ブリティッシュ・アメリカン・タバコ / BTI / 予想配当利回り9.57%:ディフェンシブ・タバコ関連銘柄の最新の23年4Q決算分析と今後の株価見通し(British American Tobacco)

Ticker: BTI / 3149文字 / 所要時間7分程度

サマリー

  • レイノルズ・アメリカン買収後、ブリティッシュ・アメリカン・タバコは世界最大の上場タバコ企業の一つとなった。
  • 売上高ではわずかにフィリップ・モリスより大きいが、タバコの総量ではわずかに劣っているというのが現状である。
  • 同社は、2024年2月8日に2023年第4四半期の決算を発表している。
  • 同社の主なブランドにはダンヒル、ケント、ポール・モール、ラッキーストライク、ロスマンズ、米国ではニューポート、キャメルも所有している。
  • また、Vuseブランドの蒸気電子タバコ、Gloの加熱式タバコ、Veloのオーラル・タバコ製品も販売している。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコの概要

セクター:タバコ製品

現在の株価:30ドル

時価総額:681.2億ドル

弊社算出の本質的価値:37.93ドル

安全マージン:19.69%

5年間の配当成長率:3.10%

配当落ち日:2023年12月21日

配当支払い日:2024年2月6日

予想配当利回り:9.57%

5年間の売上高成長率:2.60%

10年間の売上高成長率:6.00%

ブリティッシュ・アメリカン・タバコの収益と成長に関して

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は第4四半期に一株あたり2.456ドルの収益を報告し、第2四半期の2.293ドルから増加しており、プラス成長の傾向を示している。

第4四半期の収益を前年第4四半期の収益と比較すると、同社は前年第4四半期の2.485ドルからやや悪化していることが分かる。

一方で、長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでの過去5年間の年平均成長率(CAGR)は4.60%、10年間の年平均成長率は6.70%となっており、同社が着実な成長を見せていることが分かる。

また、同社が属するタバコ業界は、今後10年間成長を続けると予想されており、これは同社に対する前向きな見通しを示しており、今後さらに成長する可能性があることを示唆している。

全体として、ブリティッシュ・アメリカン・タバコは前四半期にプラス成長を見せており、過去5年、10年と一貫した成長実績があることが分かる。

加えて、タバコ業界の成長予測も良好であることから、同社は今後もさらなる成長を遂げる可能性を秘めていると見ている。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコの配当に関して

ブリティッシュ・アメリカン・タバコは、過去数年間一貫した配当成長を見せている。

一株当たり配当金(DPS)の5年間の成長率は3.10%で、3年間の成長率と同水準である。

これは、同社が株主への配当の着実な増加を維持できていることを示している。

同社のEBITDA有利子負債倍率は4.50倍で、同社が負債水準を効果的に管理していることを示唆している。

※この倍率が低いほど、貸借対照表が健全で財務リスクが低いことを示している。

また、同社の予想配当利回りは9.57%で、セクター平均と比べて比較的高い水準にあることから、同社が配当の支払いを通じて投資家により高いリターンを提供していることを示している。

最近の四半期では、BTIは0.743ドルの一株当たり配当金(DPS)を発表している。

同社は四半期配当の支払いに一貫しており、直近の支払いは2025年2月6日に行われている。

同社の配当支払いスケジュールは定期的かつ予測可能であり、投資家に安定した配当金を提供していると言える。

全体として、ブリティッシュ・アメリカン・タバコは、そのセクターと比較して、一貫した配当成長と高い予想配当利回りを示している。

同社の強固な財務状況と定期的な配当金の支払いは、配当収入重視の投資家にとって、同社を魅力的な投資対象としている。

予想配当利回り:9.57%

配当性向:62%

配当カバレッジ・レシオ:-2.78

5年間の配当成長率:3.10%

EBITDA有利子負債倍率:4.5

(出典:GuruFocus)

ブリティッシュ・アメリカン・タバコのバリュエーションに関して

ブリティッシュ・アメリカン・タバコの弊社算出の一株当たり本質的価値は37.93ドルで、現在の株価である30.46ドルより高く、同社株式が割安である可能性を示している。

加えて、現在の株価は5年平均、10年平均よりも低く、割安である可能性を示唆している。

一方で、PSR(株価売上高倍率)は1.96であり、株価が売上高に比べて比較的妥当な価格で取引されていることを示唆している。

但し、5年平均、10年平均を上回り、過去の水準と比較して高い倍率で取引されていることを示している。

EV/EBITDA倍率は10.34であり、株価が妥当な倍率で取引されていることを示している。

しかし、5年平均と10年平均をわずかに上回っており、株価が利益倍率の面でやや割高である可能性を示唆している。

全体として、ブリティッシュ・アメリカン・タバコは本質的価値と現在の株価に基づくと割安であるように見え、且つ、現在のPSRとEV/EBITDA倍率の水準は、この結論をさらに裏付けているように見える。

株式のバリュエーションに関しては、過去の平均値や業界のベンチマークとの関連で検討する必要がある。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコのリスクとリターンに関して

ブリティッシュ・アメリカン・タバコのリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきいくつかのポイントを取り上げたい。

まず、マイナス面では、過去12ヵ月間の売上高成長が鈍化しており、同社の将来の業績に潜在的な課題があることを示している。

さらに、アルトマンZスコアが0.66であることから、同社は苦境ゾーンにあると言える。

しかし、考慮すべきプラス面もある。

まず、ベニッシュのMスコアが-3.78であることから、同社が利益操作をしている可能性は低く、これは投資家にとって安心材料となる。

さらに、株価は10年ぶりの安値に近く、投資家にとって魅力的な水準になっているかもしれない。

さらに、PSR(株価売上高倍率)は10年ぶりの低水準に近く、過去の水準と比較して割安株である可能性を示唆している。

また、同社の予想配当利回りが10年ぶりの高水準に迫っていることも、安定した配当収入を求める投資家にとって魅力的なポイントだと考える。

結論として、売上高成長の鈍化やディストレストゾーンのZスコアなど懸念材料がある一方で、低水準の株価とPSR、高水準の予想配当利回りなどポジティブな指標も多く存在する。

以上より、投資家は、ブリティッシュ・アメリカン・タバコに関する投資判断を下す前に、これらの要因を慎重に検討すべきである。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコのインサイダー(内部関係者)による売買に関して

ブリティッシュ・アメリカン・タバコは過去12ヶ月間、インサイダーによる売買は確認されていない。

但し、同社のインサイダー保有率はわずか0.12%である点にはご留意いただきたい。

また、機関投資家の保有比率は4.20%と低水準となっており、これは、同社が自社のインサイダーや機関投資家から大きな関心や投資を集めていないことを示している。

インサイダーによる取引活動や保有比率は時とともに変動することから、企業の見通しやトレンドを分析する際には、他の要因と併せて考慮する必要がある。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコの流動性に関して

ブリティッシュ・アメリカン・タバコの流動性レシオは0.99で、これは1日の平均出来高である5,092,880を、前営業日の出来高である5,035,030で割って算出したものである。

これは、同社株式は売買をする上で十分な出来高があり、比較的流動的であることを示している。

また、同社のダーク・プール指数(DPI)は68.65%となっている。

DPIは機関投資家が大量の株式ブロックを取引する私設取引所であるダーク・プールで発生する取引高全体の割合を示している。

そして、同社の高水準のDPIは、同社株式の出来高の大部分が公的な取引所以外で行われていることを示唆している。

ただし、この情報は、取引の方向性やセンチメントを洞察するものではないことに注意が必要です。

全体として、ブリティッシュ・アメリカン・タバコの流動性は健全な水準にあり、取引の大部分はダーク・プールで発生していると言える。

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アナリスト紹介

イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

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