【米国株投資】アップラビン / APP:フリー・キャッシュ・フローの約10倍程度と魅力的なバリュエーション

Ticker: APP / 2919文字 / 所要時間6分程度 / Buy / マイケル・ウィギンズ・デ・オリベイラ

サマリー

  • アップラビンの第3四半期決算は、予想を上回る素晴らしいものであり、将来への有望なガイダンスも示される結果となった
  • 同社は、発行済み株式の5%以上を買い戻し、ソフトウェア会社としては珍しく、発行済み株式を減少させた
  • 同社のソフトウェア部門は、今や事業の大半を占め、素晴らしい利益率と力強いオーガニックな成長を遂げている

投資テーマ

アップラビン(APP)の第3四半期決算は素晴らしいものであり、文句のつけようのない内容であった。

市場から求められるものは全て提供され、今後のガイダンスも非常に有望である。

同社は、この四半期に5%以上の自社株買いを行った。

これにより発行済み株式数は減少したが、これはメガ・キャップ以外のソフトウェア企業では前代未聞のことである。

しかし、この分析では、自社株買いプログラムには焦点を当てていない。

なぜなら、投資家としては、自社株買いプログラムの有無以上に、企業のファンダメンタルズの向上を確認することが最も必要であることを経験から学んだからである。

そして、アップラビンは、私が個人的におススメの銘柄である。

振り返り

ちょうど1ヶ月前、アップラビンに関して、私は次のようにコメントした。

「アップラビンは、2023年に12億ドルのフリー・キャッシュ・フローを計上する見込みである。これは非常に保守的な見積もりだ。私は、アップラビンは、来年16億ドル近くを稼ぐことができると信じているが、ここでは保守的に、14億ドルとしよう。これは、アップラビンが、来年のフリーキャッシュフローの約10倍で値付けされていることを意味する。」

「更に、このビジネスは、魅力的なトップラインの成長も実現している。つまり、他のアドテク企業とは異なり、このビジネスは”単なる”生き残りではないのである。」

私はこの発言を、依然として強く支持している。

アップラビンは、最も有名なアドテク企業ではないかもしれない。

恐らく、読者の皆様は、そもそも聞いたこと自体ないかもしれない。

しかし、私はアップラビンのことをよく知っている。

この企業は、創業者が巨額の株式を所有しているだけでなく、彼らは市場に対して過少な約束をし(Underpromise)、最終的に期待を上回る成果を出す(Over-deliever)ことが好きなのである。

セールスマンシップの多いウォール街では、それらは珍しいことである。

短期的な見通し

アップラビンは、アドテクノロジーのリーディングカンパニーである。

最先端のAIベースの広告テクノロジー、AXON 2で有名な同社は、大幅な成長を推進し、顧客に優れたパフォーマンス・ソリューションを提供する能力を実証してきた。

同社は、長期的な成長機会であるCTVイニシアチブとArrayを通じて、パフォーマンス・マーケティング技術をテレビに拡大することに注力している。

そして、新たな市場を開拓し、業界における優れた広告ソリューションのギャップを埋める態勢を整えている。

ゲームや非ゲーム分野を含む、様々な業種へのAXON 2の統合の成功は、同社の技術力の汎用性と適応性を示している。

以前から私のレポートをご覧頂いている皆様は、私がこのビジネスの至宝は、ソフトウェア部門であるとはっきり申し上げたことを覚えているだろう。

上述したように、ソフトウェア部門は今やアプリ部門を追い越している。

そのため、現在では、ソフトウェア事業が事業の60%近くを占めている。

なぜなら、ソフトウェア部門は素晴らしい利益率を誇るだけでなく、非常に急速に成長しているからである。

そしてこれが実際に意味することは、アップラビンの収益が更に成長できる余地があるということである。

より具体的に言えば、ソフトウェア事業は前年同期比で63%も成長している。

これはオーガニックな成長である。

そして、この事業のマージンを見て欲しい。

EBITDAマージンは72%と驚異的な水準である。

基礎的な収益性については、また後ほど説明するので、その前に、成長率について説明したい。

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飛躍する収益成長率

前回説明したように、アップラビンは比較可能な数字を出しやすくなっている。

それが、私がこの銘柄を推薦したかった理由の一つである。

私は、この銘柄の期待値が大幅に下がっていると考えていた。

そして上にあるように、同社は現在、第4四半期の年平均成長率を約30%と予想している。

実際にアナリストが以前予想していた水準は20%程度だった。

つまり、アップラビンは2024年上半期にアナリストの予想を達成し、それを上回る可能性が高いということである。

従って、今後数日のうちに、アナリストが財務目標をアップグレードすることになるだろうと考えている。

そして、この様な銘柄こそこそが、私が推奨する銘柄のタイプである。

つまり、市場のアナリストがあなたの株を買い支えている状況である。

これこそ、最高の状況であると考える。

強い追い風が吹いている割安株であり、且つ、アナリストがその株をべた褒めしている状況である。

バリュエーション:フリー・キャッシュ・フローの10倍の水準

前回、私は、アップラビンが13億ドルのEBITDAを稼ぐだろうと述べた。

そして、経営陣は、季節的に好調な第4四半期の業績と合わせて、同社が本当に13億ドルのEBITDAを稼ぐだろうと投資家を安心させている。

その後、私は安全マージンを踏まえて計算し、2024年には、アップラビンのEBITDAは約14億ドルになるだろうと予想した。

しかし今、私はこの予測を更新するべきだと考えている。

同社は、第3四半期には、第4四半期のEBITDAに含まれるはずの一過性の利益があったと説明している。

それを踏まえたとしても、私は、第4四半期のEBITDAマージンは47%に達する可能性があると見ている。

つまり、2024年にEBITDAマージンが47%を維持すると仮定すると、同社のEBITDAは17億ドル程度になる可能性がある。

ここで、さらに安全マージンを加えて、同社が16億ドルのEBITDAを稼いだとしよう。

これにより、2024年には約15億ドルのフリー・キャッシュ・フローを達成するはずである。

つまり、この株価は、フリー・キャッシュ。フローの10倍ということになるのである。

結論

アップラビンは、最近の第3四半期決算で確認されたように、卓越した業績の軌道を示し続けている。

この文句のつけようのない内容は、同社の有望な見通しをさらに後押ししている。

堅調なフリー・キャッシュ・フローを生み出すという将来予測の下、アップラビンの現在のバリュエーションは、推定される将来フリー・キャッシュ・フローの約10倍程度であり、割安な投資機会としての可能性を強く示している。

この魅力的なバリュエーションは、足元の同社の目覚しい収益成長と一致しており、競争の激しい広告業界の中で、同社の強靭さと確固たるポジショニングを強調している。

創業者が依然として多くの株式を所有するという事実は、市場における同社への期待と相まって、同社に対する信頼性を一層強化し、更に、同社の継続的な成功の可能性を示していると考えている。

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アナリスト紹介

Michael Wiggins De Oliveira マイケル・ウィギンズ・デ・オリベイラ
拠点:イギリス
セクター:エネルギー、コモディティ、テクノロジー

オリベイラ氏は、エネルギー・セクター、並びに、テクノロジー・セクターの専門家であり、「脱炭素化」、「AIによるデジタル化」、「脱グローバル化」の波が交差する「エネルギー・セクターの大きな転換期」を正確に捉え、より大きな投資リターンを実現することにフォーカスしている。オリベイラ氏は、9年以上に渡る数々の企業分析を通じて、上記の分野における卓越した専門的経験を持つ。

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