アドバンスト・マイクロ・デバイセズ / AMD:人気の半導体・AI関連成長株の最新の決算分析と今後の株価見通し – Part 1(2024年2月8日 / Advanced Micro Devices)

Ticker: AMD / 2240文字 / 所要時間5分程度 / 強気

サマリー

  • 2023年第4四半期のAMDの売上高は、堅調なGPUとCPUの売上に牽引され、予想を上回る62億ドルとなった。
  • AMDのデータセンター事業の売上高は、ゲーミング事業とエンベデッド事業が減少したものの、市場シェアが大幅に拡大したことで急増した。
  • AMDの競争力、特にデータセンター・セグメントにおける競争力は、業界を再構築し、インテルの優位性に挑戦している。

AMDの決算概要

AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ / Advanced Micro Devices)の発表した2023年度第4四半期の売上高は、前四半期比6%増、前年同期比10%増の62億ドルとなり、ガイダンスの中間値を1億ドル上回る着地となった。

「売上高は前四半期比6%増となったが、これは主に複数の主要顧客におけるAMD Instinct GPUの立ち上がりとEPYCサーバー・プロセッサーの増収によるもので、エンベデッドおよびゲーミング部門の減収により一部相殺されている。売上総利益率は前年同期比横ばいの51%で、データセンターおよびクライアント部門からの収益貢献の増加が、エンベデッド部門の収益減少により相殺された。」

エンベデッド部門とゲーミング部門の減収は、特にザイリンクス(Xilinx)買収を含むエンベデッド部門の減収は、先週の決算発表でインテル(INTC)がPSGで苦境に立たされていたことから、十分に予想されたことであった。

2023年度のAMDの売上高は227億ドルで前年度比4%減となっているが、インテルは前年同期比14%減となっている。

加えて、AMDのデータセンター部門における売上高は前年比7%増の65億ドルとなっている一方で、インテルのデータセンター部門における売上高は20%減となっている。

ただし、AMDのクライアント部門における売上高は25%減の46億ドルであったのに対し、インテルのクライアント部門は7.8%減の293億ドルと健闘している。

この時点で、インテルがクライアント事業でAMDの攻撃をかわしたことは明らかであり、インテルには競争力のある製品と魅力的なロードマップがあることが分かる。

しかし、私はAMDはクライアント部門の市場シェアを獲得するためにできる限りのことをしたと思っている。

そのため、私はAMDがデータセンター部門での取り組みを倍増させながら、このレベルの市場シェアをクライアント部門でも維持できると予想している。

一方で、先日、以下の図を紹介したが、もう一度こちらで紹介したい。

過去2年間、インテルのDCAI(Data Center and AI Group:データセンターとAI)グループに何が起こっているかを見て欲しい。

上述のグラフより、DCAI部門の売上高が右肩下がりになっていることが分かり、これはほとんどAMDのシェア拡大によるものである。

過去2年間の両社の四半期のデータセンター部門の売上高を見ると、明確なトレンドが現れていることが分かる。

インテルとAMDを合わせたデータセンター事業の売上高に占めるAMDのデータセンター事業の売上高の割合は、前四半期の29.6%から36.5%に達し、2022年度第1四半期のわずか17.5%から大幅に上昇していることが分かる。

そして、これは、AMDの2023年度第4四半期決算報告から得られた最も重要な収穫のひとつであると見ている。

残りのセグメントをまとめると、ゲーミング部門は前年同期比9%減の62億ドル、エンベデッド部門は17%増の53億ドルとなっている。

AMDの第4四半期部門別の業績に関して

第4四半期のデータセンター部門の売上高は23億ドルで、前年同期比38%増、前四半期の16億ドルから43%増となり、特にインテルと比較した場合、目覚ましい業績となった。

「データセンター部門の売上高は、AMD Instinct GPUと第4世代AMD EPYC CPUの売上高が好調に伸びたことにより、前年同期比38%増、前四半期比43%増の23億ドルとなった。また、データセンター事業の営業利益は、前年同期の4億4,400万ドル(27%)に対し、6億6,600万ドル(29%)となっており、営業利益の増加は、主に増収による営業負債によるものである。」

クライアント部門の売上高は15億ドルで、前年同期比62%増であったが、前四半期比では横ばいであった。

「クライアント部門の売上高は、Ryzen 7000シリーズCPUの販売に牽引され、前年同期比62%増の15億ドルとなった。また、クライアント部門の営業利益は、売上高の増加により、前年同期の 1 億 5,200 万ドルの営業損失に対し、5,500 万ドル(売上高の 4%)となっている。」

ゲーミング(コンソール)部門の売上高は14億ドルで、前年同期比17%減、前四半期比では1億ドルの減収となった。

一方で、エンベデッド(ザイリンクス)部門の第 4 四半期の売上高は、顧客が在庫レベルを下げ続けていることから、前年同期比 24%減、前四半期比 15%減の 11 億ドルとなり、最悪の結果となっている。

「顧客は在庫削減を続けているため、エンベデッド部門の売上高は11億ドルで、前年同期比24%減、前四半期比15%減となった。また、 エンベデッド部門の営業利益は、前年同期の6億9900万ドル(50%)に対し、4億6100万ドル(44%)となっている。」

※続きは「アドバンスト・マイクロ・デバイセズ / AMD:人気の半導体・AI関連成長株の最新の決算・株価分析と今後の見通し- Part 2」をご覧ください。

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アナリストによる開示:私はAMDに関するロング・ポジションを現在保有しております。また、本記事は、私個人の見解に基づき、独自に執筆したものです。私は、インベストリンゴからの報酬を除き、この記事に対して、いかなる報酬も受け取っておりません。また、本文書で言及している企業とは、いかなる商業的関係も有しておりません。

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アナリスト紹介

William Keatingウィリアム・キーティング
拠点:香港
セクター:半導体・テクノロジー

キーティング氏は、半導体とテクノロジーのリサーチ&コンサルティング会社であるIngenuity (Hong Kong) Ltdの創立者兼CEO。半導体業界において重要性の高いニッチなテーマを専門にする。主に、インテル、AMD、サムスン、アップル、マイクロン等の企業や、ASML、AMAT、キヤノン、ニコンなどの主要機器サプライヤーの製品、ロードマップ、技術に焦点を当てたリサーチ、並びに、コンサルティング・サービスを提供。

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