2024年2月1日 )

【米国株式投資】ラム・リサーチ / LRCX(Lam Research:予想配当利回り0.95%):注目の半導体関連銘柄の24年度第2四半期決算・株価分析と今後の展望

【米国株投資】エヌビディア / NVDA(NVIDIA Corp:年間予想配当利回り0.03%):注目の半導体・AI関連銘柄から学んだ配当と株価リターンに関する教訓

【米国株投資】エヌビディア / NVDA / 予想配当利回り0.03%:半導体AI関連銘柄の株価分析と今後の見通し(NVIDIA)

【米国株投資】エンブリッジ(ENB:年間予想配当利回り7.5%)& ベライゾン(VZ:年間予想配当利回り6.7%):高水準の予想配当利回りが魅力的な、おススメの2つの高配当個別銘柄

【米国株投資】マリオット・インターナショナル(MAR:年間予想配当利回り0.9%):グローバル・ブランド関連のおススメの高配当個別銘柄 – Part 2

【米国株投資】メドトロニック/ MDT:予想配当利回り3.20%の注目の高配当ヘルスケア関連個別銘柄

【米国株投資】ONEOK(ワンオーク)/ OKE:予想配当利回り5.57%の注目の高配当エネルギー関連銘柄

免責事項:本レポート上で紹介する情報は、投資教育を目的としております。その為、本情報は、特定の証券の売買や投資戦略を勧誘するものではありません。また、私は税務、法律、会計に関する助言は一切いたしません。投資には常にリスクが伴い、リターン、あるいは、元本が保証されているものではない点にご留意ください。私の知る限りでは、私は自らの分析に、虚偽、または、重大な誤解を招く記述や事実の省略が含まれていないと認識しております。特定の投資助言における過去のパフォーマンスは、特定の状況、または、市場の出来事、投資の性質、および、タイミング、ならびに、投資に関連する制約についての知識がない限り、依拠すべきではありません。私は、チャート、グラフ、計算式、推奨銘柄について述べたり、表示したりすることがありますが、これらはそれ自体でどの証券を売買すべきか、あるいはいつ売買すべきかを決定するために使用されることを意図しておりません。このようなチャートやグラフは、限られた情報しか提供していないため、それだけで投資判断を下すべきではありません。実際に投資をする際には、ライセンスを保有する金融の専門家にご相談されることを強くお勧めします。ここに記載された意見は、あくまでも私個人のものであり、予告なしに変更されることがあります。また、参照した意見やデータは本レポートの発表日時点のものであり、市場や経済状況の変化により変更される可能性があります。

アナリストによる開示: 私は、この記事で言及されている企業の株式に関するポジションを現時点で保有しておらず、また、今後5日以内にそのようなポジションを持つ予定もありません。また、本記事は、私個人の見解に基づき、独自に執筆したものです。私は、インベストリンゴからの報酬を除き、この記事に対して、いかなる報酬も受け取っておりません。また、本文書で言及している企業とは、いかなる商業的関係も有しておりません。

インベストリンゴによる開示:インベストリンゴは、当社コンテンツ・クリエイターが、自身の専門・得意領域に関する情報・知識を、当社のユーザーと共有する事を目的とする米国株特化型のコミュニティです。本サイトのコンテンツは、投資教育、並びに、投資情報の提供のみを目的としており、特定の投資家に対して、投資、税務、法律等のアドバイスを提供することを意図しておりません。加えて、Investlingo Japan合同会社は、日本においてライセンスを保有する証券会社、投資顧問業者、または、投資銀行ではございません。ここで述べられている意見や見解は、あくまでも、各コンテンツ・クリエーター個人の見解であり、Investlingo Japan合同会社の立場を反映しているものではございません。当社のコンテンツ・クリエーターは、個人投資家を含む独立したブロガー・アナリストから構成されており、公的機関等からの金融関連のライセンスを取得していない場合もございます。その為、本サイト上のいかなる情報も、インベストリンゴ、または、弊社プラットフォーム上の第三者による、金融商品の推奨、或いは、投資助言として解釈されるべきではありません。インベストリンゴは、弊社プラットフォーム上の情報に基づいて行われるいかなる投資決定に対して、一切責任を負わず、各ユーザーが単独で責任を負う点にご留意ください。

アナリスト紹介

Yiannis Zourmpanos
イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

上部へスクロール