アルトリア・グループ / MO / 予想配当利回り10%:連続増配ディフェンシブ・タバコ銘柄の最新の株価分析と今後の見通し- Part 2(Altria)

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サマリー

  • 喫煙に対するスティグマはここ数十年で大きく変化している。
  • アルトリア・グループは、人気たばこブランドの大手メーカーである。
  • 同社は、現在のトレンドに対応するために多額の投資を行っている。

はじめに

1980年代、喫煙は非常に人気があり、ハリウッドは、タバコ会社に対して、自社製品をできるだけ多くスクリーンに映し出すことで、売り上げを伸ばす絶好の場を提供していた。

象徴的なマールボロ・マン(Marlboro Man)を忘れることができるだろうか?

可燃性の喫煙は今日社会から否定的に見られており、米国では着実に減少しているのが現状である。

しかし、同じ企業が提供する別の製品は、今日の若者に信じられないほど好まれており、同様にビルボード、コマーシャル、ソーシャルメディア等のページで多く取り上げられている。

アルトリア・グループ(年間予想配当利回り10%)

アルトリア・グループは、人気ブランドであるマールボロ、コペンハーゲン、スコール、ブラック&マイルドを製造するアメリカの大手タバコ企業である。

同社は近年、不燃性タバコに多額の投資を行っており、その中核ブランドには以下が含まれる。

  • On!:タバコの葉を使わずに作られたニコチン入りパウチで、従来のタバコ製品の代替品を提供することを目的としている。
  • SWIC:タバコを詰めたカプセルを特定の温度に加熱することで、タバコのような吸い心地を実現する加熱式タバコ製品。
  • NJOY:同社が最近買収した電子タバコ製品
  • Ploom:日本たばこ産業(JAPAF)との合弁会社で、加熱式タバコスティックを製造。

紙巻きタバコはここ数十年で着実に減少しているが、アルトリアのような企業はこれをキャッシュカウとして成長分野への投資資金に充て、一方で配当を増やし、割安な株式を買い戻してきた。

過去5年間で、アルトリアは300億ドル以上の配当金を支払い、60億ドル相当の株式を買い戻した。

アルトリアは、最近、四半期配当を4.3%増配し、一株当たり年3.92ドルとし、これは年間で10%の利回りに相当する。

最近の増配により、同社は54年間にわたり毎年増配を続け、配当王の地位を強固なものにしている。

配当金の増加に加え、同社は割安な株式を買い戻している。

第3四半期の自社株買い総額は2億6,000万ドルで、2023年累計は7億3,200万ドルに達した。

アルトリアは、12月31日までに残りの2億6,800万ドルの自社株買いを行う予定である。

今年の7月、アルトリアはNJOYを全額現金で買収し、所有開始から四半期が経過したところで、早速結果が出始めている。

NJOY ACEは、FDAの販売承認を得た唯一のポッドベースの電子タバコ製品であり、アルトリアは、電子タバコ販売量のトップ25に入るすべてのコンビニエンスストアチェーンを含む42,000店舗への販売拡大を支援してきた。

2023年度については、調整後、且つ、希薄化後EPSガイダンスを4.91~4.98ドル(前年比1.5~3%増)とし、126%の配当カバレッジを提供するとのことである。

同社は引き続き負債を低く抑えており、第2四半期末のEBITDA有利子負債倍率は2.1倍であった。

バランスシートの格付けは投資適格の「BBB」であり、「Moving Beyond Smoking」計画を支える流動性は十分にあるように見える。

以上より、同社は、不燃性タバコの成長と市場浸透を支えるキャッシュフローを安定的に生み出すことができると見ている。

2013年にアルトリアに10,000ドル投資した場合、現在では12,831ドルの価値となっており、且つ、別途、10,055ドルの配当金を得ていることになる。

これがインカム投資の魅力であり、特に確固たる競争優位性を持つ高利回り銘柄へ投資した場合にはこのようなトータルのリターンが期待できる。

つまり、雪だるま式に収入が増えるのである。

現在、アルトリアは同業他社と比較して割安なバリュエーションで取引され続けており、長期インカム投資家にとって非常にお買い得な銘柄であると考える。

大手タバコ企業の回復力とレジリエンスは凄まじいものである。

数十年にわたる社会的プレッシャーと規制当局の制裁金を乗り越えているだけでなく、株主に健全な配当を支払いながら驚くほどに繁栄しているのが現状である。

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アナリスト紹介

Venkat Raghavan ヴェンカット・ラガーヴァン
拠点:カナダ
セクター:北米高配当銘柄

テクノロジー・アドバイザーのラガーヴァン氏は、高配当銘柄を中心に投資アイデアを執筆。執筆活動以前は、米国とカナダにて、経営コンサルタントとして、主にフォーチュン500社に含まれる大手テクノロジー企業を中心に、コンサルティング・サービスを提供。彼は、強固なファンダメンタルズと競争優位性を持ち、更に、巨大なキャッシュフローを生み出す可能性のある魅力的なビジネスモデルを特定・評価するプロフェッショナル。その為、インカム・ゲイン(配当収入)と長期キャピタルゲインを同時に狙える割安な高配当成長銘柄を投資対象としている。

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