【米国株投資】ドラフト・キングス / DKNG:決算説明会のハイライト

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サマリー

  • ドラフト・キングスは、2024年にフリーキャッシュフローがプラスになり、2025年までにフリーキャッシュフローが大幅に増加すると予想されている
  • 同社の現在の株価は、2025年のFCFの30倍程度と考えている
  • 競争激化に伴い、潜在的に顧客離れ(Customer Churn)のリスクがあるにもかかわらず、同社は引き続きユーザー数を伸ばし、新しい顧客層における収益性を高めている

投資テーマ

ドラフト・キングス(DKNG)は、先週、投資家向け説明会を開催し、当面の見通しとガイダンスについて説明した。

その結果、市場はこのチャンスを過小評価していることが明らかになった。

このレポートでは、2024年に同社のフリーキャッシュフローがプラスになる一方で、2025年を見据えると、同社のフリーキャッシュフローは更に大幅に増加するということを説明したい。

そして、結果として、1年先フリー・キャッシュ・フロー(2025年)の30倍のバリュエーションを支払うことは、極めて説得力のあるストーリーであると私は考えている。

ドラフト・キングスの短期的見通し

ドラフト・キングスは、米国のオンライン・ゲーム業界における著名なプレーヤーであり、競争力の維持・拡大に明確に焦点を当て、業界のリーダーとしての地位を確立している。

同社は、現在、米国におけるOSB(Online Sports Betting)とiGaming(Online Betting)の売上総シェアの両方でNo.1の地位を占めており、オンラインゲームのダイナミックな状況をナビゲートする上で、革新性と効率性を重視している。

CEO兼共同設立者のジェイソン・ロビンズは、最高の製品を持つことの重要性を強調し、市場で勝ち抜くための同社の献身的な姿勢を表明している。

実際に、彼は、「最高の製品と技術を持つことが重要であることは間違いありません」と述べている。

同社は、スポーツ観戦者の間の変化や、オンライン・ゲームに関する世界的な規制など、メガトレンドを活用し、進化する米国のオンライン・ゲーム業界で長期的な成功を収めることを目指している。

同社の成功は、「スケーラビリティ」、「機敏性」、「高速で革新し続ける能力」によるものである。

さらに、同社は、垂直統合型のアプローチを採用しており、スポーツベッティングエンジンを運営し、顧客中心主義で差別化された商品を提供している。

一方で、留意すべき同社の弱気な側面についても説明したい。

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常に顧客受容曲線に従う

米国におけるOSBとiGamingの総収入シェアで1位であるにもかかわらず、オンライン・ゲーム業界の競争の激しさは、ドラフト・キングスにとって常に脅威となっている。

実際、このようなベッター(賭けをする人)には忠誠心がなく、彼らはマーケティング・プロモーションを最大限に活用した後、プラットフォームを離れていくだろうという声も聞こえる。

しかし、そのような逸話的証拠は支持されていないのが現状である。

下のグラフをご覧いただきたい。

私はしばしば、企業に投資する際に注目すべき指標は2つしかないと述べてきた。

それは、顧客導入の伸びと、今後1年間のフリー・キャッシュ・フローのペースである。

上のグラフにあるように、パンデミック期や在宅勤務のトレンドは過ぎ去った今も、同社のプラットフォームを採用するベッターはまだまだ増えている。

この点は、私にとって、非常に強気材料である。

しかし、この仮説を更に強気にしているのは、以下の表を見た時である。

上の表を見ると、新しい顧客層は時間の経過とともに収益性を高めていることが分かる。

これは、同社のビジネス・モデルの可能性を裏付けている。

2024年には年平均成長率25%で成長し続ける見込み

上図のように、同社は今後1年間、トップラインの年平均成長率が前年比約25%増加すると予想している。

直近の四半期決算で同社がアナリストの予想を上回ったことを考えると、来年は少なくとも年平均成長率25%でトップラインが伸びると信じたい。

将来フリー・キャッシュ・フローの60倍のバリュエーション

私の予想では、2024年のドラフト・キングスの設備投資額は約1億2000万ドルになると考えている。

これは、同社が間違いなく成長モードにあり、オンライン・スポーツ・ベッティングの市場シェアを拡大し、新鮮で魅力的な製品を提供し続けるために、製品ポートフォリオへの投資に努めていることを考えると、妥当な仮定であると見ている。

つまり、2024年には、同社のフリー・キャッシュ・フローは3億ドル程度になることが想定される。

このため、株価はフリーキャッシュフローの60倍程度となる。

まず、60倍のフリー・キャッシュ・フローのバリュエーションを支払うことは割高であることを最初に認めたい。

特に、同社はダイナミックで急速に進化する業界で競争しており、リーダーシップを維持するには継続的なイノベーションが必要であることも踏まえると尚更である。

しかし、別の言い方をすれば、ベッターを自社のプラットフォームに取り込むために、常に他の競合他社もバーゲン・ディスカウントを提供しているということでもある。

しかし、同社が、2023年に不採算企業だったにもかかわらず、2024年には利益を上げ始めている企業であることに変わりはない。

別の言い方をすれば、2024年はドラフトキングスの目的地ではない。

なぜなら、2025年には、このビジネスは6億ドル以上のフリー・キャッシュ・フローを稼いでいる可能性が高いとみている。

そして、その時、この株は突然30倍のフリー・キャッシュ・フローで値付けされることになり、その時点でこの株を見る新規投資家にとって、同社のバリュエーションは非常に興味深いものになるだろう。

結論

先日行われたドラフト・キングスの投資家説明会で、私は同社の短期的展望と米国オンライン・ゲーム業界における戦略的ポジショニングについて貴重な洞察を得ることができた。

私は、特に、同社のイノベーションと効率性へのコミットメント、そして2024年にフリーキャッシュフローを黒字化し、2025年までにフリーキャッシュフローを大幅に増加させるという明確なフォーカスに感銘を受けた。

競争の激しい業界ではあるが、同社の成功は明らかであり、米国におけるOSBとiGamingの総収入シェアでトップの座を維持している。

顧客離れの可能性など弱気な面も指摘されているが、継続的なユーザー増加と新規顧客層の収益性向上を示す顧客受容曲線に基づく議論は、より楽観的な見通しを提供している。

2024年の将来フリー・キャッシュ・フロー・ベースで60倍の同社のバリュエーションが割高であることは認める。

しかし、2025年の将来フリー・キャッシュ・フロー・ベースでは、同社のバリュエーションは30倍程度になり、際立って魅力的に映る点は興味深い。

不採算企業だった同社が、2025年には6億ドル以上のフリー・キャッシュ・フローを生み出す可能性があることは、同社を将来の投資対象として魅力的なものにしており、私は同社の今後の軌跡を見守ることを楽しみにしている。

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