AT&T / T / 予想配当利回り6.26%:注目のディフェンシブ銘柄の最新の決算分析と今後の株価見通し(2024年2月1日)

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サマリー

  • AT&Tは米国第3位のワイヤレス・キャリアであり、7,100万人のポストペイドと1,700万人のプリペイドの顧客を持つ。
  • ワーナー・メディアの分離独立後、ワイヤレス事業はAT&Tの収益の約3分の2に寄与している。
  • 固定回線企業向けサービスは収益の約17%を占め、インターネットアクセス、プライベートネットワーク、セキュリティ、音声、卸売ネットワーク容量が含まれる。
  • 収入の約11%を占める住宅向け固定回線サービスは、主にブロードバンド・インターネットアクセスで構成されている。
  • AT&Tはメキシコでも2,200万人の顧客にサービスを提供し、大きな存在感を示しているが、この事業は収益の3%を占めるに過ぎない。
  • AT&Tは現在も衛星テレビ事業者DirecTV(ディレクTV)の株式70%を保有しているが、財務諸表上ではこの事業を連結していない。

AT&Tの概要

セクター:情報通信サービス

現在の株価: 17ドル

時価総額:1,264億8,000万ドル

一株当たりの本質的価値: 16.1ドル

安全マージン: -9.87%

5年間の配当成長率: -12.80%

配当落ち日: 2024年1月9日

配当支払い日: 2024年2月1日

予想配当利回り: 6.26%

5年間の売上高成長率: -9.80%

10年間の売上高成長率: -4.40%

AT&Tの収益と成長に関して

前四半期、AT&T(T)は0.54ドルの一株当たり利益(EPS)を報告し、前四半期のEPSの0.64ドルと比較して減少する着地となった。

また、同社の業績はここ数四半期一貫しておらず、EPSにも変動があるというのが現状である。

長期的なパフォーマンスを見ると、同社株の非経常損益項目を除くベースでの5年間のEPSの年間平均成長率(CAGR)は-1.00%となっており、収益性のわずかな減少を示している。

さらに、10年間の年平均成長率は-2.20%であり、より長期にわたって同様の傾向があることを示唆している。

AT&Tの配当に関して

AT&Tの過去数年間の配当成長率はマイナスであり、5年間の配当成長率は-12.80%、3年間の配当成長率は-18.90%となっている。

これは、一株当たり配当金が長期的に減少していることを意味する。

直近四半期では、AT&Tは1株当たり0.278ドルの配当を支払い、予想配当利回りは6.26%となっており、これは、投資家が配当という形で6.26%のリターンを期待できることを示している。

AT&Tの配当実績をセクターと比較する際には、EBITDA有利子負債倍率を考慮することが重要である。

比率が低ければ低いほど、利益に対する負債が少ないことを示し、配当の支払いを維持または増やすことができる可能性がある。

実際に、AT&TのEBITDA有利子負債倍率は3.42倍であり、これは同社の収益に比べ負債が一定量あることを示唆している。

このことは、AT&Tが配当を支払い続ける財務能力を有している可能性を示しているが、近年の配当成長率がマイナスであることは懸念材料と見ている。

全体として、AT&Tの配当成長率は近年マイナス傾向にあり、同社のEBITDA有利子負債倍率は、配当支払いを維持するための財務能力が中程度であることを示唆している。

投資家は、AT&Tの配当パフォーマンスをセクターと比較して評価する際、これらの要因を慎重に考慮すべきである。

予想配当利回り:6.26%

配当性向:47%

配当カバレッジ・レシオ:1.76

5年間の配当成長率: -12.80%

EBITDA有利子負債倍率:3.42

AT&Tのバリュエーションに関して

AT&Tの現在の株価である17.69ドルは、弊社算出の一株当たり本質的価値の16.1ドルより高く、株価が割高である可能性を示している。

また、株価売上高倍率は1.04となっており、投資家が売上高1ドルにつき1.04ドルを支払うことを望んでいることを示唆しており、これは業界平均よりわずかに高い。

そのため、これは、同社の売上高ベースのバリュエーションが同業他社に比べてやや割高である可能性を示している。

一方で、実績PERは9.04となっており、投資家が利益1ドルにつき9.04ドルを支払うことを望んでいることを示唆しており、これは5年および10年の平均よりも低い水準となっている。

これは、同社の潜在的な収益力が過小評価されている可能性を示している。

さらに、EV/EBITDAレシオは6.03となっており、投資家がEBITDA1ドルにつき6.03ドルを支払うことを望んでいることを示唆しており、これは5年および10年の平均よりも低い。

そのため、この指標も、同社がEBITDAの面で過小評価されている可能性を示している。

全体として、AT&Tの現在の株価は本質的価値より高く、株価が割高である可能性を示している。

そして、株価売上高倍率は、同社が同業他社と比較してやや割高である可能性を示唆している。

しかし、実績PERとEV/EBITDAレシオは、同社の潜在収益力とEBITDAが過小評価されている可能性を示唆している点にもご留意いただきたい。

AT&Tのリスクとリターンに関して

同社株のリスク評価分析では、投資家が投資決定を下す前に考慮すべきポイントとして、1株当たり売上高が過去5年間減少しており、今後、収益性が低下する可能性がある点が挙げられる。

しかし、同社にはポジティブな指標もある。

ピオトロスキーFスコアが8であることは、非常に健全な状況を示しており、収益性、流動性、業務効率の面で順調に推移していることを意味している。

さらに、ベニッシュMスコアの-2.87は、同社が利益操作的な慣行に関与する可能性が低いことを示唆しており、財務報告の慣行に関する安心感を提供している。

さらに、同社の営業利益率は拡大しており、これは一般的に収益性の改善を示すポジティブな兆候である。

さらに、予想PERは8.9となっており、1年ぶりの低水準である8.41に近く、株価が割安である可能性を示唆している。

結論として、AT&Tに関しては、売上高低下に伴うリスクはあるものの、同社は健全なFスコア、非操作的なMスコア、営業利益率の拡大、比較的低いPERといったポジティブな指標も示している。

AT&Tの全体的なリスク・プロフィールを評価する際には、投資の決断を下す前に、これらの要因を考慮すべきである。

AT&Tのインサイダー(内部関係者)による売買

インサイダー取引データによると、過去12ヶ月間、AT&T株のインサイダーによる売買はなかった。

これは、同社の取締役や経営陣が積極的に自社株を売買していないことを示唆しており、同社の業績に対する自信や確信の欠如を示す可能性がある。

さらに、同社のインサイダー保有率は0.15%と比較的低い水準にあることはご留意いただきたい。

一方、同社の機関投資家保有比率は31.93%と比較的高い。

これは、同社株式のかなりの部分が投資信託や年金基金などの機関投資家によって保有されていることを示している。

機関投資家の保有比率が高ければ、こうした投資家は通常、投資判断を下す前に綿密な調査を行うため、株価に安定性と裏付けを与えることができる。

全体として、インサイダー取引の欠如と相対的に低いインサイダー保有比率は気になる点ではあるが、機関投資家の保有比率が高いことから、プロの投資家による同社株への関心は依然として高いことがうかがえる。

AT&Tの流動性に関して

AT&Tの流動性と取引分析から、この銘柄の取引量が多いことが明らかになっている。

同社株式の過去2ヶ月間の1日平均出来高は41,767,778株で、一貫した活況を示している。

さらに、前営業日の出来高は51,565,008株に達し、この銘柄の流動性をさらに際立たせている。

加えて、同社株式のダークプール指数(DPI)は32.03%となっている。

DPIは、公開市場以外の私設取引所であるダークプールで執行された取引の割合を測定する。

DPIが高ければ高いほど、ダークプールで行われる取引の水準が高いことを示している。

全体として、AT&Tは健全なレベルの流動性と取引活動を示していることに加え、DPIが32.03%であることから分かるように、かなりの取引量があり、取引の3分の1程度がダークプールで行われているようである。

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アナリスト紹介

Yiannis Zourmpanos
イアニス・ゾルンパノス
拠点:キプロス
セクター:北米高配当銘柄、テクノロジー

ゾルンパノス氏は、詳細なビジネス分析を通じてデューデリジェンス・プロセスを向上させることを目的とした株式市場調査プラットフォーム、「Yiazou Capital Research」の創設者。以前はDeloitteとKPMGで外部監査と内部監査、コンサルティング業務に従事。公認会計士資格を保有し、ACCAグローバルのフェロー・メンバー。また、英国の一流ビジネススクールで学士号と修士号を取得。

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